表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/86

フラグ70 就活開始?

3月1日の今日、就活がスタートした。

と、いっても気になっている制作会社の求人を見つつやっていくのだが、まだ応募開始されていない会社は何もできないので応募可能な会社のみ先行に沿ったことをやっていく。

元々何社か行きたいところは絞っており、その会社はだいたい大手のようなところで各クールの覇権をとっているアニメを制作しているところが多い。

そして、求人内容的には主に週休二日制と月収が20万前後と予想通りだ。なんなら二日も休めないと思っている。

近年は労働環境が整備されつつあるがアニメ業界は人手不足のほとんどがブラック企業である。ただ、そのへんも織り込み済みで覚悟を持っている。なんせそれくらいアニメが好きなのだから。


選考方法とかはわかったけどほぼアニメに関するレポートが多いな。プラスで書類エントリーシートもあるけど、専門行ってない身からすると熱量持って書くしかないよな。とりあえずフォーマットコピーしにコンビニ行くか。


とりあえず何枚かコピーしてみたものの、地味に金かかるな。とりまコピーしてきた2社分書いてみるか。

元々字が汚いため納得いかなかったり間違えたり悪戦苦闘しながら2社分を書き終えた。

あと3社はデータで、か。俺タイピング遅いんだよな。これもこれで時間かかりそうだ。

好きな映像作品を上げてくださいか。うーん、ここは嘘つけないしドリカラにしとこ。あと、理由か、理由理由、、簡単にまとめると演出の良さとテンポとメッセージ性があるって事だよな。なんで好きかって言語化すんの難しいだろ、好きなんだから好きなんだよ。

考えて打ち、考えて打ちの繰り返しをしながら各項目に沿った質問に回答をしていく、他にもこういうのがあった。

入社3年後どうなっていたいか

入社3年後どうなってたいかって、デスクにはなってたいって思うけどさすがに早すぎるもんな、無難に、各セクションの方に頼りにされる立ち位置でありたいって感じかな。

将来どういった作品を作りたいか

将来どういう作品を作りたいか、そりゃメッセージ性があって辛くて苦しんでる人を励ますような作品かな。


アニメというよりかは映像作品に関する問いや一般企業にあるような問いもあった。とりあえず今日5社分簡単にエントリーシートを書いてみたが、これが結構おもしろい。アニメに対してこういう気持ちを文章に書き起こしたこと無かったし、入社前の段階でこんだけ書けるやついねえだろ。

やば、そろそろバイト行く支度しないと。



「ういすー」

「おすー」

楽屋に入ると竜生がいた。

「今日の予約は?」

「3組だな」

「この時期にしては少ねぇな」

「まあまだ1日だしな。そういえば内定は決まってるんだっけ?」

「いや今日始まったばっかだろ」

「それもそうか。インターンとかで決まってるかと思った」

「そこまでちゃんとしてねーよ」

「アニメ系なんだっけ?」

「そー、今日もエントリーシート書いてきた」

「やるやん」

「面接までいけても不安だけど。でも竜生は面接まで行けば余裕だろ、あと卒業できれば」

「んなことねえよ、落ちる時は落ちるっしょ」

(こういう自然に気遣えるところが憎めないんだよな)

