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透明な壁の向こう

どのくらいの距離を歩いたのでしょうか。

勇者ことのんたちとタマ様、美形の魔族、そして人間と魔族の混合軍はひたすら無言で足を進めます。

広すぎるこの洞窟では周りの景色も闇に沈み全く変化しません。

どちらを向いても深い闇があるため距離感や方向感覚も狂っていきます。

今は矢印に従い進んでいるのでまだ間違った方角へは進んでいませんが、帰りが不安です。

「魔術師殿」

美形の魔族がおもむろに魔術師さんを呼びました。

タマ様はその後ろで目をつむっています。

魔法障壁が、と魔術師さんは言いました。

「壊せるか?もしくは、壊してもここは崩れないか?」

美形の魔族の質問にクルリと辺りを見た魔術師さんはできると言いきりました。

剣士さんが剣を抜きます。

その剣に魔術師さんが絡ませたのは赤く輝く火の魔術。

裂帛の気合いとともに剣士さんが見えない障壁を切りつけると、ガラスの壊れるような音が響きます。

洞窟全体に反響するような音にことのんは反射的に目を閉じました。

「なるほど。見事なものだ」

魔族の美声に恐る恐る目を開けると先ほどまでとは違う光景が広がっていました。

そこには鎌首をもたげたズガガとその羽の中で力なく眠る会長様がいました。

魔物と魔族についてわかりづらいと思ったのでまとめておきます。

人間が動物の一種であるように魔族は魔物の一種です。一般に言う魔物やモンスターは人や魔族をおそうので討伐の対象となっています。人里に降りた熊や猪を排除するような感覚です。

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