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転校生
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴る。
ここ2年A組では朝のHRが開催されているところだ。
「皆おはようございます!」
「おはようございまーす。」
担任の挨拶は適当に返す。
そしてスマホをいじりはじめる生徒。
これは俺のことである。
「こらー!神代さん、不要物は持ってこないこと!」
「はーいwww」
でも持ってくる←
俺の名は神代蒼空。
クラスでは一番の問題児と呼ばれている。
ま、自分でも認めるが。
「今日は新しい転校生がやってきます!」
ふーん・・・転校生か・・・
クラスのざわつきがうっとうしい。
どんな子だろうか・・・
「じゃ、入ってきなさい。」
「どーも。九条院マリアです。よろしくお願いしますね。」
その子はニヤッっと笑った。
気味の悪い子だった。