幻に揺れる淡い島
人類平等に与えられた六つ目の能力として「幻力」が新に発見された。少し鈍感で臆病な主人公の冴森或斗(さえもりあると)は、恐れる事態を想像することに限って実現してしまうその運命を嘆いていた。そんな時、或斗の前に突如現れたアニメ界のキャラクターココと、「仮日本」とも呼ばれる不可思議な島での任務を強いられた現実が襲う――その一方で、国は新しい霊エネルギーで新日本を創ろうと必死だった。どうにか「娯楽園」を成功したい一心で国民の「幻力」に頼り切ってしまったことで、或斗の島での生活に大きな問題が突きつけられることになるのだった。