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フラグ48 セカンド

くっそー東京あちいなあ。静岡も暑いけど暑さの種類が違うもんな。

俺はキャリーケースを引きながら静岡に向かうバスに向かいながら東京の暑さにうなだれていた。

今日から3泊4日の合宿。去年は諸事情により2泊3日だったが通常は3泊4日の合宿である。

暑さも年々厳しくなっているのに対しこっちの体力は年々落ちているのに、ほんとにやってらんない。早くバスに荷物を入れてバスに乗って涼もう。

「たかとおっはよー!」

「はよー」

こんなに暑いのに元気に挨拶してくる人間は俺の友達の中で一人しか知らない。

「もうなにその腑抜けた挨拶は〜今日から合宿だよ!」

「いや楽しさ全開だけど暑すぎるんだよ」

「そんなんじゃ野球なんてやってらんないよ?」

「大丈夫、野球のときはスイッチ入るから」

「まったくもう〜」

「あ、たかとさんおはようございます」

「はよー、暑いから4日間気をつけてな」

「ありがとうございます!色々楽しみです!」

「ねえわたしにも労ってよ!!」

「さゆりは夏合宿3回目だろうが、でもまあ色々気をつけて頑張りましょう」

「はい!ありがとうございます!」

「急な敬語やめろ」

部の荷物の確認をしていた2人と話しすぐにバスの中に入った。

「はよっすー」

「はよー」

「今回の合宿のお供はこれです!」

「おー冷愛かー、原作買ったんだ」

「続き気になって買っちった。読む?」

「全話アプリで読んでるからなあ、暇になったら貸して」

「おけ!伊勢にも読ましてあげよ」

「にしても合宿最後か〜」

「なんか色々あったなー、最後も楽しんでこうぜ」

「おうよ」

(Allceanプレイリストをセットしてと、そういえば去年の夏合宿はAllceanと出会ってなかったのか〜なんか1年早く感じてきたなー)

「夏アニメはなにみているんですか?」

「まあー16本は確定したけどいちばんはオリジナルのSummer Station、サマステかな」

「それおれもみてるわ笑」

「やっぱループもんはおもろいよな、しかもオリジナルだから展開読めないししかもあのクオリティ。5話みた?」

「みたみた。過去にループして幼馴染助けに行くことで終わったやつでしょ?」

「そー!めっちゃいいところで終わってさリアタイで見たいのに合宿と被ってるし静岡じゃ放送されないし、配信日も合宿3日目だから飲み会だし」

「気になるよなー」

「見るまでSNSみれないのきついわ」

「次の日も二日酔いで見る暇もないから大丈夫じゃない?笑」

「それもそうか笑」

陽と話していると伊勢がバスに乗り込んできた。

「はよー」

「ういすー」「はよー」

「後ろ失礼します」

「どうぞー」

「今回は何持ってきたんですかい?」

「今回はですねー冷愛です」

「なんとなくそうだと思ったわ笑」

「ってことは?」

「読ませてください」

「どうぞー、アニメは4巻までだけど5から読む?」

「5からでおねがいします」

「じゃあどうぞ」

「ありがとうございます」

その後10分ぐらい夏アニメの話をして全員集まったので梅澤が挨拶をしだした。

「おはようございます。今日は着いて軽く練習して上がりになります。4日間楽しんでいきましょー!」

「しゃー!」

「ではおねがいします」

バスが出発し夏アニメの話を陽と伊勢と30分ほどした後、それぞれ自分の時間に入り俺は漫画を2冊読んだところでイヤホンでAllceanを流しながら寝た。

(ん、よく寝たーって思ったけど10時半か、今は、、海老名らへんだからそろそろ昼飯かな)

30分もしないうちにサービスエリアに着き昼飯をとった。バス移動後半も漫画を読んだり話したりして時間が過ぎ14時に合宿所に着いた。夏休み期間というのもあり少し遅めに着いた。

「入り口で挨拶するので各自荷物を持って集合しといてください」

梅澤がそう言って俺もバスから出た。

(すぅ〜は〜、うん静岡の匂いだ。この暑さも、、地元っていいな)

