フラグ69 Allceanライブ!ドーム公演後半戦!
「なんか今回の幕間って結構刺さったんだよね」
「あー、テレビアニメのその後みたいな話だったし感動もあったもんね」
「もうさ、どんな組み合わせでも安心感があるっていうか、もちろんすぎるんだけど脚本かな、話作った人Allceanのことわかりすぎてるって感じがした」
「それはそうだろ、たぶんテレビアニメとかと同じ人が書いてんだから」
「しかもさ、俺はさ、リアルタイムでテレビアニメも劇場版も見てないわけじゃん。それがこのタイミングで新規アニメーション見れるとは思わなかったわけよ」
グビグビ
「酔ってんなあ」
「いや全然!これ通常運転だから!」
「たしかにそうだわw」
ビールが無くなったので追加で頼み、その間に定食もかきこんだ。
2回目の幕間は、歌恋、栞菜、陽菜の組み合わせで、場所は陽菜の家で対戦ゲームをしているシーン。
「おりゃ!おりゃ!」
LOSE
「どうしてよー!」
「かんなちゃん弱いよ〜」
「しょうがないでしょ!やったことないんだから!」
「でも、あー負けちゃった。なんでかれんちゃんは強いの?」
「歌恋はその、、なんで歌恋はいつもなんでもそつなくこなせるの??」
「いえいえ、少しコツを掴めば誰でもできますよ」
グサッ
「だれでも、、できる、、」
「べ、べつのやろう!べつの!他にもあやかちゃんから貸してもらったのがあるし」
「気使われちゃった、、けどやる!どんときな!」
「さすが栞菜ちゃん。どんなことにも挑戦できる栞菜ちゃんはすごいなぁ」
「これ挑戦っていう?」
「わたしは初めてのことは怖くなっちゃうから、あははは」
「またそんなこと言ってえ、あんたはAllceanの中でいちばん強いのよ!ね!歌恋」
「そうですよ、七瀬さん。そんなにご自身を過小評価しないでください」
「だってわたしはみんなよりも歌も上手くないしダンスだって」
「あのねえ、強いってのはどんなことにも諦めず努力できる人間のことをいうの。そりゃあ誰だって初めては怖いわよ、でもその後に何回も努力してできるようにする。そういうことって誰にでもできるわけじゃないの。それができるあなたって本当にすごいんだから。それがあなたにしか発することができない光なの。」
「栞菜ちゃん、、」
「栞菜さんの言う通りですよ。七瀬さんにしか発せられない光があって、栞菜さんにしか発せられない光があって、もちろん私にもある。それが9人集まって最高の輝きになるのではないですか。ですので、七瀬さんは七瀬さんでいいのですよ。七瀬さんの一生懸命さに皆さん励まされることが多いんですから」
「歌恋ちゃん、、うう、ありがとう」
「どういたしまして」
「私、昔のことがずっとトラウマになってて少しは克服できてるって思ってるんだけど、でもどこかで気になっちゃってて自分はだめだ、もっと頑張んなくちゃってなってて、弱い人間だなって思う時もあって、、でも!大好きなかんなちゃん、かれんちゃん、みんながそう思ってくれてるって思うとその通りなんだなって思えてきた!」
「もうー、この1年間一緒にやってきたんだから少しぐらい弱いところ見せても気にならないわよ。ね?陽菜」
「うん。ってだから陽菜って呼ばないで〜」
「ほら、そろそろ咲ん家行くんだから最後もう一戦して行くわよ!」
「うん!望むところ!」
と、幕間映像が終わるとライブが再開された。
(たぶん次も4曲だよな、ってこれ夢星か!あの幕間の後だと泣かずにはいられないな)
夢星とは夢見る星の先の略でテレビアニメのブルーレイに特典で入っていた楽曲でしっとり系の楽曲になっている。
(こういう楽曲が出てきたってことはもうライブも終盤ってことか)
夢星が終わるとキャストがトロッコに乗ってPrecious Momentと未来の君たちへを披露した。
Precious Momentは2ndシングルのカップリングで未来の君たちへはブルーレイ楽曲になっている。
おそらくこのパートではバラード調のしっとり系の楽曲を集めたのだろう。完全に泣かせにきている。それとさっきまでの楽曲との緩急がつきすぎて完全試合ができるレベル。
