表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/62

竹取物語6

『バージョンアップが終了いたしました。白と黒、起動します』


 宙に浮かんでいたスマフォからsinに強烈な光が投影され包み込んだ。


(これは・・・)


 光の中で、スマフォを見つめる。そこには慣れ親しんだ自分自身のステータスが浮かび上がっている。

そこに書いてある文字。


NAME

SEX

JOB

Lv

HP

SP

STR・INT・AGI・VIT・DEX

アイテム

装備

スキル

etcetc・・・。


「あいつと待ち合わせてたのが最後だったっけか。だから高司祭なのかな?」

『クエスト制限の上限以上の装備が自動解除されました』

『クエストMAP竹取物語・第一階層』


 聞きなれた音声ガイダンスに、なんとなく顔が緩む。


「装備・・・装備・・・」


 アイテム欄を確認するが、どれもこれも装備品の名前の横に×の文字。

 残念ながら装備出来るアイテムは無いようだった。


(もう少し見ていたいけど、まずはこの状況で本当に通用するかどうか)


 考えてはいるものの、あまり疑ってはいない。


 なぜならば、自分が生きているからだ。

 サフィーちゃんによる生還。

 銃を持つ少女の言葉。

 普段以上の速度で動ける、ありえないほど頑強な自分。

 そして、白と黒のアプリケーション。

 気が付くと光が引いていた。

 相変わらず自分は、スケルトンに囲まれていた。

 光が完全に消えた瞬間、スケルトンの攻撃が再開され始めた!

 殴られながらもおもむろに、スマフォに向けて指を動かす。


「なるほどね・・・サンクチュアリ!」

『クエスト制限の上限以上のスキルは使用出来ません』

「あったなー、そんなシステム。それじゃあっと・・・ホーリーショット!」


 sinが手のひらを突き出して叫ぶと、光の塊が飛び出して目の前のスケルトンが一瞬にして消えた。

 あまりの威力に残骸も残さず消し飛び、後には何も残っていない。


「魔法の威力はこんなものか・・・ヒール」


 目を凝らすと見えるHPバーはまだまだ全開に近かったが、確認の為回復魔法を発動。


「おお、じゃあ・・・ヒール!」


 今度はスケルトンにもヒールをかける。昼白色の光に包まれたスケルトンはその骨が膨れ上がると内側から破裂していった。


「ヒール!ヒール!ヒール!」


 1、2、3と。次々とスケルトン達が破裂していく。

 そんな中でもスケルトンは攻撃を止めずに彼の体を殴打してくる。


「効かないね」


 一言つぶやくとその顔面に拳を叩き込んだ。二発、三発とその行為を繰り返すとスケルトンの顔面を拳が貫通する。

 頭蓋を破壊したのだ。


「撃て!参加しろ!ヒール!!」


 今度は昼白色の光が手のひらに宿って少女の体へと飛んでいく。

 疲れ切っていた体力が満タンに、顔や腕の少女の怪我が一瞬にして癒えていく。


「っ・・・命令するんじゃないわよ!」


 少女は体を奮い立たせると銃を一度しまって叫ぶ。


「クイックドロー!」


 かくして二人はスケルトンへ視線を向ける。

 この場のスケルトンが全滅するのは時間の問題となった。

あとがきは、作品自体に需要があるようなら書くことにします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング ポチッとお願いします      アルファポリス にて投稿中 こちらも是非チェックして下さい!
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