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段々激化していく


スパン!!!


どこかの部位が明らかに音速を超えた音が辺りに響く。


肩関節の動きから軌道予測したからなんとか直撃は避けたもののソニックブームで脇腹のあたりの服が雲散霧消してしまった。新しいのを買わないと。よかった、寝巻きで。20000コゼニーのマントだったら肉体よりも先に精神が死んでた。MP0で魔法が撃てなくなるところだった。


しかし精神は死んでいない。MPは余りあるぞ。魔法を撃とう。僕は構えた。究極魔法ジェノサイドヘルフレイムオメガの構えだ。しかしそれよりも相手は疾い。


スパン!!!


2撃目が僕の身体の前面をかすめていった。


「な…疾いッ…」


思わず究極魔法ジェノサイドヘルフレイムの構えが乱れる。相手は余裕綽々といった様子で爪の先に付いた僕の血を舐めている。舐めた先から舌が爪によって裂かれていってるからよっぽと切れ味のいい爪なんだろう。頭の切れ味に関してはなまくら以下なんだろう。ああ、ビビってる。舌が痛くてビビってる。すっごいポコポコ言ってる。多分あれは殺すって意味もあるけれど僕らの言う「ビジュニゥミャ」(和訳:クソ)みたいなものなんだろう。


しかしどうにも3撃目が来ない。さっきから爪に付いた血を岩に擦り付けて嫌な音を出して自分の防御力を下げてるばかりだ。もしかしてこれはあれか?僕のターンってことか?ふと、目を凝らすと黒い四角形が右上に見える。


「ケステェア。Lv.6。255/255」


あ、ステータスか。変な名前だなあ。ケステェアか。


スパン!!!


爪が僕の頭の真横をかすめた。髪の毛が切り落とされ下に落ちる。それもつかの間、そのままの流れで爪の層がこちらの頭目掛けて向かってくるのが分かる。


スパン!!!


それもかわす。それと同時に悟る。ステータス見るだけで1ターンか、と。そして思う。こいつ2回攻撃か、と。



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