その次に披露したのはNine'sという楽曲。この曲もブルーレイ楽曲になっており、このパートで披露した3曲よりかは少し明るめな曲で間奏に各メンバーがAllceanに対する気持ちを言うところがある。ちなみに正式な歌詞としてだ。
(Nine'sね、本当にいい曲なんよな〜。考えてみれば野球も9人でやるし、ほんとに誘われたんだな俺)
そんなことを思いつつ、このパートは終わり、おそらく最後の幕間に移る。
(最後は残ってる3人だよな。あの3人が最後ってそれもそれで泣けて尊すぎる)
3回目の幕間は、南桜、咲の組み合わせで場所は海の砂浜でのシーン。
海を眺めている咲に南桜が話しかける。
「どうしたの?海眺めて」
「いつも通り綺麗だなって」
「そうね、こんな綺麗な土地と温かい人に育ててもらっていつも誇りに思ってる」
咲と南桜が話していると、自転車を漕いでどこかへ行こうとしている潮音が自転車を停めて咲と南桜を呼んだ。
「さきー!なおちゃーん!」
「ん?しおんちゃんだ!おーい!」
「おーい!」
潮音は自転車から降りると2人に駆け寄ってきた。
「2人とも何してるの?」
「うーん、わかんない笑」
「え?」
「そういう潮音ちゃんはどっか行くの?」
「うん、そこまで届けものをね」
「さっすがしおんちゃん、働き者だね!」
「当然!動いてないと落ち着かないからね」
「動いてないと落ち着かないか、」
「南桜?」
「いや、私たちって全力でこの1年走ってきたなって。私と咲ちゃんと潮音ちゃんから始まって七瀬ちゃんが入ってみこちゃん、彩夏ちゃんが入って、そして歌恋ちゃん、栞菜ちゃん、美羽さんが入って、9人になって」
「そうだね、思えばこの3人から始まったんだよね」
「ほんとの始まりは咲だったけどね笑」
「あれはほんと強引だったなぁ」
「ごめんごめん」
「けど、誘ってくれなかったら私はまだ殻に閉じこもったままだったし、みんなにも会えなかったし、私ね、本当に感謝してるの。咲ちゃんだけじゃなく、潮音ちゃんやみんなにも。人見知りで全然話せなくて好きなことも好きって言えずにきたから」
「なおちゃん、」「南桜、」
「だからね、、咲ちゃん!潮音ちゃん!改めてありがとう!」
「お礼を言うのはわたしたちもだよ!ね!しおんちゃん!」
「うむ」
「え?」
「だって初めてライブやった時にわたしとしおんちゃんだけだったらだめだったし、あのライブが成功したのはなおちゃんのおかげでもあるんだよ!あのライブがあったからこそみんなが興味持ってくれたしAllceanに入ってくれたんだよ?」
「だから南桜も必要だったってこと」
「もう、しおんちゃんそれわたし言おうと思ったのにぃ」
「うん、、ありがとう。ほんとに、、」
映像では南桜の顔が映していなかったが声が震えていた。
「わたし思うんだ〜物事に偶然なんてないって、しおんちゃんとは幼なじみだけど他のみんなは去年出会ったし、こんな一生の宝物になる時間を共にするなんて思わなかったよ。
この土地で活動しなかったらAllceanだって生まれなかったかもしれない、なんならみんなとだって会えなかったかもしれない。だからこうしてみんなと出会って活動してきたことは決められたことで必然だったんだよ。
人は必要な時に必要な人と出会う。私は、そう思う」
すると南桜は涙を拭う仕草をして海へ駆け出して行った。
「なおちゃん!?」
「わたしー!Allceanとアニメがだいすきー!みんなー!ありがとう!」
「なに恥ずかしいこと言ってんのよ」
「あれ?栞菜ちゃん?それにみんな〜」
南桜たちが振り返ると他の6人が勢揃いしていた。
「わたしもみんな大好き!歌恋ちゃんはー?」
「私も大好きですよ。七瀬さん」
「ほらほらみんな行こうよー」
後から来た6人が南桜たちの元に集まり、靴と靴下を脱いで海で戯れる描写になり、咲の声でナレーションが入った。
拝啓、過去のわたしへ。
なにも楽しいことが見つからなくてひとりぼっちで苦しいよね。でも!もう少ししたら一生の仲間と一生の宝物の時間がやってくるから楽しみにしてて!
