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フラグ4 日常に潜むフラグ

テスト期間も終わり無事レポートも提出し夏本番となった7月下旬。夏休みとなり暑さのあまり外に出るのも億劫になっていた俺。しかも夏休み中は部活が週3となり野球できるのは嬉しいが毎年暑すぎて本当にやってらんない。

今日も身支度をし自転車を漕いでグラウンドへ向かう。特に夏は汗だくになりながら行き来をする。

(着いた〜)

「今日もおつかれー」

「おつかれっていうかこれからなんだけどな」

「それもそうだな」

自転車を停めたところで伊勢が話しかけてきた。一緒にグラウンドに入りベンチに荷物を置き準備をしながら昨日放送のアニメの話になった。

そう、彼ら2人もアニメオタクとは言わないがアニメ好きである。それも俺が去年の春合宿で漫画を持っていったところから興味を持ちアニメを見始めた。俺がアニメの師匠といったところだ。

「昨日のきみのぞ見た?」

きみのぞとは「君の心をのぞく」だジャンルはラブコメで青春ものだ。

「やっぱ3話はアツかったよな」

「ヒロインが主人公に心を動かされるシーンはやっぱ最高だわ」

盛り上がりそうになったそのとき誰かから後ろからどつかれた。

「ほら、話してないでさっさと準備してグラウンド出る」

彼女は同学年でマネージャーの結城さゆり。

「痛っ、わかったよ行こうぜ」

さゆりは同学年の唯一のマネージャーで入部当時は部員の間で人気だったが1年も一緒にいるとそれも冷めてきている。たしかに顔立ちは整っており真面目で親しみやすいがゲラという部分が友達としての方が馴染みやすく部員全員からもさゆり本人からどちらからも友達認定されている。

今日は比較的楽な練習メニューで守備練習から打撃練習で打撃練習は打つ番になるまではダラダラと外野で守備もとい球拾いを行う。

近くにちょうど陽がいたので話しかけた。

「で、昨日のきみのぞの話なんだけどさ〜やっぱり作画も安定してるしギャグと恋愛シーンのギャップというかテンポもいいよな」

「そうだな、夏クールの覇権になりそうだよな」

「これからどうなるかわからんからまだまだ見物だよな」

「俺は他のアニメあんま見てねえから断然トップだけどたしかにそうね」

そんな感じで話していると打つ番になり陽とともに打撃の準備をする。

「お願いします」

うちの部はマシーンがないので人が軽く投げてバッティング練習を行う。

今日は調子が良い。

「ささきーこっち打ってこいやー」

相変わらずヤジがうるさいので打ち返す。

こんな感じで練習は終わり、自転車で帰る。だいたい練習日はこんな感じで時間が過ぎていく。

好きな野球ができて友達ともアニメの話が出来てこの部活にこの大学に入って本当によかったと思う。

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