最終戦゛接客゛
コンテストの最終種目『接客』。
お客さんを決める籤をことのんがひいた瞬間突風が吹き、内容を確認する暇なく紙は飛んでいきました。
道化がそれを拾いことのんに渡します。
ことのんはお礼を言うと早速紙を開いてみました。
中に書かれていたのは『招かれざる客』の文字だけ。
相手の身分すら書かれていません。
これでは対応がとりづらいとことのんは自分のくじ運の悪さにがっくりしました。
どうやらほかの参加者たちは『王族』や『商人』や『ぬっこぬっこの会会長とタマ様』や『お忍びの外国貴族』など分かり易いラインナップです。
会長とタマ様がやけに具体的なのはスポンサーだからでしょう。
どうやら今回順番は最後なのでぼんやりと他の人がやっているのを見学します。
『王族』をひいたと思われる末娘さんはさすがに侍女として教育されただけありしっかりとした対応です。
『商人』は年季の入ったメイドさんの見事な対応で追い払われました。
『会長とタマ様』はもうちょっとキャスティングを選考できなかったのかという有様でした。
タマ様の美しさは神々が精魂込めて作り出した至宝なのですから。
『お忍びの外国貴族』の接待が無難に終わると次はいよいよことのんの番です。