そして、未来のわたし、今を楽しんでる?いまのわたしは最高の仲間と最高の時間を過ごしてるよ!だから辛くても苦しくてもその瞬間を楽しも!大丈夫!できるよ!
fin
幕間映像が終わると盛大な拍手が起きた。時折、鼻をすする音や涙を拭う仕草などしていた人がいた。もちろん俺もその一人だ。
さあ、ライブも佳境に入ってくる。全力で楽しむぞ!
キャストが出てくると見覚えがあるフォーメーションだった。
(あれ、これって君色じゃね。でも1曲目にやったしなぁ)
そしてイントロが響き、違う楽曲だと気づいた。
(スパメモか!たしかに似てるよな!)
スパメモとは、Sparkle Memoriesという楽曲で劇場版の曲のひとつでもあり、Allceanが最後に歌った曲。このタイミングでしかも俺は初めて生で見る。
幕間で爆泣きしその涙も引っ込まず泣きながらコールをした。
(もうなんだよぉ、ここでその曲はだめだよぉ。耐えられないって、劇場版の楽曲は俺がハマる前のナンバリングでやって以来やってなかったし。これはだめだ)
次に披露した楽曲は夕陽が沈む前にでAnniversaryのカップリングだった。
(次はなんだろう。え、MCか?)
メインステージにスポットライトが当たり、連続で4曲披露するかと思ったらMCへ移った。
「はーい!もう怒涛も怒涛のライブになりましたね〜」
「みんなたのしんでるかー!」
「イエーイ!」
「もうね、休む暇もなくて最高のライブですね」
「冬なのに暑い暑い」
「ドームだからあまり気温関係なくない?」
「ミスった笑」
「ちょっと斎藤さん!しっかりしてくださいよ〜」
「ま、まあ夏でも冬でも私たちはあついよねってこと笑」
「自分で笑っちゃってるじゃん」
安定のわちゃわちゃ感、本当に和む。
「えー、なおちゃんが言ってくれた通りあついライブになって走りまくりまくって、本当に寂しいんですけど、次が最後の曲となります」
「えー!」「えー!」
「あはは、みんなもわたしたちも同じ気持ちです。だから受け取ってほしいな、、、聴いてください」
「空と」「海と」「君と」
キャスト陣が幕間の順番と組み合わせで楽曲紹介をした。
(うわ!伏線っていうかここでこんな演出するんだ)
空と海と君とは、このライブの先行抽選券が入っていたファンクラブのテーマソングで曲調は明るいのだが、歌詞がグッとくるような楽曲になっている。
エモい雰囲気の状態で曲が終わった。
「ありがとう!またねー!」
そう言ってAllceanははけていった。
そして、Allceanがはけるまでファンもありがとう、大好きなど思いの丈を叫んでいる。俺もありがとうと叫んだ。
Allceanがいなくなるとすぐにアンコールがかかった。
(アンコールすんの早くね)
俺も何回か叫んだが、力尽きて渡瀬に話しかけた。
「いやあ、やばいセトリだったな」
「たかと好みだったんじゃない?」
「さすがです!その通りです!過去1です!」
「まじメドレーアツかったな」
「それ!まじそれ!劇場版の楽曲もやったし初めて見た曲もあったし満足すぎるんだが」
「アニメひっさげたライブは行ったことなかったからね。なおさらね」
そんなことを話しつつもずっとアンコールが鳴り響いている。
10分経ったぐらいか、ライブが再開する。
アンコール1曲目は前回のライブでも披露した、Anniversary。
(歴史に残るセトリすぎん?)
