表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/86

フラグ80 Mフラグ1

んー、ここの店はちょっと大衆すぎるな。ここは流石にたけえな。うわーまじどうすっか。

あの面接とAllceanの結成日の2日後、俺はようやく一息つけたので歌乃と約束した居酒屋デート(仮)の店を探していた。

まずどこかいいかってとこだよな、新宿はハードル高いし、中央線沿いで探してるけどなかなかな決め手にかけるわ。てか東京に来てからチェーン店といつものとこしか行ってねえもんな。んーー、まじわっかんねえ!世の中の男はどうやって店探してんだ。こういうのは歩とか竜生とかに聞くのがいいけど、あいつらすぐからかうからなー、やっぱ自力で探すしかないのか。

30分後

あーもうわっかんねえから気になったとこ送るか!こういう時ってなんこか候補出すんだよな。2つとかでいっか。

チェーン店と大衆居酒屋は避けて値段もそんなにかからないところにした。ひとつは和食系とひとつはイタリアンにして模範解答っぽいが、正直なにが正しいかなんてわからなかった。


おつかれ!12日のお店さ、ここのふたつのどっちかとかどうかな?


と、てかもう東京帰ってきてんのかな、さすがにバイト中に聞くのは違うもんな。返信が気になりすぎる!気になるけどバイト行く準備でもするか。

俺はバイトへ行く準備を進めながら逐一スマホを見て返信が来てないか確認をした。バイトへ行く時間になっても返信が来なかったので、バイトへ行き、営業開始寸前まで返信を確認していたが、来なかった。

(まじ気になりすぎる、キッチンなんてやってる場合じゃねえよ)

「たかとさんどうしたんですか?」

今日のキッチンもう1人の萌香が話しかけてきた。

「ん?なにが?」

「コンロ、火つけっぱですよ」

「え、あーやば、ありがとう」

「なんからしくないですね」

「あー、ははは。ちょっと考え事してて」

「就活とかですか?」

(それもあるけど)

「そうだね」

「やっぱきついんですね、頑張ってください!応援してます!」

「おー、さんきゅー」

(萌香にしては気遣えるようになったのか、後輩に気遣われるなんてだせえな。ちゃんとしよ)



「キッチンどっちか休憩入っていいよ」

「了解でーす」

「どっちがいい?」

「あまりお腹減ってないので後でもいいですか?」

「おけー、足りないもんとかないから大丈夫だと思うけどよろしくー」

「りょーかいです」

「こっちにもの落とすなよ?笑」

「大丈夫ですって!笑」


俺は休憩に入って例のごとく賄いを作って楽屋にこもった。少し経つと楽屋に実菜が入ってきた。どうやら休憩みたいだ。

「お疲れ様です」

「おつかれー、賄いは色々教わった?」

「はい。この前入った時に歩さんが教えてくれました」

(ま、いっか)

「じゃあ大丈夫だね。キッチンに萌香いるし分からないことあったら聞きなね」

「はい、ありがとうございます」


そうしてまた少し経ってから実菜が戻ってきて賄いを食べていた。

数分間無言の空間が続いたが、奇しくも?実菜の方から話しかけてきた。


「あの、一昨日は急に連絡してすみませんでした」

「いやいいよいいよ、俺もAllceanのこと話せるの楽しいし嬉しいし!」

「よかったです!」

「実菜はライブは行ったことあるの?」

「あります!高校の時はライブビューイングとかだったんですけど大学になってからは現地に行ってます!」

「まじ?じゃあこの前のドームとか5周年ライブとかも?」

「はい!行きました!」

「じゃあどこかですれ違ってたかもね笑」

「じゃあたかとさんも行ってたんですね!ライブはずっと行ってますか?」

「いや、それが5周年ライブからなんよ、なんならそれまでアニメも観てすらなかったからね」

「そうだったんですね、なんか意外です。すごい好きなんだなって思ったのと、皆さんがすごい好きと言っていたので」

「あはは、まあ好きになったら一直線すぎるからね」

「素敵です!私もそういう人結構好きです!」

「おー、それはよかったよかった」

(ん?結構好きです?)

「あ、えっと、た、たかとさんはいつもアニメはどういうの観てますか?」

「基本的に色々だけど最近は異世界系はあんま観なくなってきたかな。ラブコメとか好きだよ」

「じゃあリアルに恋するならは観てますか?」

「リア恋ね観てるよ。王道っぽいけどそれがいいんだよな、制作会社もいいとこだし声優もみんな演技上手いし」

「そうなんですよ!一話からガっと心を掴んででも停滞せずにこの前が4話ですよね?ずっとおもしろいですよね!」

「うわ!わかってくれるか!そうそうそうなんだよ!最近のアニメは一話結構力入れてもそのまま停滞してっちゃうこと多いのにそれが上がったり下がったりもしてそこが毎週楽しみになってくるんよな!」

(こんなにわかってくれる人久しぶりだな)

「なんか波長合いますね!またアニメとかドリカラの話で連絡してもいいですか?」

「全然いいよ!おれも楽しいから!」

「ありがとうございます!あ、でも就活、、ですよね」

「いいの!いいの!気にせず連絡しといで、ほんとに」

「じゃあお言葉に甘えて!その、聞いてもいいかなんですけど」

「ん?」

「就活はその、順調なんですか?」

「あーまあ、順調ではないっちゃないかな」

「あの、ほんとごめんなさい。えっと、その」

(これ自分から話して笑い話みたいにした方がいいよな)

