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恐怖への抵抗

剣士さんが剣を構え直し苦痛で暴れるズガガに躍り掛かります。

剣士さんが近づいてくるのを察したズガガが振り上げた腕を止めたのは、無数の金の糸でした。

それは勝利を信じる民衆の想いを紡ぎ上げた魔術師さんの魔法です。

巧みにズガガに絡み付いた糸はズガガを強く拘束します。

絡め捕られたズガガの間接の内側という鱗の薄い部分をねらっての剣士さんの突き。

頑強な鱗に傷こそ付かないもののダメージは確実にありました。

ズガガの吼えるような悲鳴こそその証拠です。

民衆は一気に湧きました。

そして自分たちの、人間の勝利をいっそう強く信じました。

純粋に信じると言うことは魔法において何よりも強い力となるのです。

その想いは空間をも飛び越えました。

苦しみのた打つズガガの上空に現れた巨大な転移魔法陣。

そこから現れたのは魔王の軍隊でした。

どんなに生き物と魔物が対立していようと、共通の敵であるズガガが現れたそのときはともに手を取り戦おうとはるか昔の少年が結んだ約定。

その約定を守り魔王軍が掲げた旗はズガガに剣をたてる少年の絵。

軍を率いる黒衣の男が騎乗するのは全身に杭を打たれ拘束されたズガガでした。

魔王軍の主力であるズガガ使いです。

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