表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/110

焼けた羽と捨て台詞

四枚の羽に切りつけられているのにも関わらず裁ききる剣士さんの腕に、少年が遂にじれて前へ一歩踏み出しました。

その瞬間、魔術師さんの炎が寸分狂わず少年に襲いかかります。

少年の視界が炎で覆われたので、ことのんは末娘さんに素早く駆け寄り壁際まで避難させます。

炎をまともに受けてしまった少年は、二枚の羽が焼け焦げていました。

どうやら衝撃には強くとも熱には弱いようです。


「くそう!人間め!下等種族が、魔族に逆らうなよ!」


人型の魔物は自分達のことを魔を操る一族として魔族と呼びます。

そんな魔物で魔族の少年は更に甲高い声でわめき散らしますが、少年の言葉を聞く義理はことのんたちにはありません。

再び剣士さんが少年との距離を詰めました。

あわてて少年が二枚になってしまった羽で剣を受けるも、力も数も半減した今、神業のような剣技を持つ剣士さんが圧していきます。


「ちくしょう!覚えてろよ、ことのん!絶対に後悔させてやる!」


二枚の羽を大きく弾き剣士さんと距離をとると、少年は捨て台詞をはいて空へ逃げました。

魔術師さんが追撃しようとしましたが空中で魔法陣を展開させ、どこかに移動してしまいました。

これで一件落着だといいのですが。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