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美しさとは人の内面からにじみ出るもの

やっとのことで盗賊どもをふんじばった勇者ことのんたち。

強かな末娘さんはにっこりとキレイに笑って、頭を下げました。


「助けていただきありがとうございます。剣士さん、魔術師さん、そして勇者ことのん。ポポロンの領主の娘としてお礼申し上げますわ」


床に転がされていた所為で末娘さんの服はボロボロ、髪もぼさぼさ。

それでも生まれながらに上に立つ者がもつ、目を引くような気品は少しも損なわれていません。


「まさかこの町に魔族がいるなんて思ってもいませんでしたわ。これからは父にも進言して、町の安全をよりいっそう考えていきます」


まっすぐに伸びた背筋と強い意志をたたえた目が輝きます。

こんな貴族ばかりなら国はさぞ栄えることでしょう。


「さて、勇者ことのんよ。儂は一つお主に謝りたいことがあるのじゃ」


急に改まり目の前に立つおじいさんにことのんは驚きました。


「儂は、王に頼まれてお主が本当に勇者であるか監視しておったのじゃ。もともと小さな港町の娘にすぎんお主が王女様を救うような大役を果たせるものか、とな」


鋭い目をするおじいさんにことのんはコクリと息を飲みました。

ことのん的にはここで勇者失格と言われた方がうれしい気がしました。


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