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呪いの絵画
その国では血を重要視した
貴族が幼女を買い
少年も道具として買われ二十歳を知らぬままゴミ箱に消えて いった
醜い乞食の少年は美しい姉の血で妹の夜を描いた
少年は貴族の血で天使の絵を描き
貴族の服を纏った
妹の絵に火薬で戦車の絵を上書きし
貴族の絵に金の言葉で国を描ききった
神の子供は選択され
異教の悪魔は見えない毒を吸いコンクリートの中で死んでいく
乞食の少年は貴族と手を組み血を守る
少年の後には呪われた絵が広がり
人々はその絵に驚喜し彼の言葉に酔いしれた
呪いの絵は彼らにとって神の子の証であり
隣国からは悪魔の象徴であった
彼の死が戦争の終わりを告げ
神の子は悪魔として地下に追いやられた
呪いの絵は今もどこかで何かに塗り替えられ受け継がれている




