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フラグ47 初のキッチン

「じゃあ今日の練習は終わり!3日後から合宿なので頑張りましょう!お疲れ様!」

「あざした!」

合宿前最後の練習が終わり、今日はこれから仕込みでバイトだ。

「ササー今回も漫画よろしく〜」

「おけーテキトーに持ってくわ」

(ソッコーで帰れば一眠りしてからバイト行ける!)

「じゃあお先ーおつかれー」

「おつー」

自転車の鍵を開け自転車をとばそうとしたが、途中さゆりと二葉ちゃんと歌乃が歩いていたので声をかけた。

「おつかれー」

「お疲れ様です」「おつかれーって今日なに?急ぎ?」

「15時からバイトだから帰って寝てから行きたくて」

「邪魔してやろ」

「やめろ」

「今日私も入ってるので、よろしくお願いします」

「はーい、じゃ」

俺は手を振って3人と別れた。

(ぶっ飛ばすぜ)


(ふ〜とうちゃく〜、まだ13時前だからシャワー浴びて昼飯は店長いないし仕込み中になんか食べよ。だから1時間ぐらいは寝れるだろ)

俺はシャワーを浴びすぐに寝た。

〜♪

14時半アラームが鳴りすぐにバイト先へ向かった。

(1時間も寝たから体力回復!またぶっ飛ばして行くぜ!)

20分後バイト先に着き変なテンションの状態で店に入った。

「ういすー!ないすー!」

「ういすー、どうしたたかちゃんテンション高くね?」

「さっきまで部活やってたからこんくらい高くないとやっていけねえ」

「体力おばけだねぇ、そういえば部活の後にバイト入ることあったっけ?」

「年1くらい笑」

「部活の後だとめんどくさいもんね」

「歩とか歌乃とか部活の後入ってるの知ってるからそれで俺が入らないのもね」

「かっこいい〜」

「うっせー」

こんなことを話しながら着替え仕込みを行う。

「たかちゃん、早めに仕込んで飯作って〜」

「ええよー俺も昼飯食ってねえから作るし」

「なんかさ優しくなった?」

「は?」

「だって2年の時、新人の子に作ってやってって言ったら自分で作れって言ったじゃん」

「それは、、尖ってたから?笑」

「成長したね」

「やめろ笑」

「それと今日さ歌乃キッチン入れるから多めに仕込んどいて」

「いいけど今日やんの?日曜だぞ」

「まあたかちゃんいるしいいでしょ。歌乃も店長とかいるよりかはやりやすいと思うしホールは俺と歩いるから平気だし」

「レシピ渡してるんだっけ?」

「この前店長が渡してるの見たし、というか前回被った時今日やろうって俺が歌乃に話しといたから大丈夫だと思うよ」

(あーだからさっき、、シフト入ってるじゃなくてキッチンお願いしますの意味でもあったのか)

「おけー任せとけ、どっちやらせる?」

「一応肉場やらせようと思ってるけどどうかな」

「まあーいいんじゃね」

「じゃあそゆことで仕込みよろ」

「はいよ」

俺はいつもより多めに仕込み、細かい部分まで仕込んだ。一応自分のサラダ場の方も。時計を見ると16時を過ぎており、急いで賄い(昼飯分)を作った。

「朔斗、飯どんなのがいい?」

「んーおまかせで!」

「はーい」

「にしてもたかちゃんの賄い食べるのも数少なくなるのか」

「そんなこと言うなや〜」

「ごめんー」

(おまかせか〜朔斗細い割に食うしな〜、、野菜炒めは面白みがないし、他人丼とかでいっか。俺はラーメン食べよ)

15分程度で自分の分と朔斗の分を作り終わり楽屋に持って行った。

「おまちどう!」

「なんかすごいのきた!なにこれ」

「他人丼、、鶏肉の代わりに牛肉使ったやつ」

「うちの食材でこんなの作れるんだ笑」

「簡単だよこんなもん」

「たかちゃんは?」

「ラーメンにした。やっぱクーラーかかった部屋で食うラーメンは最高っしょ!」

「間違いないね、じゃあいただきまーす」

「どうぞー」

「うま!たかちゃんの料理さいこーだよー!ありがとう!」

「いえいえー」

(なんだかんだで作る相手がいるのはいいことだよな。作りがいあるし、うん、俺のも美味い。こっちはレシピ通りだから当然だけど)

