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人魚姫2

真司がしみじみと静音の後ろに着いていく。

今回のクエストはかなり余裕があった。

何故ならば、開催地点が人里離れた山奥。しかし、車で約30分と近場でもある。

今までのクエストMAPは人口密集地や、ショッピングモール。住宅街などで発生していたため公安0課の面々も含めて緊張感を持って挑んでいた。

ただ、今回に関して言えば見込まれる被害は0。

クエストの内容も特定モンスターの排除が目的だ。

公安の九十九博美も、出張ってきていない。

念のため、近隣住民(もっとも近い民家で1km近く離れているが)が近寄らないように博美の手配した魔導師が人払いの結界も張っている。

当初は前回乱入してきた男が来るのでは?と警戒していたのだがその気配もなく。

また、男が乱入する前に捕まえられる立地だったことから周辺警戒のみが中心でクエストMAP内部には二人しかいない。

諸々の条件から、どうせなら静音のレベル上げの為にゆっくりとクリアしようという真司の提案に公安も首を縦に振ってくれた。

ちなみに次郎丸はバイトを優先したらしい。今日は未参加だ。

関西方面で最初にクリアされた『人魚姫』のクエスト以外は、今のところ今回のような僻地で発生している。博美から真司と静音が言われた条件は『なるべく怪我をしないこと』と『レベル上げに熱中しすぎてクリアを怠らない事』この2点だけだった。

前回の珠玉龍戦の時に真司は戦い方の部分でかなり博美に怒られた。そりゃあもう怒られた。毛布にくるまった半裸の状態で、1時間近く説教を受けてあやうく風邪をひくところだったが、なんとか博美の怒りが収まったため解放されたが今は博美に頭が上がらない状態だ。


「そろそろ最後の標的倒しちゃおうか」

「ん」


端末に表示されているターゲットに向かって二人は突撃を行った。

『キングオクトン』と戦ってる間に静音がぬめぬめされたりぬるぬるされたり、そんな事もあったが。とりあえずクエストクリア。ほとんどの敵を静音が倒した為、静音のレベルは2つ上昇。Lv35だ。


「あんた、一体どんだけやってレベル上げたのよ」


1時間近くこもって、ようやく2つ。

通常よりも十分早いペースでレベルを上げているのだが、静音はまだ不満そうだ。


「やあ、ほぼ毎日こんもりと」


照れ笑いを浮かべながら真司は頭を掻いている。


「神官系の職業って、この間不利だって言ってなかった?」

「まあ、はい」

「それって戦えないってことじゃないの?あんた、攻撃魔法ほとんど使ってないじゃない」


帰りの車の中で、真司と静音は並んで話していた。

ちなみに運転は公安のスタッフ。助手席には花穂も同乗している。


「そうだね。ゲーム時代でも、ほとんど回復専門で倒すのは人任せだったんだ」

「情けないわねえ」

「その方が効率よかったんだよ。相棒がいたからね」

「ふうん?そいつもあんたと同じくらいのレベルなわけ」

「そだね」

「どういうヤツよ」

「ん?」

「・・・・・だから、どういうヤツだったのよ?!参考までに聞いてあげるわ!」


静音の言葉に車内の他のメンバーも苦笑い。

花穂もなんだかんだいって静音に慣れてきていた。


「うーん、どんなヤツかっていえば・・・戦闘狂?」

あとがきは、作品自体に需要があるようなら書くことにします。

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