曲が終わるとMCへと移った。
「アンコールありがとうございます!披露させていただいた曲はAnniversaryでした!本当にいい曲だよね。私、Allcean楽曲の中でトップクラスに好きなんだよね」
「わたし純ちゃんの歌い方好きなんだよね」
「え、ありがとう。しおんちゃん」
「えへへ、どういたしまして」
「ちょっとちょっと2人の世界作んないで!」
「あはは、ごめんごめん。ではね、メンバーから挨拶とさせていただこうと思います。歌恋ちゃんからお願いしまーす」
「いやもうほんとにいいライブだったよね。毎回そうだけど。今回はAllceanの辿ってきた軌跡がテーマだったライブだと思います。何も無いところから走り続けてきて、2度もドームに立たせてもらって、こんなことは始めの時は予想も出来ませんでした。こうしてこの地に立たせてもらってるのはここにいるみーーーーーんなのおかげです。いつも素敵なライブをありがとう。みんなに、歌恋ちゃんに出会えて私は幸せです。本当にありがとう。これからも感謝の気持ちを忘れずに走っていきますのでみんなもついてきてください!」
「フゥー!」
「よろしく!月島歌恋役、西本菜月でした!ありがとうございました!」
「空詞美羽役の高橋春菜です。あのさ、ひとつ言っていい?セトリヤバくない!?」
「イエーイ!」
「だよね!昔の曲やるとさ、あの時はああだったなとか思い出すんだよね。あの曲のここ全然できなかったなとか、たぶんそういう思いも軌跡なんだなって思うんだよね。たぶんメンバーもみんなもあると思う。あの時行ったライブは落ち込んでたなとかこの曲聴きながら通勤してたなとか、そういう気持ち含めてライブっていうひとつの物語が成立してるんだなって思います。なので、今日のこのライブも明日とか1週間後、1年後とかいいライブだったな思えるようなライブであったのならいいなって思います。どうでした?」
「さいこー!」
「うん!ならよかった!私も最高だった!次のライブも最高の時間にしようね!ありがとうございました!」
「望月潮音役、鈴瀬時音です。私、前回ドームに立った時はなんか一瞬で終わっちゃってひとつひとつ想いを噛み締めることができませんでした。でも今回は良い意味で少し余裕ができてみんなの顔もちゃんと見れたし、緊張もしてたけど本当に楽しむことができました!セトリも楽しい曲ばかりだったしね。だから明日も全力で楽しんでみんなにも楽しんでもらえるようなライブにしようと思います!いや!します!当然これからのライブも!本日は本当にありがとうございました!」
「私もさ、はるなと同じなんだけどひとつ言っていい?セトリやばない!?」
「さいこー!」
「私さ、これいけんのかって思ったもん。でも案外いけちゃうね、さすがAllceanだと思ったわ。絶対日本でいちばんあつい場所だったよ!色んな意味で。少しだけ個人的な話をしていい?私、めっちゃNine's好きなんだよね。9人でAllceanっていうのがこう、ぐわってくる感じで、これぞAllcean楽曲って思う。間奏部分もね。この楽曲は1期の時のだから、5年前とか?の曲で最近はこういう楽曲少ないけど当時のことを思い出しながら歌いました。本当に苦しくて、でも楽しい時期でした。たぶんそれが生きるって事なんじゃないかなって私は思ってます。みんなもいっろんなことあっていっろんな想いがあってここにいると思います。ただ、きっとその先の未来は明るいから、私たちがそれを証明するから。だからみんな全力で日々を楽しも!」
「イエーイ!」
「そう、その意気だぜ!瀧本彩夏役夏元千晴でした!ありがとうございました!」
「花宮栞菜役の涼風葵です!ドーム公演みなさんどうでしたかー?」
「さいこー!」