俺も朔斗も黙々と食べ、食べ終わる頃に歩が出勤してきた。

「おはようございます!」

「ういすー、早くね」

「早めに来て涼もうと思って」

「もうだいぶ暑いもんな」

「何食べてたんですか?」

「俺はラーメン」

「俺はたかちゃん特製他人丼」

「なんですかそれ!今度作り方教えてくださいよ!」

「えー今日手が空いてたらね」

「あざす!」

「たかちゃーん洗い物置いといていいよ洗っとくから」

「さんきゅー」

数分後には歌乃が出勤してきた。

「おはようございます!」

「はよー、今日キッチンやるんだって?」

「はい!色々教えてください!」

「ほんとにタイミングとか気にしなくていいから困ったりわかんなかったりしたらすぐ聞いて」

「分かりました!ありがとうございます!」

「ホールにも朔斗と歩がいるから俺いない時は聞きなね」

「はい!」

少し話すと着替えに行った。

「あんま気にしてなかったけど今日予約どんくらい?」

「まあぼちぼちって感じ、5組15名」

「そんくらいじゃ今日まわせるら、新汰、萌香、としもそこそこ出来るようになってきたし」

「いけるいける」

「ただドリは今日きびいかも」

「それはホールでなんとかするよ」

17時になり全員揃い、歌乃もキッチンに来た。

「レシピはそこそこ覚えた?」

「だい、じょうぶです」

「今日は頑張ることを目標にしようか」

「はい」

「緊張してる?」

「してます」

「大丈夫大丈夫、歌乃ならできる!無理だと思ったら俺呼んでいいから、でもいけるかどうかは俺が判断するよ」

「はい、やってみます」

(まあ今日はオーダー溜まっちゃうだろうけどとりあえず頑張れ)

開店直後に来店があり、食べ放題4名が入った。

俺は視線が気にならないよう横目で見つつ合っているか確認した。

(お通しぐらいはホールで見てるしさすがに大丈夫か、でも4名だとこの後頼む量が多くなるからな〜)

その卓の食べ放題が開始されるとすぐにオーダーが飛んだ。俺の方もサラダとご飯ものが来たのでとりあえずサラダを出して時間を稼がせる。

(ご飯は歌乃が肉出してからにして、味一緒なの一緒に盛れてるじゃん。量もちゃんと量ってるし、できてるできてる)

「41様です」

「とし、米も持ってって」

「了解です!」

「あ、そうだ!歌乃、肉の解凍時間言うからメモって。教えるの忘れてた」

「はい!えっと牛バラが1分で、、」

俺は一通りの肉の解凍時間を教えた。

「俺はこれでやってるってだけから慣れてきたら自分で考えてやってもいいよ」

「わかりましたありがとうございます」

「今日の今日覚えるのは難しいと思うし全然聞いてもいいからね」

「ありがとうございます」

その後は18時までに予約と合わせて4組の来店が続き、少しずつ苦しくなっていく。俺はオーダーをさばききったので洗い場をまわして皿を持ってキッチンに戻った。

「はいどーぞ」

「ありがとうございます」

(んーもうちょいいけそうだな、がんばれー)

仕込んだ肉が無くなってくると冷凍庫から肉を取りだし解凍し始めた。

(完全に肉が無くなる前に解凍できてるし大丈夫そうかな、あと1時間ちょい頑張ればいけるぞ。一応こっちも一人で回せるように多めに食材補充しとこ)

なんとかこらえながら18時台を乗り越え、これからは来店が続く19時台。19時台は30分の間に予約と合わせて8組の来店があり、歌乃の方はオーダーが溜まっていた。

「たかとさんちょっとやばいかもです」

「おーだいぶ溜まったね〜、ちょっとそっちさばくから5分ぐらい洗い場まわしてきてくれる?」

「すみません、わかりました」

「ちょっと頭すっきりさせておいで」

「はい」

(オーダー溜まってるけどほぼたべほだし俺の方はあんま来てないからこれくらいはいけるな)

「萌香さ、肉なさそうな卓みてきて伝えてくんね」

「わかりました」

(えっと、待たせてるのは20分前のオーダーか、このへんをさくっと出してあとは卓別に出しながらいって時間稼いで単品も出せばいいか)