「いや気にしなくて大丈夫大丈夫!ちょうどこの前アニメの制作会社20社近く受けてさ、全落ちしちゃって、でも職種変えていま色々受けてるから順調ではないけどなんとかなる!って思ってるし」

「すごいですね、わたしだったらそんな元気にできないですし、バイト行くのも億劫になっちゃいます」

(ま、実際そうだったんだけど)

「まあ、なんでも挑戦してみるもの!でしょ?ドリカラから教わったひとつでもあるし、ダメ元で当たり前、できたらラッキーぐらいじゃないとね!なんでも」

「そう、ですね。たしかに!たかとさんってかっこいいです!」

「やめてやめて、そんなんじゃないから笑」

「あの、就活、わたし応援してますね!」

「ありがと!と、あぶねもう休憩終わりだわ。それ、皿持ってちゃうけどいい?」

「はい、大丈夫です。ありがとうございます」

(よっしゃ、クローズも頑張りますかー)

そう思ってドアを開けようとすると

「あの!」

「どしたー?」

「たかとさんっていま、、その、、、か」

「か?」

「かの、」

「歌乃?」

「あ、いや同じ年って聞いてたんで歌乃さんとお会いしたいなと」

「そっか、ゴールデンウィーク帰ってるから会ってないのか。たぶんそのうち会えるよ」

「ですよね、ありがとうございます」

「?じゃあ休憩ゆっくりしてて」

「はい、ありがとうございます」

(歌乃だけ会ってないのかー、なんか似てるとこあるし仲良くできればいいな)

こんな絵に書いた様な鈍感さって、、というより自信がないってだけか

違ってないけど、あんたは黙っとけ

はい


(あ、てか話しててあんまスマホ見れなかったわ。考えてみれば歌乃の好きな食べ物とか知らんかったな、米ぐらいしか)

「おかえりなさい」

「ただまー、休憩行ってきていいよ」

「りょうかいです」

萌香を休憩に行かせて、俺はクローズ作業を進めた。

(そもそも俺は歌乃のこと好きでいいんだよな。そもそも付き合うってなんだ。なんで付き合うんだ。好きだから?何かをしたいから?一緒にいたいから?なんか考えれば考えるほどわかんなくなるな。なんで高校の時は付き合ったんだっけ?なんか好意寄せてきたからこれいけちゃうやつやんってなって付き合って、あの時はだんだん好きになったんだよな、、さゆりの時もこんな俺に仲良くしてくれたから好きになった、、いや違うさゆりは俺を変えてくれたひとりでもあるし、尊敬できたから好きになった。尊敬、、それが俺が好きになる要因なんだろうか。なんかもうこうやって考える癖やめてえな)

そんなことを考えながらクローズ作業を進めていき、気がつけばキッチンもホールもクローズが終わっていた。

楽屋に戻りすぐさまスマホを確認したら返事が来ていた。そして誰にも見られないように既読はせずに見た。


今日さっき東京に戻ってきててバタバタしてて返事できなくてすみません!わたしもそのお店送ろうと思ってたんですよ!わたしは和食の方がいいです!イタリアンはなんか気が張っちゃいそうで笑


ちょっと待て、今日帰ってきてて疲れてるだろうから明日返信するか。うん、そうしよう。しかも今日もう遅いし。

その日は特に一緒に帰る人もいなかったので一人で帰った。

ただ、夜というのとひとりになるとどうしても考えてしまう。

俺は好きという感情を大切にするあまり、分からなくなっている。たぶん過去のこともあるかもしれない、俺は関係性が深まると総じて離れてしまう事が多かったからだ。中学の時もそうだし、高校の時の元カノだって。その関係が崩れてしまうことが怖い。またひとりになるのが怖いんだ。じゃあひとりにならないために付き合うってことか?いや、違うだろ、そんなんだったら自分を嫌いになる。そんな風に思いたくない。

やっぱりこんな風に考えるのは俺らしくないよな。なんで好きかなんで付き合うのかそんなもん気にしたって一生答えがでない気がする。

好きに理由なんてない。それがいまの俺が出せる精一杯の答えな気がする。俺は俺らしくいればそれでいい、、よな。

よっしゃ、明日返信して俺は俺らしく頑張りゃいい!それだけだ!


そして、次の日起きてすぐ返信した。


偶然すぎん?笑

じゃあそっち予約しとくね

ありがとうございます!楽しみです!!


返信はや!未読にしとこ。そんでやっぱかわいいかよ!こんなん会ったら話せるかわかんねーぞ。幸いなことに居酒屋行くまではシフト被ってねえけど、いや被ってた方が良かったか?あ、どうせなら新しい服で行ってみるか!この時期の服ほとんど持ってねえし、しかもほとんどがバイトに着てってるやつだし、その方が新鮮味あっていいかもしれん。よし!今日は大学行って服買いに行くか!

この日は3限だけ行ってその後に2時間近く服を吟味して買って帰りました。

やっぱ俺は考えるだけ無駄かも。元々は考えるより先に行動してしまう人間なんだから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