♯6 崩壊
「ナナシノレイ。私は雑魚を処理しておくので、リインテリアルをやっておいてください。」
とエレキに言われ、鉄のような物でできた剣を渡される。
「なかなか近づけないな….」
僕はリインテリアルのビームを避けながら、リインテリアルに近づく。
しかし、リインテリアルのビームに当たったモンスターが、リインテリアルに操られ、僕の行手を阻んでくる。
それを僕は、剣でモンスターを切っていくが、なかなか進めない。
「仕方ないですね….」
と言い、広範囲爆破を唱え、行手を阻むモンスターを一掃する。
「よし、これで殴れ….」
そう言って、リインテリアルを斬ろうとした時、遠くででかい爆破音がする。
「なんだ!?」
そう言って爆破音がした方を向くと、遠目でもはっきり見える程、反対側の壁が崩壊しているのが見えた。
「おい....本当に頼みますよ....」
エレキが文句を漏らす。
確か、崩壊したところ辺りは、騎士団が守っていたところだと聞いていた。
「おーい!あっちの応援に行くぞ!」
手を振りながら、ファイアがこちらに来る。
「レイたちも見ただろ?あの壁の崩壊。今、騎士団達の軍勢の一部が崩れたらしい。取り敢えず、ここら一帯は、フォレストとエレキに任せて、俺達はあっちの応援に行くぞ!」
と言って、あの壁に向かって走り始める。
「誰か助けて!」
いろんな所から、助けを呼ぶ声が聞こえる。
「クソッ….!みんなパニックだな….仕方ない、一旦応援が先だ!」
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「ういっす。応援に来ました!」
そう言って、ファイアは明るく駆けつける。
しかし、現場は結構阿鼻叫喚で、リインテリアルで強化されたモンスターに壊滅させられている状態だ。
「早くリインテリアルを倒さないと….」
僕はそう言って、剣を握りしめてリインテリアルに向かう。
「よし、俺も加勢するぜ!」
そう言って、ファイアは周りの敵を倒し、リインテリアルを倒しやすくしてくれた。
「よし!これで!」
と言って、僕は剣で、リインテリアルを一刀両断する。
リインテリアルが死んだことで、モンスターが弱くなり、壊滅状態の騎士団の一部も、勢いを回復してきた。
そして、長い夜が終わった。