「だよね!私も最高すぎて、パフォーマンス中もめっちゃ楽しかったです!前回のドーム公演は緊張と不安とやらなきゃっていう思いでやっていてそれもいいんですけど、今回はほんっとうに楽しくて、こう言い方はよくないかもですけどなにも縛られずにひたすら楽しくパフォーマンスできました!もうすぐ7周年8年目に突入します。本当にあっという間で濃くて一瞬一瞬が宝物です!これからもわたしたちと一緒に宝物の時間を過ごしましょう!本日はありがとうございました!」
「はい!七瀬陽菜役の柿島紗耶です!この前のライブで強くあろうと決めたので泣いてないですよー。ほら、全然平気!えー、何言おうとしたんだっけ、、そう!セトリ!今回はテレビアニメシリーズと劇場版の楽曲がありました。さらに1stから4thシングルまでの表題曲も全て披露してAllceanがどんなグループかぶつけられたかと思います。劇場版が公開されて2年ぐらい経つんですかね、それでもこうしてこんなに素晴らしい会場で大好きなみんなとライブができて本当に幸せです!次のライブも絶対みんなを幸せな気持ちにします!本日は本当にありがとうございました!」
「みんなー!Allceanのこと大好きかー!」
「イエーイ!」
「わたしも大好きー!」
「フゥー!」
「突然ですが、私から皆さんへありがとうの気持ちを伝えさせてください。アニメが終わってもこうして私たちについてきてくれてありがとう。私たちにこんな素敵な舞台を用意してくれてありがとう。みんなほんとにいつもありがとう!」
「フゥー!」
「私たちはこうやって活動していくことでしかみんなに返せないから、だからまたライブだったりイベントだったり是非来てください!またお会いしましょう!桃瀬南桜役、斎藤華那でした!ありがとうございました!」
「あーもう終わっちゃうの寂しいな。ほんとに楽しくて、あっという間で楽しい時間って一瞬だよね。でもその一瞬を大切にするってのがドリカラのテーマのひとつでもあって、たぶんみんなにもそれが伝わってると思う。だからこうしてライブに来てくれて楽しんでくれて一緒に走ってくれてるって思います。ここには最近ドリカラにハマったよって人も昔から好きだよって人もいて、でも好きに時間なんて関係ないしそれぞれの好きを追求してほしい。それを私たちは全力で受け止めるから、だからまた会った時にとびきりの笑顔を見せてね!」
「フゥー!」
「本日は本当にありがとうございました!相原みこ役、小原結菜でした!」
「あー、やっぱライブっていいな。大好きっていう気持ちが溢れてて私達も直接ありがとうって気持ちも伝えられるし、もっとやりたいな。もう3時間ぐらいやっちゃう?」
「イエーイ!」
「あはは、1回ぐらいぶっ倒れるまでやりたいな笑」
「www」
「今回のライブはほんとにAllceanの軌跡を辿ったライブだったかなって思います。幕間だってそうだったし、、Allceanの曲って寄り添ってくれる曲が多いと思うんです。時には隣に立ってくれて時には引っ張ってくれる。背中を押してくれる。だからもうだめだぁって時はAllceanが支えになってくれます。たぶんここにいるみんなはそういう方が多いと思います。それは私達も例外ではなく、私もあーもう嫌だなって時はAllceanに元気を貰いにいきます。だってさあの子たちどんな逆境でも笑顔で乗り越えるじゃん。すごすぎるじゃん?だから咲ちゃんみたいになろうなろうって思ってました。でも最近はもういちばんの親友?相棒の方が近いかな、辛い時でも一緒にやってやろうぜ!って言ってくれてる気がして、Allcean楽曲を聴くと見えないですけどいつも近くで見守ってくれてるんだなって気持ちになります。そんなAllceanがわたしも大好きです!最後になりますが、Allceanのみんな、ライブ関係者のみなさん、ライブに来てくださったみなさん、配信を見てくれている皆さん、そして、静岡、みんなみーんなありがとうございました!鳴海咲役、井川純菜でした!」
「えー、それではね、次で本当に最後の曲となります」
「えー!」「えー!」
「さっきと一緒!」
「www」
「一旦水飲みタイムにしよっか」
