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1. 止められた復讐

エリーゼは、遠い親戚であるブリュノー家の屋敷の玄関に入るのに長い列に並んでいた。今宵はこの屋敷で舞踏会が行われているのだ。ちょうど招待客が押し寄せる時間だったらしく、到着してもなかなか屋敷の中に入れそうになかった。もう少し遅く来ればよかったわと、ひとりごちていたその時。


「いいから中に入れろ!そこをどけ!」


喧騒の中、一際大きな声が響いた。

何事かしら、とエリーゼは眉を潜めて他の客達のように列から首を伸ばして前を伺う。


玄関に立つ屋敷のドアマン二人が、正装した一人の男の前に立ちはだかっている。


「申し訳ありませんが、ブリュノー様の御身内でない限り、招待状が必要となります」


「なければ入場していただくことはできません」


どうやら怒鳴っている男は招待状を持っていないようだ。

仮面舞踏会で北国の王が暗殺されたのは、ごく数年前のことだ。あれから夜会は厳重に警備されるようになったが、ここの屋敷でも徹底しているのであろう。

男は、成人を過ぎたエリーゼよりもひと回りほど歳上のようだった。顔はどちらかというと端整とは言えず陰気な顔つきをしていて、言動も粗野であったが、きちんとした夜会用の服装でめかしこんでいる。

せっかくこの長蛇の列を並んだのに、招待状を持っていないために屋敷に入れないなんて気の毒ね。エリーゼは必死そうな男を見てそう思った。


男はいらいらした様子で怒鳴った。


「招待状なんか持っていなくても前までは入れたじゃないか!早く通せ」


男が無理やり通ろうとするのをドアマンが固く止める。


「事件を防止するため、主人が安全を考えられたゆえに状を必須となさったのです」


「あなた様のお名前をお聞かせください、主人に伝え、許可をいただければお通ししましょう」


ドアマンの言葉に、男は一瞬だけ口をつぐんだ。


「……名前は言えない。と、とにかく!中の招待客にどうしても会わなきゃならない。入れてくれ、頼む!」


男は必死に懇願したが、ドアマンは困ったように首を振って繰り返した。


「名前を教えていただけなければ、ご入場いただくことはできません。申し訳ありませんがお引き取りを」


ドアマンの頑なな態度と男の必死な様子に、エリーゼの身体は動いていた。列から外れて玄関の前まで行くと、エリーゼは言い放った。


「彼は私の連れよ。彼を私と一緒に中に入れなさい」


男も、ドアマン二人もびっくりしたようにエリーゼを見た。

ドアマンの一人は突然出てきた彼女に怪訝そうな顔を浮かべ、もう一人の方も同じであったが、彼はエリーゼのショールを留めている紋章入りのブローチが目に入ると、慌てたように居住まいを正して頭を下げた。


「こ、これは、ドルセット伯爵令嬢様!」


その言葉にもう一人のドアマンも驚いたように彼女を見て慌てて頭を下げたが、やはり怪訝そうに言った。


「し、しかし、彼は、あなたのお連れ様なのですか……?」


戸惑っているドアマン達に、エリーゼは毅然と言った。


「ええ、そうよ。一緒に行くと約束していたのだけれど、私が少し遅れてしまったから、このような事態になってしまったの」


そう言うとエリーゼは男の方へ歩み寄り、手を取って腕を絡めた。


「さあ、入ってもいいかしら?」


彼女の堂々とした様子に、ドアマン達も食いさがることはできず、とうとう二人を中へ通した。


腕を組んだままの二人は玄関を通って廊下を進んだ。エリーゼは、後ろをちらりと伺うと含み笑いをした。

あんなに簡単に入れちゃうなんて、あのドアマン達もまだまだね……それにしても紋章入りのブローチを付けてきてよかった。

たどり着いたロビーには、数人の貴婦人や紳士がお喋りをし、人々が集まっている賑やかなホールへの入り口がすぐそばに見えた。

男は立ち止まると、すっと腕を離してエリーゼに不審な目を向けた。


「ドルセット伯爵令嬢だと?一体何が目的だ」


エリーゼは目をぱちくりさせてまた笑った。


「まあ失礼ね!あなたが困っていたから助けただけよ。その……列に並びたくなかったっていう理由もあるけど。私は、エリーゼ・ドゥ・ジレ・ドルセット。あなたは?」


エリーゼはにこにこしながら自己紹介したが、男の方は苦虫を噛み潰したような表情を浮かべ、首を振った。


「悪いが名乗れない。……ここの屋敷に入れてくれたことには感謝する。君はここの家の身内なのか?」


「遠い親戚なの。招待状をずっと送られ続けているから、仕方なく来たのよ……あなたは誰かと会うと言っていたわね。ここで失礼するわ」


エリーゼは男に微笑みかけると、ホールの中へと消えていった。


なんだ、あの娘は。男はまだ眉を潜めたままだったが、咳払いをすると本来の目的を思い出し身を引き締める。そして上着の内ポケットに手を当てて中身を確認すると、自分もホールの中へと入っていった。