「21、23、43様でーす」

「ちょうどここほしかった卓です」

「まじ?よかったー他になかった?」

「そうですね、他はだいたいあったので大丈夫です」

「おけー」

俺はその後溜まったオーダーをさばきつつ、スープが入ったのでそれを温めながらほとんどのオーダーをさばききった。すると洗い場から歌乃が皿を持って戻ってきた。

「人とさばいたからいまから言う肉解凍しといて」

「はい」

「牛バラと豚トロと豚タン2と牛ハラミ」

「わかりました」

(ひえー乄ものオーダーえぐいー、キッチン暑すぎ)

「えっとースープたくさんでーす」

「はーい笑」

(皿足りねえ)

俺は洗い終わった皿を取りに洗い場に向かいサラダ場で使う皿も洗ってあったのでそれを持ってキッチンに戻った。

「たかとさんごめんなさい、これ作り間違えちゃって」

「じゃあ冷蔵庫入れといて、あとで歩にでも食わせればいいよ」

「わかりました」

(さすがにもう頭まわんないか)

10分間ぐらいは単品の乄ものの冷麺やラーメンなどが猛威を振るい、その間だけ歌乃のほうを見れなかった。

(やっとオーダー収まった〜、歌乃は、、意外といけてるというかなんとか耐えてるな。洗い場いってくるか)

「歌乃、ちょっと洗い場まわしてくるからサラダ場のF券(オーダーが書かれている紙)10枚くらい溜まったら呼んで」

「わかりました」

洗い場に向かうと洗い物がかなり溜まっていた。

(これ全部やったらちょうどいいくらいだろ)

20分ぐらい洗い場にこもり、ひたすら食洗機をまわした。ひと段落したところで皿を運びながらオーダーをさばいて気づいたら20時半になっていて賄いを作りに新汰ととしがキッチンに入ってきた。

「休憩?」

「はい!」

(ホールも落ち着いたか)

「2人が帰ってきたらキッチンどっちか休憩いく?」

と朔斗が聞いてきた。

「歌乃どうする?先行ってきていいよ」

「じゃあ先に行ってきます」

「だって」

「おっけー」

21時を過ぎると新汰ととしが休憩から帰ってきて、歌乃と萌香が休憩に入った。ホールは萌香を行かせるあたりさすが朔斗だ。

そして、特に何も言っていないが歌乃はクローズ作業をできるだけやって休憩に入っていった。すると、萌香と歌乃で賄いを作りに来た。

萌香と話しながら作っているが明らかに落ち込んでいる。それでもご飯はいつも通り食べるらしく米をたくさん盛って楽屋に戻って行った。

「たかちゃんまた賄い作ってー」

「えーいいよー、なにがいい?」

「おまかせで笑」

「またかよ笑」

「あとてきとーに残りの休憩入っちゃって」

「はいよー」

(なににするかな、あ、歌乃が作り間違えたやつあるからそれで野菜炒めでいいや。たしかここにしまってたはず、、あったあった)

俺はその肉を焼いて野菜を切って炒めご飯に盛って上から卵黄を落とし丼にした。

「はい、野菜炒め丼でーす」

「うまそーありがとう!」

「いーえー」

「いただきまーす!うま!やっぱ天才だな」

「あざす!」

最後は歩が休憩に入り賄いを作りに来て、歌乃も戻ってきたので俺も休憩に入り賄いを作った。

「たかとさん他人丼の作り方教えてください」

「えーいまかよ」

「だめですか?」

「んーいいよ」

「あざす!」

「とりあえず牛バラに塩コショウして玉ねぎと少し炒めて」

「はい!」

「したら割した入れて3分ぐらい放置して醤油少し入れて1分ぐらいして溶き卵入れたら終わり」

「それだけですか?」

「あとまー一味とかねぎとか入れれば、それは歩のセンスで」

「センスだいじっすね」

歩は作り終え、歌乃も戻ってきているので俺は残りの休憩を取った。

23時になり俺も歌乃もクローズをひと段落したところで話しかけた。

「今日どうだった?」

「だめでした。19時台にオーダーがどんどんきてさばけなくなって」

「逆に1回目であれだけ耐えれたのはすごいよ、全然上出来だよ」

「そうなんですか?でもたかとさんにも入ってもらってしまったので」

「あれくらいどうってことないよ、みんな通る道だし、洗い場もまわしてもらっちゃったし助かったよ」

「いえ、それぐらいしかあのときできなかったので」

「できる範囲でやればいいから次から少しずつできるようになってこう」

「はい」

(歌乃は落ち込む時とことん落ち込むなあ)