キャストもファンも水を飲み、最後の歌に備える。なぜなら
「それでは本当に最後の曲となります。みんなも歌おう!ユメノカケラ!」
(やっぱそうだよね。この全員で歌うのが本当に好きなんよな)
俺は辺りを見回しながら歌い、他のファンの顔を見ていた。自分の近くにいる人、キャストが乗ったトロッコ越しにモニターに映る人。
(俺、結構周りの人の顔見るの好きなんだよな。本当にいい顔してる。たぶん俺もだけど)
好きが集まる空間で自分と同じものが好きな人たち。こういう少し広い視野で広い世界を知れたのはAllceanのおかげだ。一人暮らしをしてみても世界は広がった気がしたが、まだまだ自分が知らない世界があるんだと思った。
来年には大学を卒業して入社して新しい世界が始まる。少しだけ不安な気持ちがあるけど少し楽しみな気持ちになっているのも確かで、未来のことなんて分からないしやってみるしかない。足掻いて足掻いたその先に道があるのであってこの先もそういう人生になるのだろう。いままでもそうだった。苦しみながら前に進んで今がある。きっと人間誰もがそうなんだ。楽しいことの方が少ない人生、ただ苦しいことがあった分楽しいことがより楽しくなる。逃げずに進んだ人こそが人生を謳歌する資格を持つ。
それが、人生というやつなのかもしれない。
歌い終わるとキャストがメインステージに横一列に並び挨拶をする。毎回そうだが、挨拶しようとした瞬間に音楽も止み、静かになるその瞬間が好きだ。
「本日は本当に!」「ありがとうございました!」
「ありがとう!」
俺はありがとうと叫び、キャストもアリーナとスタンド全ての人に向かってありがとうと言ってはけていった。
(終わっちゃった。今回も規制退場か、いつ呼ばれ、、あれ、明るくなんねえ、ってことは)
それに気づいた周りのファンは再びアンコールをした。
数分して、再びAllceanが現れ、メインステージにてフォーメーションを組む。
「おおー!」
(まてまてまてまて、今度こそだろこれ)
静まり返るとイントロが流れ出した。ダブルアンコールの曲とは君の光の色だった。
君色で始まり、君色で終わる。
まあ、泣くよね。
ズタボロの状態でコールをかまし、ズタボロの状態でペンライトを振った。
毎回毎回絶対に忘れられない景色を見せてくれる。何曲も披露して疲れが蓄積されているはずなのにそういうのを一切見せず全力の君色を見せてくれる。いつも聴いているはずなのにこうも感動してしまう。その時その時の最大火力を見せてくれるライブそれがAllceanのライブというものなのだ。
一瞬にして4分45秒の楽曲は終わってしまった。
「ダブルアンコールありがとうございました!本当に本当にこれが最後です!」
「本日は本当に本当に!ありがとうございました!」
こうして、Allcean2度目のドーム公演Day1は幕を閉じた。
「改めてさあ、ファイナルみたいなセトリだったよね」
「正直、そろそろな気もするんだよな、キャストの年齢と新曲のなさ的に」
「たしかに、年齢はあるよな。本職声優だし30越えて歌って踊るのもきついよな」
「ファイナルになったらどうする?」
「そりゃ行くけど」
「それはそうだけど、気持ち的に?」
「なってみねえとわかんねえな。彼女作る?」
「そこにいきつくんだ」
「逆に渡瀬は?」
「わからん」
「同じやん」
「そういえば就活は3月から?」
「そー」
「結局アニメ?」
「そうね」
「まあ、がんばってえや」
「やってみるだけやってみるさ。ライブ行っていい励みになったしね」
「でもライブと就活の時期被んなくて良かったね」
「そうだけど、いってたけどな。こういうのはいつも通り生活してた方が上手くいくんや」
「それはある。じゃあ、今日は俺がおごるよ」
「まじすか!」
「就活頑張れってことで」
「あざす!じゃあもう一杯飲んじゃおー」
あまり客のいない店の中、少し寂しさが残る空間の中、来月からの就活に向けて良いスタートをきったのであった。




