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チョコレートはいかが?  作者: みほ
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昼休みになった。



「奈々、一緒にご飯食べない?」



明子が声をかけてきた。



珍しい・・・



いや・・・入学したころはいつも一緒だったっけ・・・






「じゃ、ここ座って。」



雄輔はいすを運んできて



明子にすすめた。



「わぁ、レストランみたい♪ありがとう!」



「どういたしまして。お嬢様♪」



最高の笑顔で答える雄輔。



あたしにはあんな笑顔



見せたことはなかったのに・・・










「きゃぁ!お嬢様だってぇ~!」



「いいなぁ、奈々は。



いつもそうやって大事にしてもらってて。」



「雄輔さんといつも一緒だし。



めっちゃうらやましいーーー!」



あたしって、大事にされてたの?










「あ、そうだ、



俺、せっかく毎日学校に来てるから



誰か友達になってくれねー?



メルアド、交換してくれる人いる?」



「はーい!!!」



あっという間にたくさんの手が上がった。







「お嬢様、みんないい子達ばかりですね。



俺、すっげー嬉しいです!」



「あらそう。良かったわね。」



むすっとしながら答えるあたし。



何かおもしろくない。










「雄輔さん、良かったら



おにぎり食べませんか?」



「え?いいの?やったぁー。」



「雄輔のはあるわよ。お弁当。」



あたしは雄輔が持っていたあたしの鞄から



お弁当を2個だした。






「奈々が作ったの?」



「そんなわけないでしょ。」



あたしの否定と被さって



「そんなわけないですよ!



お嬢様に作ってもらうなんて滅相もない。」



なんて雄輔が言った。










お弁当があって、



みんなは何だかガッカリしてる。



「でも、そのおにぎりは食ってもいい?」



って、雄輔はおにぎりをパクリ。



「すげーうめーよ。ありがとう。」






雄輔のスマイル光線に



おにぎりをあげた子は撃沈した・・・






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