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人の理想と悲しい現実

王女様を救うため魔王の城へ向かっていたことのんたち。

途中襲ってきた強盗団は、剣士さんと魔術師さんが華麗に追い払ってしまいました。

被害者は照明弾で驚き、転んでしまったことのんだけですみました。

馬車の乗客たちは口々に剣士さんや魔術師さんにお礼を言います。

ことのんが一人寂しく足の怪我に消毒をつけていると、魔法で馬車を守ってくれていたおじいさんが回復魔法をかけてくれました。

回復魔法はその効果はすばらしいのですが、うじゅうじゅと泡立つように皮膚が再生していくのを見るのはなかなか怖いです。


「助かったよ。儂一人では守るのが精一杯でとても手に負えなかっただろうからな」


それでもことのんは守れるだけですごいと思いました。

ことのんが使える魔法はたき火の火種位なのです。


「こんな城下町のそばまで荒れるようになってしまった。早く魔物を滅ぼさないとこの国は取り返しのつかないことになってしまう。勇者ことのん、この人間の世界が魔物に蹂躙されぬよう、一刻も早く魔物の王である魔王を倒してくれ」


目に涙を浮かべておじいさんは懇願してきますが、正直ことのんの方が泣きたい気持ちでいっぱいでした。

魔王と戦うなんて無理に決まっています。


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