プロローグ
雨が、降っていた。
全ての光を奪い去りそうな暗い空から、冷えた身体に追い打ちをかけるように。
冷たい雫が降り注いでいる。
その暗い空に向かってユラユラと赤い光が伸びている。
あの光は何だろう…。
あの暗闇に伸びる光が気になって身体を動かそうとした。
『……ッ!』
しかし、全身に痛みが走る。
気絶しそうな程の激痛が走る。
助けを呼ぼうと声を出した。
『だ…か……け…て…ッ』
声を出しても言葉にならない。
助けを呼べずに、誰にも知られずにここで死ぬのか?
それは嫌だ!
自分の死が誰にも知られることなく、訪れるなんて嫌だ!
そう思って激痛が走るが辛うじで動く首を右に振った。
すると、そこには見知った人が倒れている。
『か…ぁ…さん…?』
呼んでもピクリともしない。
その人の白かった服は、赤に染まるほどの『何か』が付いていた。
その『何か』の部分からは細く、触ったら怪我をしそうなモノが刺さっている。
急に怖くなった俺はその人をもう一度呼んだ。
『か……あ…さん…』
その人はヒュー、ヒューと今にも生き絶えそうな息をしながら
『ゴメンね…鈴斗…』
そう言った。
そして目を瞑り二度と開けることはなかった。
『母さん?母さん!』
痛みを忘れて叫ぶことしかできなかった。
助けを呼ぶ事すらできない。
助ける事すらできない。
ただ泣き叫びながら
ただその人に寄りすがりながら
何もできなかった。
その日は俺の大事な人を失った日。
その日は俺の全てを失った日。
あの日から俺の『日常』は狂い始めた。
始めての投稿です。
まだ文書の構成が下手で読みにくいと思いますが、我慢して見てやってください。お願いしますm(__)m
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