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灰色の壁のカラントリア

カタンカタンと馬車に揺られて、ことのんたちは王女様を救うため次の町を目指します。


「ここがかつて少年に封印されたズガガが眠る町、カラントリアさ」


恰幅の良い馬車のおっちゃんが指さす先。

そこにはぐるりと岩の城壁に囲まれた灰色の町が見えました。

いえ、これは町と言うよりも都市でしょう。

それほど大きな城壁でした。

城壁は本来余所者が無断で町にはいることを防いでいます。

しかし王都よりもだいぶ魔物のすみかに近いこのカラントリアの町ではその造りは通常よりも堅牢であり、そびえる壁は町の中央にあるはずの領主の家の尖塔すら覆い隠しています。

つまり中が全く見えないのです。


「じゃあな。がんばれよ」


ニッカリと歯を見せて笑うおっちゃんに手を振り、ことのんたちは町を回ります。

消耗品を扱う雑貨屋と食品市場と仕事斡旋所と中級の宿。

町での滞在に必要なこれらの店を手早く見つけ、宿屋で再会することを約束し、ことのんと剣士さんと魔術師さんはそれぞれ別行動することになりました。

ことのんはふらふらと町をさまよいます。

高そうなレストランの前を通ると見知った顔を見つけました。

ただしそれは人ではありません。

傾国の美猫であるタマ様です。

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