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物語のハジマリはいつだって突然

昔々ある国の、海の見える町に一人の娘がおりました。

娘の名はことのん。とある旅館の娘でした。

ある日、いつものようにことのんが仕事に励んでおりますと、ひとりのメイドがやってきて言いました。

どうやらお城に行かなくてはならないようです。



お城の広間には物々しい鎧を着た兵隊さんが沢山と、偉そうに椅子の上でふんぞり返っている王様がおりました。

状況がよくわかっていないことのんは、いつもお客様にするように丁寧にお辞儀をしました。


「よく来たな、港町の宿の娘ことのん」


ことのんの住んでいる町には小さな漁港がありました。


「実は王女が恐ろしい魔王にさらわれてしまった。国一番の占い師が言うにはお前なら王女を救い出せるらしい。お前に勇者の位をやろう。姫を無事救い出せた時には貴族としよう。快く頼まれてくれるな?」


ことのんは自分の頭の中で素早く損得勘定をして断ろうと思いました。


「言い忘れておったがこの話は他言無用。断ったらどうなるか、わかっておるな」


王様の隣にいる道化が親指を立て首を掻き斬るジェスチャーをしました。

ことのんは元気よく首を縦に振りました。



こうして魔王を倒し王女様を救う勇者ことのんの旅は始まったのです。


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