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傾国の美貌とそれを従える乙女

王女様を助ける旅の途中、『ぬっこぬこの会』入会のため、雑貨屋におじゃましていた勇者ことのん一行。

そんな三人は類稀なる美貌を誇る巨大猫タマ様に、じっくりと頭の先からつま先まで、舐めるように観察されていました。

タマ様が人間でしたら、そのあまりの不躾さに文句の一つも出てくるのですが、タマ様は猫。

大きさと、常識離れした目映い美しさに目をつぶれば、そこらの猫が警戒しているのと特に変わりありません。

しばらくじっと観察していたタマ様は、ふっとその目を細めると店の奥に向かって、なぁーう、と、その魅惑的な声を響かせました。

すると店の奥からパタパタと軽い足音がして、表れたのは一人の女性。

細身の女性はことのん達を見て、ふにゃりと柔らかく微笑みました。


「あなた達が『ぬっこぬこの会』入会希望者さんたちですね?教えてくれてありがとう、タマ」


表れた女性にのどを撫でられ、ご満悦にタマ様は鳴きました。

先ほどまでの毅然とした美猫っぷりはどこへやら、でれっでれです。


「私が『ぬっこぬこの会』会長です。よろしくお願いしますね、勇者様」


そういって自己紹介した会長様が差し出した名刺には、可愛らしい猫のシルエットが描かれていました。


タマ様の美しさは千人、人がいると全員が認めるレベル。

犬好きをもうならせる、らしいです…

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