物語の終わり
昔々ある王国にそれは美しい王女様がおりました。
月明かりの中民を憂いて涙を流す姿に一目惚れしたのは魔族の王。
思わずさらってしまった王女様は泣き暮らすばかり。
困った魔王は王女様の憧れだという絶世の美猫と『ぬっこぬこの会』の会長様を探すよう部下に命じました。
しかし捜索は遅々として進まず自分が黒が好きだからと黒猫ばかり送る部下に、チンピラを雇って問題を起こす部下などなど。
ようやく来た情報と同じく入ってきたのはズガガが復活したという大災害。
頭を抱えて部隊を先に送ったはいいものの結局会長様はさらわれしまいました。
泣き面に蜂の様な状況でしたが魔王はそれを好機に変える策を思いつき、美しい獣に提案しました。
「取り引きしよう」
提案は呑まれ更に人間と魔族による混合軍まで編成されました。
その結果ズガガは見事滅ぼされ会長様は救われました。
そして会長様の手引きにより、長く互いにいがみ合ってきた魔族と人間が友好的な交流を持つようになったのです。
友好のシンボルとして結婚した王女様と魔王は、末永く幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし。
……
……一方その頃ことのんはと言うと、港町の自分の家に帰っていました。
スペースを加えました。