フラグ46 ひとりぼっち
最後のテスト終わったー!
レポートも全部やったし、もちろんコピペしないで。今日は家でゆっくりしよー。と、朔斗からだ。
今日夜のみいこーぜ
(テストも終わったしまあいっか)
おけーいつもんとこ?
そう!19時で!
おけ!
まだ昼過ぎなので俺は図書館でスマホでアニメを見ることにした。
(ふぅ〜、ってもう18時かちょっと気になってたアニメイッキ見したら秒で時間すぎたな。てきとーにTL警備して行くか)
18時半に大学を出てゆっくり自転車を漕いでも18時40分に店の前まで着き、どうせまだみんな来ないだろうと近くの本屋で時間を潰した。
(さっき見たアニメの原作8巻まで出てんだよなー、でも金ないし原作買うほどの愛着はなー)
とりあえず気になっているアニメの原作を一通り見るだけ見て時間を潰し19時ちょうどに店の前に着いた。
「たかとさん、お疲れ様です!」
「ういーおつー」
さすが一番の年下の歩。俺と竜生、朔斗より早く着いていた。本当は俺が一番最初だったがあれはノーカンということで。
「もう入ってますか、暑いですし」
「そーだなー」
俺と歩は店の中に入り竜生と朔斗を待つことにした。
「学栄はまだ期末期間?」
「そうですね、夏休みも8月入ってからなんで遅いですし。東彩はもう夏休みですか?」
「そー、俺は今日から」
「いいっすねー」
特に話題にならない話を少ししたところで2人が来た。
「ういすー」「おつー」
「ういすー」「お疲れ様です」
「とりあえず飲みもん頼んじゃおうぜ!みんなビールで、、すみませーん!おねがいしまーす!」
竜生はみんなの了承を得ず頼んだ。
「学栄はもう夏休み入ったんだっけ?」
「まだです」
「竜生さっきその話した」
「なんやねん、たかとは今日から?」
「そー竜生は?」
「おれテストは終わったけどまだレポートあるから、、でもほぼ夏休みか」
「そんなこと言ってるから単位落とすんだよ」
「おい言うなそれ!」
「てか朔斗から誘ってくるのめず、、」
「失礼します生5つです」
いつも通りタイミング悪く店員さんが入ってきて話を遮られた。
「ありがとうございまーす!置いちゃっていいんで!」「じゃあかんぱーい!」
「ういすー」
「夏休みに入った酒はさいこーだぜー!」
「だからお前はまだだろーが」
「だまれえー」
「朔斗は?テストどうだったよ?」
「それは後のお楽しみで」
「なんだよーそれー」
「まあまあ、そういや健人がそろそろ飲み行こうって言ってたぞ」
「健人も会いたいなー」
「でも仕事が忙しいから金土のどっちかって言ってたけど」
「俺は土曜だと次の日部活だから微妙だな」
「僕も金曜のほうがいいです」
「俺はいつでもいいよー」
「じゃあそんな感じでいっとくわ」
いい感じで酔いもまわってきたところで急に朔斗が言い出した。
「おれ大学やめるわ」
「え?」
「あとバイトも辞めるというか就職する。普通の民間企業に」
「え、なんで?」「なんでですか?」
「なんか大学行く意味があんま感じられなくなったんだよね」
朔斗は大学ではゼミにもサークルにも入っていないためそう感じたのだろうか。
「そうなんだ、、」
「それと彼女もできたし同棲も視野に入れたいから普通に社会人で働いた方が稼げるからさ」
(朔斗もいなくなるのかちょっと、いやかなり寂しくなるな。あれ、同じ歳なの誰もいなくなるな。でも、、)
「いいじゃん!」
「たかちゃんごめんな」
「朔斗がそうしたいって思ったならいいと思うよ」
「ありがとな」
「じゃあたかとさんの代たかとさんだけになりますね」
「まあしゃーなしだ。一応学年一緒なのは一人いるし、留年しそうだけど」
「だれだそれー」
「おまえだよ!」
「おれか笑」
「いつぐらいにバイトやめるか目処立ててんの?」
「まあー会社決まるまで」
「そりゃそうか」
「朔斗ならすぐ決まるでしょ、健人みたいに」
「ならいいけどなー」
「てか今回誘ったのはこのことのため?」
「そーそー竜生には言ってあったけど」
「だからテストのこと何も言わなかったのか」
「受けてすらないからね」
「受けたところで意味無いもんな笑」
それから数時間飲んで今回はお開きになり、会計を済ませて店を出て朔斗と歩と別れた。
「たかとごめん!これからサークルのやつらと飲むから先帰ってて!」
「はいよーおつー」
「おつー!ないすー!」
俺は駐輪場に向かい自転車の鍵を開け帰路に着いた。
朔斗が決めたことだから俺からは何も言えないが、寂しいものは寂しい。健人も朔斗も俺が新人の頃からたくさん世話になってここまでやってきた。バイトを続けてこられたのはあの2人のおかげと言っても過言ではない。これからは竜生もシフトに入れない日が続き俺が最年長となる。代行はおそらく歩になるだろう。もうホールが嫌とか言ってられない。俺がしっかりしないと色んな人に迷惑がかかる。竜生がちゃんとシフトに入れるまでの残り4ヶ月なんとかして耐えなければ。俺は竜生ほどみんなを楽しませることができないが、なんとかみんなを楽しくバイトさせるように頑張ろう。
ただ、8月2週目から合宿なんだよなー。歩ごめん、そこだけはなんとか踏ん張ってくれ。
寂しい気持ちはあれどやってやる覚悟が決まった一日になった。




