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第1話 はじまりの物語

「またね、凛桜。少しの間寂しくさせてしまうけど必ず戻ってくるから」

私は凛桜。韓国人で恋人のアユンとは愛を誓いあった仲。彼女が兵役から帰って来たら一緒になろうと約束をした。でも現実は残酷なもので、アユンの兵役期間は無期限に延びてしまった。


韓国が敵対している亜東共和国との戦争を再開したためである。


それでもアユンは必ず帰って来ると約束してくれたので私も信じて待つことを決意した。しかし、最近になって私は不安になってきた。

「アユンが帰ってくるまであとどれくらいかかるんだろう」

「アユンに会いたい」

私は毎日そんなことを考えている。そんなある日のこと、私のスマホに1通のメールが届いた。そのメールにはこう書かれていた。


『 凛桜へ、あなたは今とても寂しい思いをさせているかもしれない。でも私は今最前線で貴女のことを思いながら戦っている。私は今空軍にいて戦闘機パイロットなの。昨日も愛機T-50に乗って敵軍の爆撃機を撃墜したわ。祖国を守ることができてとても誇らしい。我軍は強靭で決して負けはしない。早くこの戦争を集結させてあなたに会いに行きたいわ。アユンより 』


私はそのメールを見て安心した。アユンはまだ生きているし、私との約束を忘れていないことを伝えてくれているからだ。アユンはいつも、不安になっている私を支えてくれる。彼女は何も変わっていない。私は自分のできることをしよう。

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