35℃を超える中、地元の空気を感じて入り口に集まった。

「今年もありがとうございます。4日間お世話になります。よろしくおねがいします」

「お願いします!」

「今年もよろしくね〜」

3年生組は冬合宿と同じ組み合わせの部屋割りで安定の俺、陽、伊勢の組み合わせ。非常にありがたい。

(冬合宿はさゆりと二葉ちゃんだけだったけど今回は歌乃もいるし1年生もいるし部の荷物とかは大丈夫そうだな。朝も1年生が運んでたし)

今回もAllceanのリストバンドを持ってきているのでそれを付けて陽と伊勢と共にバスへと向かった。

「毎回思うけど3学年いるとバスパンパンだよな」

「でも1年とも距離近くなれるからいいけどね」

「俺らも1年の時そうだったなほぼ補助席だったし」

「なんかいま最後って実感がめっちゃしたわ」

「おれも」

そんな話をしつつバスが出発し20分ほどでグラウンドに着き、いつもと一緒で3年とマネージャーは3塁側ベンチに1.2年生は1塁側ベンチに荷物を置き一旦集合した。

「今日もかなり暑いので水分補給して1日目を無事に終えましょう!アップとキャッチボールとノックまで終わったら自主練にするので元気に楽しくやりましょう!さあいこう!」

「しゃー!」

アップとキャッチボールを済ませ、ノックに移ると俺はいつも通りセカンドの守備に着いた。

「ササ今回の合宿でもいいとこみせてくれよ」

「地元パワーでバフかかってるからまかせとけ!」

「頼もしいねえ」

俺と梅澤が話していると大宮も入ってきた。

「僕も地元ですよ!」

「おまえは三島だろうが」

「東部っていうくくりだったらおなじですよ!」

「かわんねえだろ」

「うめちゃんそれをいっちゃあ」

「ま、紅白戦楽しみだな」

「今回もやるんだー」

「毎年恒例みたいのもあるしね、あと練習メニュー考えるのめんどくさい笑」

「そっちが本音だろ」

「ソンナコトナイヨー」

「恒例といえば今回もあれやる?」

「今日はもう微妙な時間になりそうだから明後日かなあ」

「あれってなんですか?」

「それは、当日になってからのお楽しみで」

(ハモった)

「じゃあ楽しみにしてます!」

俺と梅澤の関係は仲が良いのか悪いのか微妙だが、一緒にセカンドを守ってきた言葉では言い表せない関係でお互いが嫌いでもなければ好きでもないそれは3年生になっても変わらず、おそらく仲間という意識が強いためお互いなんとも思っていないのだと思う。

ノックが終わると陽に声をかけられた。

「ササ、ティーやんね?」

「いいけど伊勢は?」

「なんかよしきに連れられてどっか行った笑あれササは賭けノックやんなくていいの?」

「今日は微妙な時間だし明後日やるって梅ちゃんが」

「なるほどね、暑いけどもう16時だしね。じゃあやろーぜ」

「あいよー」

俺と陽はティー打撃の準備をし始めた。一方、義希に連れられた伊勢はバッピ(バッティングピッチャー)を立たせた打撃練習をしていて1.2.3年混ぜて10人くらいでまわしている。1年は大宮だけ、他は俺らと同じようにティーをやったり打撃練習の守備についたり色々している。

「じゃあ先に打たせていただきます」

「よろしくおねがいします」

「20球交代とかでいい?」

「いいよー、てか20球らへん交代で数えるのだるいら?」

「おけおけ笑あのさ、ずっと気になってたこときいていい?」

「え、なに?」

「ササって高校時代ファーストっていってたじゃん、しかも4番で、なんで大学でファーストやらなかったの?今頃ファーストならレギュラー取れたのにって、まあ入った時は河野が監督やるとは思わなかったけど」

「あーまあ河野がいたからってのもあるけどセカンドをやりたかったのがいちばんかな」

「へぇー」

「ポジティブ的に考えるとセカンドやりたい、セカンドやってた時がいちばん輝いてた時だったってのもあるんだけど、、ネガティブ的にファーストであんまいい思い出なくてさ」

「それって聞いてもいい?」

(まあ陽なら言いふらしたりしないからいいか)