エリーゼは、壁の花の立ち位置まで来ると、心の中でにんまりした。

さっきはああ言ったけど、ここから傍観してやるわ!エリーゼは先ほどの男の姿を探した。こういう時に目の良さは役に立つわとエリーゼはひとりごちた。このとき彼女は、男がこの場で恋人と密会するものとばかり思っていた。



「エリーゼ!あなたたったら、もうこんな壁際にいるなんて!」


ふいに声をかけられて振り返った。


「あら、マリーおば様!」


エリーゼは、この屋敷のブリュノー家の奥方に儀礼通りのお辞儀をすると懐かしそうに笑いかけた。


「ご無沙汰しておりますわ、おば様。確か去年の夏、お会いして以来ね!」


ブリュノー家はほんとうに遠い親戚だ。確か、エリーゼの父の従兄弟の伯父の……という具合だったことは覚えている。ただ、この目の前にいるなにかと世話好きな中年婦人を、"マリーおば様"という親しみを込めて呼んでいた。

マリー奥方は呆れたように言った。


「ほんとうにご無沙汰だわ。いくら招待状を送りつけても、あなたったら、社交界に全然顔を見せないんだもの。やっと来たかと思えば、こんなところで壁の花になっているし……」


あの招待状の量にはさすがに懲りたわよ。エリーゼは肩をすくめそうになって慌てて愛想笑いでごまかした。


「ま、まあ、今日はとにかく来たんだから良いじゃない!それに、私は踊るよりも見る方が好きなんです」


そう言って、ひしめき合う人たちの方へ視線を移した。

とその時、遠くの集まりの中から先ほどエリーゼと一緒に入場したあの陰気な顔の男が目に入った。

マリー奥方が隣で小言を言い始めたが、目の良いエリーゼは彼の切羽詰まったような表情が気になって見入った。

男は上着の中に手をやりながら、人混みの中へと紛れていく。どうやら一組の男女を取り巻く人々の輪の中に近づいているようだった。男女は周りの人々と談笑し笑い合い、とても幸せそうだ。

対して、先ほどの男の方は怒りに満ちた表情をし、目線をたどるとカップルの紳士の方へ鋭い眼光を走らせていた。紳士は、背後から歩み寄る男の存在に全く気づいていないようだ。

エリーゼは嫌な予感がした。


「おば様、ちょっと失礼」


そう言うと、小言を続けていたマリー奥方を残し人混みの中に入っていく。


「淑女としてのたしなみは……って、ちょっと、エリーゼ!?」


奥方は声をあげようとしたが、エリーゼは振り返らずに行ってしまう。奥方は少し憤慨した様子だったが、エリーゼがホールの中心へ向かって行くようなので、やっとダンスをする気になったのかとホッと胸をなでおろし、その場を後にした。



エリーゼは先ほどの男から目を離さずに、人混みをかき分けて足早に彼へと近づいていった。人の間から垣間見える憎しみを浮かべた恐ろしい表情。まさか……?男はもう例のカップルのすぐそばまで来ていた。と、そのとき彼が上着の中で何か持っているのが見えた。それはだんだん姿を表し、キラッと光に反射した。

いけない、短剣だわ!エリーゼは確信し、ドレスや髪が乱れるのもかまわず人混みの中を突破した。


男は上着の中で、右手に汗と共に短剣を握りながら、少しずつ少しずつ標的の紳士に近づいていた。もう彼は目前だ。

絶対に、絶対に許さない。俺を破滅に導いたこの男を絶対に許すものか。

眼光を漲らせ歯ぎしりしながら、男は憎しみをあらわに上着から短剣を振り上げようとした、その時。

いきなり横から片腕を掴まれた。

警備隊か誰かに見つかり拘束されてしまったのかと身体を強張らせたが、掴んでいる腕は白く華奢なものだ。思わず横を見ると、先ほどの伯爵令嬢だった。男は驚きに目を見開いた。

彼女ーーエリーゼは、恐怖というよりは苦しげな表情で彼に訴えかけるように首を振った。小声で「だめよ」と言うのが聞こえた。男はその様子に一瞬の間とらわれたが、すぐに我に返った。ようやく掴んだ復讐のチャンスなのだ。

華奢なエリーゼの手を乱暴に振り払うと、再び上着の中の短剣を握りなおし、標的の紳士の方へ向きなおる。そして今度こそと足早に彼に近づこうとした……が、振り払われたエリーゼは今度は強行手段に出たーー両腕で男の行動を抑えようとし、彼に抱きついたのである。これには男も仰天した。彼の胸に顔をうずめ、くぐもった小さな声でエリーゼが言った。


