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フラグ65 新たなフラグ

「ってことで、今年もよろしく!かんぱーい!」

「かんぱーい!」

翌日、俺は予定通りバイトの新年会に来ていた。偶然なのかわからないが、歌乃の隣の席に座った。近くに歩がいたので歩が話をまわりてくれている。

「たかとさん今日は二日酔いでした?」

「二日酔いだったけどキッチンでオーダーさばいてるうちに治ったわ」

「さすがっす!今日も客あんま来ませんでした?」

「そうだね、昨日よりは来てたけどあんまし」

「よかったっすね。かのは今日シフト入ってた?」

「いや、今日は入ってないです。明後日から入ってます!」

「年末年始はなにしてたの?」

「実家に帰ってました」

「え、じゃあいつ帰ってきた?」

「今日の昼ぐらいに帰ってきました!」

「歩と同じ感じだな」

「そうなんですか?」

「おれも昨日それで帰ってきてバイト行ったよ」

「さすがですね。たかとさんは年末年始なにしてたんですか?」

「俺は東京で友達と遊んでたかな。陽と伊勢と年越ししたよ」

「へぇー!そうなんですね!楽しそうです!ずっとそうなんですか?」

「今年初めてこっちで年越ししたかな。毎年実家帰ってたし、新年会も来るの初めて笑」

「えー!なんか意外ですー」

「そうなんだよ、たかとさん毎年年末年始はいなかったんよ」

そう言った歩は静かに席を移動していった。

「なんで今年は帰らなかったんですか?」

「んー、なんとなくかな笑」

「なんとなく笑たかとさんらしいです笑」

「初詣は家族といったの?」

「そうです!毎年行ってる神社があるのでそこで初詣をしてご飯を食べました!」

「歌乃って兄弟いるんだっけ?」

「えっと、」

「まって、当てる。下がいるでしょ?上はいなさそう」

「え!すごいです!当たってます!」

「よし!あとは弟妹かか、、んー、弟だな」

「当たりです!」

「しゃー!いくつ離れてんの?」

「3つ下ですね」

「じゃあそんな離れてないってかんじか」

「たかとさんは、、わたしも当てます!」

「どうぞー」

「お姉ちゃんがいます?」

「いないねぇ」

「じゃあ弟がいます!」

「いないねぇ」

「えー、じゃあ妹がいます!」

「こんな全外しすることある?笑」

「えー、じゃあお兄ちゃんってことですか?」

「正解正解」

「2人兄弟ってことですよね?」

「そうだね」

「末っ子って感じしないですよー」

「いや、末っ子っぽいでしょ笑」

「言われてみればたまに垣間見える気がします笑」

「なんなら親戚の中でいちばん下だし、いとこも歳がそこそこ離れてるし」

「だから世渡り上手なんですね」

「そんなことはないよ笑」

「いやいや、店長とも仲良いですし部活でもバイトでもみんなと仲良いじゃないですかー」

「それはみんなが受け入れてくれてるからだよ、一部くそ生意気なやつはいるけど笑」

「それでも私はそんな上手く立ち回れませんよ」

「それこそそんなことないと思うけどなー」

すると、歩がいた席に萌香が移動してきた。

「なんの話ししてるんですかー?」

「兄弟の話?」

「もえか!たかとさんすごいよ!何も言ってないのに弟がいること当てられた!」

「あ!それ私も当てられたよ、なんでわかるんですか??」

「なんとなくっていうか雰囲気?」

「たかとさんの前だと色々見透かされてる気がする」

「そんなことねえわ!」

「あ!そうだ!ちょっとかのきいて!この前さ」

「うんうん!」

(あ、これおれ邪魔なやつだな、ゆうとでもいじめてくるか)

場を失った俺は席を移動した。


「おいしょー」

「どうしたんすか?」

「もえかとかのの女子トークが始まったから逃げてきた」

「それはきついっすね笑」

「ゆうとととしは単位大丈夫なん?」

「僕は前期フル単でした!」

「おまえ意外とちゃんとしてるんだな」

「どういう意味ですかそれ笑」

「としは?」

「僕もフル単でした」

「まあ、1年はそんなもんか」

「たかとさんはどうだったんですか?」

「ちょくちょく落としてるよ笑」

「ほんとっすか笑」

「単位なんて落としてなんぼだろ笑」

「さすがですね笑」

「もっとやばいやつがあそこで楽しく飲んでるけどな」

「竜生さんっすか」

「すでに4年後期までは確定してる」

「それはやばいっすね」

「3年は一応それなりにとってるぽいけど2年がとってた方が少ないくらいだったからな」

「それほんとに卒業できるんですか?」

「うち卒論とかないから単位され取れれば卒業できんのよ。そう、単位だけ取れれば」

「その単位が危ないんですね笑」

「同じ学年同じ歳が2人いたのに、俺1人だけの卒業になっちまうよ」

「あー朔斗さんは中退ですもんね」

「ま、卒業もだけどその前に就活がなー」

「そうですよね、どこ受けるかは決めてるんですか?」

「一応ね、アニメ制作会社受けてみるよ」

「えー!すごいですね!アニメーターってことですか?」

「絵とか描けないから別のことでな」

「へー!そうなんですね!いいですね!好きなことを仕事にするのって」

(好きなこと、か)

「そうやな!さんきゅー!」

(トイレ行ってこよ)


トイレから戻ってくるとさっきいた席が座られており、元の席に戻った。歌乃と萌香がまだ話していたのでその会話には加わらず竜生と歩の話に加わった。

話の合間に盗み聞くつもりはなかったが、歌乃と萌香が話している声が聞こえてきた。

「最近、マネージャーの仕事でもバイトでも失敗が多いんだよね」

「バイトで失敗なんてしてる?」

「オーダー作り間違えたり、ホールでもレジミスしちゃったり」

「そんなことわたしもだよー、大丈夫だって!元気出そ!」

「うん!ありがとう!」

その会話が少し気になったが、そのときは口を挟まないでいた。




新年会は無事?終わりいつも通り駅向かう組と線路沿いへ行く組に別れて帰った。

「あれ、竜生さんは?」

「いいよいいよ、あいつはあれでもいつも家帰ってるからほっとけ」

「いいんですか?」

「ほれ」

俺は歩から送られてきた写真をゆうとに見せた。

新井さん逃亡中です

「逃亡中ってなにしてんすか笑」

「いつものことだし歩もいるから大丈夫だろ」

「それならそうすね笑」

「歌乃も帰っぞ」

「はい!」



歌乃とゆうとを引き連れ、ゆうとと別れた後、結構酔いがまわってきている状態で頭もまわらなくなり、ふと歌乃が萌香に話していたことを思い出した。

「大丈夫かー」

「な、なにがですか?」

「飲み会の時、萌香に話してるの聞いちゃって」

「あー、えっと、たぶん大丈夫です」

「たぶんね、まあ、なんだ、歌乃の味方になってくれる人はたくさんいるし、わりとどうにかなっちゃうよ」

(やばい自分で何言ってるかわかんねえ)

「そう、、なんですかね」

(たまにネガティブになるよなこの子)

「俺なんてそもそも友達少ないし誰かに相談しようとしないから自滅しちゃうんだけど、歌乃はそうじゃないと思ってるよ」

「それじゃあ、、」

「あ、もう歌乃そっちか、じゃあまた」

「はい、、お疲れ様です」

(あれ、なんか話したげだったか?いやそんなわけないか)


この季節の午前5時は陽もまだ十分に出ていなく、冷気が酒を浴びた体に突き刺さる。帰路に着くと毎回思う、いますぐシャワー浴びて寝たいと。

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