「まあ、頑張ろうぜ」

「どっちが先に内定もらえるか勝負だな!」

「のぞむところだわ!」


今日のキッチンは萌香とで、わりともう一人でまわせているので特に言うことも無く最近はずっと世間話ばかりしている。

「萌香たちもなんだかんだで入って1年だよね」

「そうですね、誰も辞めることなく笑」

「慣れたら辞める要素ないしな」

「そうなんですよー、キッチン入った当初はどうなるかと思いましたけど」

「だからいけるって言ったっしょ」

「ほんとそうでした。師匠の言う通りで」

「師匠っていうな笑」

「そういえばたかとさんも今日から就活ですよね」

「そうそう。竜生も一応な」

「一応、ですね笑どこにするか決めてるんですか?」

「だいたいは決めてるよ。今日もエントリーシート書いてきたし」

「へーすごい!」

「また適当な返事しやがって」

「してないですよ〜。なんか大学の進路相談的なのは受けてるんですか?」

「全然受けてない」

「インターンとかは?」

「やってない。違う!別にだらけてた訳じゃなくてアニメ制作のインターンとかないし大学で聞いても意味無いから」

「まあたしかになさそうです。エントリーシートってどんなの書くんですか?絵とか?」

「おれはアニメーター志望じゃないからそういうのないけど、好きな映像作品は?とかならあったよ」

「やっぱそういうのあるんですね、たかとさん得意そう」

「どうなんだろ、でも書いてて楽しいよ」

「就活を楽しめるってすごいです笑」

「萌香はまだ何になりたいとかないもんな1年だし」

「そうなんですよー、とりあえず大学入ろうで入ったので」

「ほとんどそうだよ」

「そうですよね、たかとさんはいつぐらいからアニメ系目指そうとおもったんですか?」

「最初は高校の時だったけど、漠然としすぎてて受けようと思ったのは去年とかかな」

「ちゃんと考えてたんですね」

「好きなことしかできないからね」

「わたしにはそういう気持ちがないのですごいなって思います」

「ほんとか?」

「これはほんとですよ!」

「これはって笑」

「それは言葉の綾ですよ!笑」

このように今日もキッチンは平和です。

来店もそんなになく春休み期間にしては平和な1日でバイトは終わり、竜生が終わるまで待っていた。

「今日おれ飲み行くから先帰ってていいよ」

「おい就活生」

「まあ焦ってもしゃーないっしょ、まだ一日なんだし」

「はいはい。じゃあおつー」

「ういー」



ほとんど無心で自転車を漕ぎ家に着いた。

なんか長い1日だった気がする。しかもエントリーシートとかに頭使った分なんか疲れたな。シャワー浴びてアニメ見て寝るか。

今日もAllcean聴きながら〜シャワーを浴びます〜♪

ようやく1日が終わりルンルンで歌いながら音楽を流そうとしてスマホを見ると歌乃からRINEがきていた。

バイトおつかれさまです!来週って予定空いてますか?

(あーこれよくあるデートかと思ったらシフト変わってくださいのやつやん。歌乃だしいっか)

いつでも空いてるよー

(あ、すぐ既読ついた)

あの、よかったら水族館行きません?

(え、いやいやまてまて。焦んな2人のはずがない)

誰と?

わたしと2人でなんですけど、この前のお礼もしたくて!

(はい?なにこれ何が起きてる?あ、夢か夢だよねゆめゆめ)

自分で自分をビンタしたが痛い。

(夢じゃない!?なにこれ死ぬの?明日俺ちゃんと生きてる?じゃなくて!既読つけちゃったから早く返信しないと)

ありがとう!じゃあ9日は大丈夫?平日だし歌乃もシフト入ってないみたいだし

大丈夫です!

よかった!どこの水族館?

品川のです!ずっと行ってみたくて

(品川ってどこにあんの?1時間半もかかんのか。うーん、これ何時集合が正解なん?ぜんっぜんわからん!しかも家近いけどどこ集合にすればいいんだよ!なんな最寄り一緒なんですけど!)悩みに悩んだ末に出した答えは

じゃあ水族館の最寄り駅に11時集合でどうかな?

はい!大丈夫です!お願いします!すごい楽しみです!

俺はスタンプを返して会話を終えた。

これでよかったよな、良かったんだろうか。だれか女の子とのRINEの仕方おしえてくれー!てかみんなどうやって学ぶの?どれが正しいかわかんねーよ、年下女の子とのRINEの仕方で検索すればでてきますか?もう連絡ひとつで一喜一憂すんの嫌だわー、数学とかどうでもいいからこういうこと学校で教えてくれ。無理か。


にしても就活中だけど大丈夫だよな。いや、大丈夫にすればいい!こういう時は就活に集中しすぎると高校の時みたいになるし、いつも通りいつも通り。

そう、いつも通りに。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