「お願い、やめて……!」


無理に振りほどこうとすれば、短剣が彼女を傷つけてしまう恐れがあり、男は身動きが取れなかった。


「お、おい、離せ……」


エリーゼは抱きついたまま首を振った。しばらくそんな体制が続いたので、何も知らない周りの人々が冷やかし始めた。


「おいおいお二人さん、こんなところで見せつけてくれなくてもいいよ!」


「はは、羨ましいことだ!」


「まあ、ご令嬢から飛びつくなんてはしたない」


「社交界の礼儀をしらないのかしら」


エリーゼは批判されても腕を緩めようとしなかった。あちこちから声が飛び交い、男は注目が集まるのを感じた。これはまずい。標的の彼に顔を見られるわけにはいかないのだ。


男は小声でエリーゼに言った。


「わかった、わかったから、手を離してくれ。もう何もしないから、誓って」


すると、エリーゼはひしと抱きついていた腕の力を緩め、少し身体を離すと、男を不安そうに見上げた。目には涙が溜まっていた。

見えたエリーゼの顔に、群衆が一層騒いだ。


「誰だ、あの美女は!」


「社交界では見かけないぞ」


「こんなご令嬢を泣かせるとはねえ」


非常にまずい。先ほどより注目を集めている。と、あの標的としていた紳士と一緒にいた女性の方が騒ぎに気づいたのか、何事かと周りをきょろきょろと見回し始めたではないか!

苦い顔を浮かべた男はエリーゼの手首を掴み「いくぞ」と言うと、騒ぎ立てる人々の間を縫って、ホールの出口へと向かった。




男はエリーゼを連れて、バルコニーへ出た。舞踏会は始まったばかりなので、この辺りにはまだ誰も見当たらなかった。

ようやく足を止めて、エリーゼの手を放し手すりに手をついて息を整えると、彼女を睨みつけた。


「なぜ邪魔をした?」


エリーゼも息を整え、そしていつの間にか溢れていた涙を拭った。


「なぜですって?止めるのはあたりまえじゃない。あなたこそどうして彼を……!」


「復讐だ。奴は俺を嵌めて牢獄に入れたんだ。おかげで俺は地位も財産も失った」


エリーゼは濡れた目を見開いた。牢獄ですって?


「あなたは、だあれ?貴族ではないの?」


恐る恐る問うと、男は今度はきちんと名乗った。


「俺の名は、ラグレーンだ」


それをきいて、エリーゼは見開いた目をますます大きくさせた。

ラグレーンとはつい最近、新聞記事で名前を馳せた人物だ。莫大な財産を築きあげた銀行家だったが、つい先日、今までの悪事が明るみになり、彼は捕らわれたのだ。全財産を失い、被害者の情けで牢獄を出たとはきいていたけど、まさか彼がその話題の人だったなんて!

確かに彼の言うとおり、ラグレーンが牢獄に繋がれたのは、1人の紳士の巧妙な技とも呼べるべき手段からだった。しかし、ラグレーンが罪を犯して財を築いていたことには間違いなく、その紳士はただ正義を貫いただけであり、ラグレーンが牢獄から出られたのは、彼の寛大な決断ゆえだった。

その彼というのが、エリーゼには顔は見えなかったが、先ほど人々の輪の中にいたあの紳士だったらしい。


「奴がいなければ、俺は周辺国で有名な資産家になっていた。あいつが全部ぶち壊したんだ」


ラグレーンは、怒りと憎しみにとらわれていたが、理由がわかったエリーゼはもう怖いとは思わなかった。彼は心が壊れかけている。それを復讐で直そうとしているのだわ。

彼女は諭すように言った。


「どんな理由であれ、人の命を奪うなんて絶対にいけないことだわ。復讐して、その後はどうするつもりだったの?」


「奴を刺したら、俺も死ぬつもりだった。もう二度と牢獄に入るのはごめんだ」


ラグレーンは吐き捨てるように言うと、エリーゼから視線を外し、バルコニーの手すりに両手を置いたまま下を向いた。


「奴に復讐できる唯一のチャンスだったのに。あんたのせいでだいなしだ……俺は牢獄に入れられてから、この日のために生きてきたのに」


「ごめんなさい。でも、もしまたチャンスが巡ってきたとしても、私はまたあなたを全力で止めるわ」


「なぜだ!」


エリーゼの言葉に、ラグレーンは反射的に彼女の方へ顔を向けて怒鳴った。


「俺が生きている理由は奴への復讐、それだけなんだ!邪魔をしないでくれ!」


彼は大声で怒鳴った後、下を向き荒い息を吐いて自身を落ち着かせたが、鼻で笑いながら言った。


「それとも、なんだ?あんたは奴と関わりがあるのか?横恋慕でもしているのか?あいつには恋人がいるんだぞ」


エリーゼは心外だと言うように声を荒げた。


「な、何を言うのよ!そうじゃないわ、私は新聞でしか彼のことなんて知らなかったし、見たのも今日が初めてよ。……あなたは釈放されたのでしょう?新しく生きるチャンスをもらえたのに、なぜそれを無駄にしようとするの?」