「まあーいいよ高校の時にさ、、、」


「もういい!お前2番目に受けろ!補欠だ補欠!」

高校2年の夏休み、3年生が引退して自分たちの代になり数日経った頃、俺は監督にこう言われた。夏休みの練習期間に守備でエラーを連発し精彩を欠いていた俺はセカンドクビ宣告を受けた。

正直もう終わりだと思った。セカンドは1年生に奪われ干されかけこのまま夏の大会も出れず終いになると思った。

それでも不貞腐れることなく練習を続けた。特にバッティングは昔から自信があった。高校でも俺よりバッティングが上手いやつはいない、俺より打てるやつはいないと思った。

セカンドクビ宣告を受けた2週間後の練習試合、その時は急に訪れた。

「3番ファースト佐々木」

「はい!」(はい?)

ファーストミットも持っていない俺がB戦で3番ファーストでオーダーが発表された。その時は部で買ってあるファーストミットを使った。そしてファーストは小学3年生以来だった。

今思えば監督も俺のバッティングに期待してチームに必要だと思ったのだろう。また、1つ上の代がいた頃にスタメンで使われていたことがあった。その時は外野で試合に出ており、理由としては内野は層が厚く、その時は特に外野手が貧打だからだった。それほど監督は俺のバッティングを買っていたのだろう。

その試合は4打数3安打1打点と活躍しその後、別日の試合でもひたすら打ちまくりファーストの守備も安定しA戦でも使われるようになっていきレギュラーを勝ち取った。それから引退するまで4番ファーストとして活躍する。そう活躍するが、、、

最後の夏の大会である事が起こりそのまま試合が終わり俺の高校野球は後悔で幕を閉じてしまった。

高校では言わばレギュラーになるためファーストにコンバートしたが、大学ではとにかく野球を楽しむためこの野球部に入り、自分がやりたいポジションはセカンドだった。特にファーストは夏の大会のその出来事があり少しだけ嫌なイメージがあった。俺にとってセカンドは1番輝いていた時期にやっていたところでそれもあって大学ではセカンドをやると決めていた。

夏の大会はまた別のお話で。


「そうか、そんなことがあったんだ」

「まあせっかく好きで野球やってんだから楽しみたいじゃん?そんだけ」

「間違いないね笑」

本当に陽はいいやつだ。こんなことを話しても真剣に聞いてくれて笑いもしない。こういう人に出会えて本当に良かったと思った。

1時間半打ち続け時刻は17時半となっていた。

「みんな片付け始めて!18時には出れるように!」

「はーい!」

「じゃあおれ打ったとこ整備するからボールとかおねしゃす」

「おっけー」

俺は整備のため水をくみに水道に向かうと歌乃がコップを洗っていた。

「お疲れ様です」

「おつかれーってバイトみてえだな洗い物してるし笑」

「そ、そうですね今日は私が洗い物してますけど」

「ちゃんと洗い場もまわせるようになってよ〜」

「がんばります」

(なんで若干よそよそしいんだろ)

「あの、ごめんなさい」

「え?」

「さっき陽さんと話してたこと聞いちゃって、、あの、高校時代のお話。盗み聞きするつもりなったんですけど、、」

(あーそういうことね)

「いいのいいのもう何年か前の話だし今は今で楽しいから。でも恥ずかしいこと聞かれちゃったなー、どんだけ前のこと引きずってんだよってね。あははー」

「全然恥ずかしいことなんかじゃないです!努力してレギュラー勝ち取ったんですよね?か、かっこいいですよ!終わり方は後悔する形だったのに今を楽しめているのはすごいです。」

歌乃は横にいた俺の目を見て真剣に言ってくれた。正直この時は嬉しかった。ずっとあの時のことが夢に出てきたり野球してても過ぎったりする。自分で自分に終わったことだから今を楽しんでいるからいいと言い聞かせてもあの光景は離れてくれなかった。たぶんこの先も離れることはないと思う。でも少し楽になった気がした。

「ありがとう」

「い、いえすみません」

「あ!」

「なんですか!?」

「このことさゆりには秘密にしといて、特にさゆりには知られたくないから笑」

(歌乃はああ言ってくれたけどこんなかっこ悪い過去知られたくないし)