「えっと、軽く反省だけどたぶんまだどの肉がどこにあるかとかどれとどれが一緒のさらに盛れるとかが一瞬考えてる時間があるだけだと思うからそれはやってけばなんとなくわかってくると思うよ。次からそのへん考えながらやればもっとできるようになるよ」

「はい、ありがとうございます」

「あとクローズ何も言わなくてもやってたしとにかく今日はすごいできてたよ!だからできなかったとこは次できるようにしてやれば大丈夫!したらおのずとできるようになるよ!」

「はい!ありがとうございます!」

(お、ちょっとは元気でたかな)

「あ、作り間違えちゃったのって、、」

「あーそれ食ったから大丈夫だよ」

「すみません、ありがとうございます」

「店長いるときはこっそり誰かに食べさせな笑」

「はい笑」

「肉場の閉めある程度終わったらあとやっとくから洗い場綺麗にしといて、洗い場の閉めはやったことあるんだっけ?」

「やったことは無いですけどこの前教わりました」

「だれに?」

「歩さんです」

「じゃあ大丈夫か。キッチンの確認したらホール出ちゃうから皿とか洗い終わったもの片しといて」

「わかりました!」

「ホールも終わりそうになったらグリースやるからほっといていいよ」

「了解です!」

俺はサラダ場を完全に終わらせ歌乃はまだ肉場のクローズ作業していたのでホールに出た。すると朔斗が発注の準備をしていた。

「今日(売上)何万?」

「25」

「30はいかなかったか〜」

「たべほ多かったしね。歌乃は今日どうだった?」

「1回目にしてはめっちゃできてたよ」

「だよなーすげーよな」

「うちの後輩なんで笑」

「うざ笑」

「まあー要領いいよな、ホールやってる時から思ったけど」

「時期代行候補か」

「だな」

「じゃあ発注やっちゃうからホール手伝ってやって」

「はいはーい」

俺は残っているホールのクローズ作業をやりキッチンに戻りキッチンの確認をした。

(ラップしてる、冷蔵庫冷凍庫拭いてある、レンジも拭いて、、綺麗だしおっけーだな。あ、これだけあとで言っとくか)

俺は洗い終わった皿を取りに行き洗い場も綺麗になっており、お客さんも1組しかいないため食洗機も電源落とすように歌乃に伝えた。

洗い場も終わったため俺はグリースをやりごみ袋もすべて運び店に戻ってくると歌乃に呼ばれた。

「たかとさん最後の確認お願いします!」

「はいよー」

(とりあえず綺麗、食洗機の電源切ってるしこっちもおっけー)

「クローズ洗い場も大丈夫だったけどいっこだけ、肉をてきとーな皿に移し替えるじゃん。それさ全部同じ器に肉入れ替えちゃうと次の日の17時台とかその器だけ少なくなっちゃうから量が少ない時は取り皿使ったり器が偏らないようにしといて」

「わかりましたありがとうございます!」

「まだ仕込みとかやったことないからあれだけど次の日の人がやりやすいようにクローズしよう!」

「はい!」

「じゃあ俺らもあがっちゃおー」

「はい!」

俺と歌乃は楽屋に行き退勤をした。ホールチームは先にあがりみんなテーブル席でスマホをいじっていた。俺もテーブル席に座りSNSを眺めていた。

「そういえばたかとさん1週間ぐらい(シフト)入ってないですけど合宿とかですか?」

「そうそう」

「いいっすねーどこでやります?」

「静岡」

「地元じゃないっすか」

「そー、しかもガチ中のガチ地元。練習するとこで中体連やったし」

「ガチっすか!まじいいっすね!あ、じゃあ歌乃もシフト入らないってことですよね」

歌乃が一瞬こっちを見た。

「そーだね」

「たかとさんいないのはいいっすけど歌乃いないのはさみしいっすね」

「だまれ笑」

「つい本音が笑」

「シバきたおすぞ笑」

「あ、新汰帰られます」

「お疲れ様です」

「ういーおつかれー」

新汰が帰ったあと業務処理していた朔斗が楽屋から急に出てきた。

「えー今日の売上は〜」

「店長の真似すんな」

「笑笑」

「よし!みんなかえろー」

女の子チームはすでに着替えていたので男チームは素早く着替え店を出た。

「じゃあみんなおつかれー。たかちゃん、歌乃合宿がんばってねー」

「ういーさんきゅーおつー」「お疲れ様でしたー」

朔斗、歩、萌香、としは駅方面チームと別れ、俺、歌乃のチャリチームは駐輪場に向かった。

「朔斗さんと歩さんっておもしろいですよね」

「え、あーまあそうね」

「歩さんっていつバイト入られたんですか?」

「あいつはー9月とかだっけかなまだ1年経ってねえや」

(去年のあのときは色々あったな〜)

