表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/110

そして救いは現れる

ことのんたちと末娘さんを人質に取った盗賊たちが向かい合います。

正直、人質さえなければ剣士さんと魔術師さんの実力からいって、すぐに勝負はつくはずです。

汚くわめき散らす盗賊と、痛みに耐え気丈に反論する末娘さん。

空気が硬く張り詰めて、息苦しささえ感じます。

そんな状況は一人の人物の乱入によって打ち砕かれました。


「その娘を放すがよい!」


深く張りのある声が強盗たちを叩き意識を奪います。

入ってきたのは馬車であったおじいさんでした。

手をまっすぐに挙げて強盗たちの意識を残らず刈り取ったおじいさんは、そっと末娘さんの傍らに立つと手を引いて立たせてあげます。


「ありがとうございます。助かりましたわ」

「いや。ご無事で何よりでございます」


花が綻ぶような笑顔で末娘さんは笑います。

ことのんはおじいさんの乱入に驚いて声を上げました。


「禁術を使うような魔術師じゃ。お主の腕を信じていなかった訳ではないが、心配でな」


茶目っ気たっぷりにおじいさんは魔術師さんに笑いかけます。

頬を膨らませてそっぽを向く魔術師さん。

どうやら師弟関係だったようです。

そう言うことは馬車で会ったときに言って欲しかった、と、ことのんは思いました。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