表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/73

フラグ3 天敵

梅雨明けし蒸し暑くなってきた今日この頃、俺は期末テスト週間で学校に来ていた。

もちろん誰かと一緒に受ける訳もなく無難にこなし、並行してレポート作成中だ。

レポートはだいたい誰かに写させてもらうかネットからひろってきてコピペするかのどっちかなので写させてもらう友達もいない俺はネットから必死こいてひろってきている。

(今日はこれくらいでいいか、期限までには間に合いそうだし)

一通り終わらせ、バイトに向かうとおそらく新人の子がいた。

「あの子新人の子?」

(顔立ちも整ってて大人っぽいししかもギャル、大学生かな)

「そう、高校生だって」

「がち!?大学生かと思ったわ」

「俺もそう思ったわ」

先に来ていた朔斗も俺と同じ思いだったらしい。

(まじかあ、あれが高校生かよ。東京こえ〜。)

「始めますよ」

そんなことを考えている間に店長が号令をかけたので急いで着替える。

「今日から入ってもらう斎藤愛衣さんです」

「斎藤愛衣です。よろしくおねがいします。高校2年です。」

「じゃあこっちも簡単に自己紹介を」

「竹内朔斗です、、」

(しかも2年かよ、時期的に3年かと思ったし3歳差には見えないわ)

自分の番がまわってきた。

「あ、佐々木貴翔です。大学2年です。よろしくお願いします。」

(めっちゃキョドった〜、そして謎に敬語かよ)

各々自己紹介が終わり全員配置に着く。俺は今日に限ってホールで新人の子を見ながらホールをしないといけない。しかし幸いなことに朔斗と店長がいるから教えるとなれば2人に任せておけばいい。朔斗は結構面倒見が良いのだ。

(嫌いなホールに加え女性恐怖症の上ギャルは苦手、話さないでおこう)

そんなことを考えていてもやはり同じホールで仕事上話さないといけない。

料理を運ぶにしてもオーダーを取るにしても意思疎通をしなければホールはまわらない。

(しょうがないな)

「それどこの卓?」

「え〜と23卓?」

「おっけ、じゃあもらうよ」

必要最低限の会話であまり関わらないようにし、そんな感じのやり取りが続き初出勤は基本的早上がりなので数時間働き先に上がっていった。

「朔斗、全然話してなかったな。もっと話せよ」

「無理だって、なんか怖いし」

「3つも歳下なのに何ビビってんだよw」

「うるせー」

朔斗にはやはり気づかれていた。なんなら全員に気づかれていただろう。

その後はいつも通りホールをまわし営業が終わった。

(無駄に疲れた。絶対仲良くなれる気がしねえ、そんでなんでうちの店は美男美女しかいねえんだよ)

「おつかれ。なんか無駄に疲れてんな、やっぱ愛衣のせいか?w」

(このイケメン童貞め)

「うるせーやかましいわ」

「まあまあ落ち着けって、どうせすぐ辞めんだから」

「ああ、まあ」

「とりあえず着替えて帰ろうぜ、明日もテストやらレポートやらあるんだし」

たしかにああいうタイプすぐ辞める。しかも飲食店はきつく、店長もクセが強いため辞めた人が多い。

そんなこと気にしてもなんの得にもならないため考えたってしょうがない。明日もテストだ単位落とさないよう頑張ろう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