「さっきも言ったが、俺の望みはただ一つ、復讐だ。生きて物乞いをするつもりはない」


「物乞いですって……甘ったれないでっ!」


エリーゼが突然声を張り上げたので、ラグレーンは驚いて口を閉ざした。


「あなたは今まで何をして生きてきたのよ!不正は犯したかもしれないけど、それでも銀行家になるためには様々な努力をしたはずよ。学んだという経験がありながら、あなたは死か物乞いかという選択肢しか生み出せないの?」


エリーゼの言葉に、ラグレーンは何も言えず歯を噛み締めて口をぐっと結んだ。エリーゼは続けた。


「下積みの時もあったのでしょう?少なくとも生きる術は知っているはずだわ。もう一度そこからやり直せばいいじゃない」


「……やっていけるわけがない。俺は全部失ってしまった、財産も地位も、目標も……何もかも」


ラグレーンの声は急に小さいものになった。エリーゼは、ふと手すりに置かれた彼の手が震えていることに気づいた。きっと失ったものは彼にとっては、命よりも大事だったのだろう。心の拠り所がなくなり、死しか思いつかないのかもしれない。

気の毒に思ったエリーゼは、彼の震えている手にそっと自分の手を優しく重ねた。ラグレーンははっとしたようにエリーゼの顔を見た。


「目標はとにかく生きることよ。何もないなら新しい代わりを手に入れればいい。失ったものだってきっと取り返せる日がくるわよ」


ラグレーンの顔はぐしゃりと歪んだ。


「そんな……そんな日がくるのか……?何を根拠にそんなことが言える?」


「やろうと思えばなんだってできるわ。だって、あなたは自力で社交界に出たのでしょう?自分の力は自分が一番知っているはずよ」


ラグレーンは眉を寄せたまま考えているようだった。その瞳はまるで今まで彼が見てきたものを映しているかのようにかつての輝きがちらついていた。


「俺は……財を築きたい」


彼がぽつりと希望をつぶやくと、エリーゼは微笑んだ。


「それならそのためにやるべきことを探しましょう。だからお願い……罪を犯すのはやめて」


懇願するような言い方するエリーゼを、ラグレーンは怪訝そうに見ていたが、すっと目を逸らして言った。


「……わかった。ひとまず復讐はやめる」


「ほんとう!?」


その言葉に満面の笑みをひろげたエリーゼは、重ねていた手に全体重をかけて身を乗り出した。


「いて、いててててて」


「あ、あら、ごめんなさい」


その込めすぎた力にラグレーンは手の痛みを訴え、エリーゼは驚いてぱっと手を離した。ラグレーンは手をさすりながら小さな笑みを浮かべる。


「……あんた、見かけに寄らず力があるんだな。さっきも腰に手を回されたときは、まったく振りほどくことができなかったぞ」


エリーゼは少し顔を赤らめた。


「あの時は必死で……。ごめんなさい、淑女としてはあるまじき行動だったとは思っているけど……」


先ほどマリー奥方にも言われたが、社交界にあまり顔を出さないせいか、エリーゼは毎度作法を注意されていた。

エリーゼは決まりが悪くなり、咳払いをして無理やり話題を変えた。


「え、ええと、あなたの名前を教えていただける?姓の方は新聞で知っているけど、名前は載っていなかったもの」


ラグレーンは目を瞬かせたが、頷いて言った。


「名前……?ああそうか、確かにそうだな。俺の名前はグランだ。グラン・ラグレーン」


「グラン、ね。これからはそう呼ばせていただくわ」


ラグレーンは肩をすくめた。


「だが、俺は地位もないし、名前をきけば前科があることもわかる。今後舞踏会の招待状をもらえるとは思えない。あんたには会わないさ」


エリーゼは気まずげに笑いながら目を逸らして言った。


「ああ、その……私、社交界が苦手で、元々舞踏会にはあまり参加しないの。だから私の屋敷に遊びに来てちょうだい。それに、何かあったら助けになるわ。その……友達として。私はあなたの味方になりたいの」


ラグレーンは、彼女の淑女らしくない内容に笑ったが、その暖かい言葉に今日で一番の穏やかな笑みを浮かべて頷いた。


「わかった、そうさせてもらおう」


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