表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
55/110

封じ込められた恐怖

森の中の怪しいお屋敷にお泊まりしたことのん。

その主人の元に案内されたことのんたちの前で、重々しい音を立てて扉が開きました。

ことのんの目にまず飛び込んできたのは白濁した水をたたえた池でした。

室内に新たに作られたというより池を囲むように部屋を作ったようです。

なかなか無理な設計をしたためでしょう、所々にむき出しの岩壁がのぞき洞窟のようでもありました。

そんな壁には数え切れないような量の魔術が這いずり回っていました。

うっすらと明滅しながらぐるぐると部屋を回る光は、確かに執事さんのいうように何かを閉じこめてあるように見えます。

執事さんがつかつかと池の脇にまで歩み寄り小さく言葉を落としています。


その声は小さすぎてこちらまで聞こえては来ませんでしたが、それによって起こった変化は劇的でした。

白く濁った池。

その中心部が風もなくさざめきました。

口を開けて間抜け面をさらすことのんの腕から、剣士さんと魔術師さんが各の武器を奪い取ります。

二人に突き飛ばされるようにして扉のすぐ前まで下がったことのんにはその全景が見えました。

壁を這っていた魔術が白い池の水面に集まり、そこから出ようとする何かを押しとどめていたのです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