「え!そうなんですか!仕事できるしたかとさんたちと仲良いので1年以上経ってると思ってました」

「くそ生意気だからなあいつ、たぶん俺のこと先輩だと思ってねえぞ笑」

「それくらい仲良いってことですよ」

「そういうことにしとくか笑」

俺と歌乃は自転車の鍵を開け自転車を漕ぎ出すとさっきの話に戻った。

「朔斗さんとはどれくらいなんですか?」

「俺がバイト始めた時からいたから2年以上の付き合いだね」

「じゃあ朔斗さんは上京してきてすぐってかんじなんですね」

「たぶんね」

「あれ、たかとさんっていつぐらいに東京来られたんですか?」

「3月のー上旬ぐらいかな卒業式やってすぐぐらいだったと思う」

「じゃあすぐバイトしてた訳じゃないんですね」

「いや、しようと思ったけど近くのドラッグストア落ちちゃって笑」

「ええーそうなんですか、近くのって、、スーパーの近くの」

「そうそう」

「たまに行きますよ。ほとんどの買い物がスーパーでよくなっちゃうんで」

「おれもたまに行くけどなんか行きづらいんだよね」

「たしかにそうですね」

「このこと健人に話したらドラッグストアなんて落ちねーよって言われたっけな笑」

「誰ですか?」

「あ、あーそっかそっか健人知らないんだ。歌乃とちょうど入れ替わりでバイト辞めたというか卒業した?のか」

「えっとー?」

「俺と同じ歳で仲良かったやつでさ、子供できたからちゃんと就職してバイト辞めてったさ」

「そんな人がいたんですね」

「いまいるバイトよりも仕事できたやつだったよ」

「え!朔斗さんとか竜生さんとかよりもですか?」

「そーそーキッチンも健人が教えてくれたし、懐かしいな〜」

「ひえーすごいですね」

「まあその健人とも朔斗とか竜生ともドラッグストア受かってたら出会えなかったってわけですよ」

「わたしともですよ」

「いや歌乃とはどっちかっていうと入学式の日に会ってるだろ笑野球部にも入ってるし」

「それもそうですね笑」

(そういえばあの日伊勢のかわりに行ったんだよな。偶然の出会いなんてないか、、さすが純ちゃんだな)

俺はライブMCで純ちゃんが言っていたことをふと思い出した。

「どうしました?」

「いやなんでもない。そうそうテストとかどうだった?」

「ばっちりです!」

「じゃあ単位はとれてそうかー」

「ひとつだけ心配なのありますけど、、」

「1教科、2単位落としたところでどうってことないよ。歌乃ならめっちゃ落とすってことないだろうし」

「そんなことないですよー」

「去年8落としてもどうにかなってるやついるし」

「だれですかそのひと笑」

「ここでチャリ漕いでるこいつ」

「え!たかとさんがですか!意外です。てっきり竜生さんかと、、」

「竜生の扱いわかってきてんな笑」

「あ、いやいまの竜生さんには秘密にしといてください笑」

「言ってもどうってことないよ笑」

「ですよね笑それよりなんでそんな落としたんですか?」

「わかんねー、出席もテストもレポートも無難にやったのに。コピペかな〜」

「前に言ってましたね。それ以降は落としてないんですか?」

「落としてはいるけど2とか4とか落としてるぐらいかな」

「それでも落としているんですね笑」

「卒業できればいいしね」

「卒業、、たかとさんは来年就活ですよね。どんな職種に就く、、ってもう分かれ道ですね」

「じゃあ、次会うのは3日後の合宿だね。がんばろう!」

「はい!お疲れ様です!」

どんな職種かー、挑戦してみるか。

とりあえず3日後は最後の合宿。いつも通り変わらず好きなことに全力で。そして何が起こるのか起きないのか。きっと何か起こるだろう。俺の作者は絶対何か起こすに決まってる。

さすがに期待しすぎ。

えー。

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