「わ、わかりました」

おそらくこの時からかもしれない、彼女を後輩ではなく一人の女の子として少しだけ意識するようになったのは。そして無意識に自分に言い聞かせていたのかもしれない大切な後輩だからと。



宿舎に戻り風呂を済ませ俺と陽、伊勢は夕食会場に移動した。初日の挨拶は思っての通り大宮が行うこととなった。

「えー初日の挨拶を仕ることとなった大宮です!みなさん初日お疲れ様でした!」

(仕るってなんだ)

「あと3日間も楽しい時間がありますみなさん楽しんでいきましょー!では、いただきます!」

「いただきまーす!」

夕食の献立はアジの干物、煮物、卵焼き、味噌汁と超和食だ。

(日頃肉しか食ってねえから沁みるー、やっぱ干物はうちがいちばん美味いな)

「ねえササほんとにこのへんって深夜アニメやってないの?」

「やってねえよ、配信待つしかねえぞ」

「よくそんな環境で高校時代アニメみてたね」

「まあー深くは聞くな」

「それって、、」

「なにもいうな」

「そういえばこの前ライブいってたけどこのへんでやったの?」

「いや、あれは静岡の、、静岡市のほうでやったよ。このへんできるとこないし笑」

「へぇーどうだった」

「思い出すと泣くぐらいよかった〜」

「それはそれは」

「野外だったからとくによかったわ」

「野外でやるんだ!」

「初だったけどね。陽もドリカラ見なよ」

「いやードリカラはなあ」

「わかる!その気持ちわかるけどその今の自分を殴りたいぐらいいい作品だから」

「気が向いたらね」

「くっそー」

こんな感じで陽と伊勢と世間話しながら夕食を取ったが、ひとつ気になることが、バイトの時あれだけ米を盛っている歌乃があまり食べていなかった。体調悪いのか隠しているのか分からなかったがなにか言うのも変なので俺は陽、伊勢とともに部屋に戻った。

なんだかんだで俺含め疲れたのか1時間ほど黙ってスマホいじりタイムをして伊勢が言った。

「腹へんね?」

「ぼちぼち」

「コンビニいかね?」

「あり」

俺と陽は立ち上がり伊勢と共に部屋を出た。出入口に向かうとマネージャーチーム3人がなにか話していた。

「あ!3人ともちょうどよかったコンビニついてきてよ!」

「ちょうど俺っちもコンビニ行くとこだったしいいよ」

「ないすー!よかったね歌乃ちゃん」

「ちょっとさゆりさん声大きいですよ」

(あー歌乃がお腹へってコンビニ行きたがってたってとこか、歌乃がよく食べるのみんなしらないもんな)

俺、陽、伊勢、さゆり、二葉ちゃん、歌乃とコンビニに向かい、道中話をまわしたのはさゆりだった。

「そういえば去年たかとにアイス買わせに行ったっけ」

「買わせにっていうか元々俺と陽でコンビニ行こうと思ったとこに急にじゃんけんしてきて奢らせたんだろ」

「よく覚えてるね」

「記憶力いいんで」

「二葉ちゃんも歌乃ちゃんも集れば男どもが奢ってくれるよ」

「えーじゃあ高いアイスにしようかな〜」

「歌乃ちゃんは何買ってもらう?」

「おにぎりを」

先に歩いていた陽と伊勢が振り返った。

「じゃなくてわたしもアイスを、、」

「歌乃、もう遅いと思うぞ」

「いや!ちがうんです!夕ご飯は量は足りたんですけどお米が食べたくて」

「たぶんそれ言い訳になってない」

「あ、えーっと、、」

「隠したいなら陽と伊勢なら大丈夫だよ、言いふらしたりしないし」

「じゃあ、、」

「なるほどねーみんながいるから恥ずかしくてあんま食えなかったと、別に俺ら言いふらしたりしないしそこは安心して。でもみんな気にしないと思うけどなあ」

「ありがとうございます。そう、、ですかね」

「恥ずかしいなら隠してもいいと思うけどそこは気がしれてからでもいいんじゃないかな」

「そうですね。陽さんありがとうございます!」

「いいえー」

「話しても大丈夫だったろ?」

「はい!」

「わたしもさっき聞いてびっくりしちゃったよ〜まさか歌乃ちゃんに食いしん坊属性あるなんて、かわいいのにもっとかわいくなっちゃう〜」

「歌乃、生命の危機を感じたら部屋から飛び出すんだぞ」

「?」

「大丈夫!もう見てるだけで癒しだから」

歌乃が絡むと本当に大丈夫か、うちのヒロインは。

「あれ、でもバイト初日の時さ俺とかいたけど普通にたくさん食べてたよね?」

「あれは疲れきっててそんなの忘れてたといいますか、これからずっと賄い食べていくのに隠すつもりもなかったといいますか」

「そういうことね」

ともあれコンビニに着き各々買いたいものをカゴに入れ会計となる。

「俺らで出すからいいよ」

「さすが陽!」

「いいよね?ササも伊勢も」

「いいよー」

俺たちはコンビニを出て少し歩いたころに急にさゆりが言い出した。

「あ!わたし買い忘れたものあった!ということでささきくん借りてきまーす」

「えーちょい」

俺はさゆりに引っ張られコンビニの近くまで戻り、近くに田舎特有のベンチがありさゆりがそれに座った。

「さゆりさ、体痛むんだろ」

「あははー、バレた?」

「なんとなく」

「ちょっとテンション上がりすぎちゃったかなー」

「ほんとにむり、、」

(さゆりに無理すんなは違うか)

「ちょっと休憩してゆっくり歩くか」

「ありがとう」

「どういたしまして」

「あの、えっと、、」

「どした、言いたいこと言わないなんてらしくないな雨でも降るんじゃ笑」

「うっさい!あの、さ、わたしもたかとの過去聞いちゃった、、」

(もってことは歌乃との話をきいてたのか)

「なんだそんなことか〜いやいいよ大した話じゃないし」

「それもだけどそこじゃない!」

「え?」

「なんでわたしには秘密なの」

(やっぱ聞いてたかー)

「いや、えっと違くて」(違うってなんだ)

「そのーかっこ悪い過去知られたくなかったっていうか、、」

「え、ほんとにそれだけ?」

「それだけです」

「あっははー!はっはっひぃー」

(なんだその笑い方)

「ごめんごめん、そうだったたかとは嘘とかつかないんだったー。というよりつけないんだったー。たかとすぎて笑いが、」

「うっさいわ」

「いやほんとごめんごめん。でもわたしは腹が立ったんだからね」

「それはすまん」

「だってさ、わたしのこの体のこと知ってるの今となってはたかとだけなのにずるいじゃん。フェアじゃないじゃん」

「それはそうです。ほんとう申し訳ないです」

「まあいいや!たくさん笑ったし、ぷくく」

「おい」

「はい!じゃあこの話は終わり!明日からがんばろー!」

「ちょ、体は?」

「あーなんかへーきになっちゃった!」

「また調子乗って〜」

「大丈夫大丈夫ゆっくり歩くから」

「へいへい」

俺とさゆりは宿舎に戻り入り口に陽たち4人が待っていた。

「あれ、買い忘れたものがあったんじゃないの?」

「あー売ってなかった」

「なんだそれ笑」

「ごめんねーみんな待っててくれてありがと」

それぞれ部屋に戻り、戻るなり俺は陽と伊勢に問い詰められた。

「なんかあったろ」

「なんもないよ」

「この顔はなんかあったなー、ほんとササ嘘つくの下手すぎ」

「まーじでなんもないって、飲みたいジュースあるって言うから行ったけどなかったんだって」

「ほんとに?」

「まじまじ」

「じゃあそういうことにしときますか?陽さん」

「そういうことにしときましょう」

「おーいー」

「さ、寝よ寝よ明日も暑いし」

「まじでなんもなかったって〜」

「わかったわかった。わかったから罰として買ったもん冷蔵庫入れといて」

「わかりました」

電気を消され真っ暗の中俺は買ったものを冷蔵庫に入れ眠った。

ちなみに後から聞いた話だが、歌乃はちゃんと夜食として買ったおにぎりを食べたらしい。

はい!合宿1日目終了!

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