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フラグ27 突然の報告

合宿の後、何回か部活がありさゆりと話す回数も関係も以前の状態に戻っていた今日この頃、明日の部活は雨で中止と連絡があり晩酌をしようとコンビニへお酒を買いに行こうとしたところに健人から連絡が来た。

今日これからひま?のもうぜ

(健人から誘うの珍しいな。いいよーいつもんとこだら?っと)

そー、とりあえずバイト後の24時くらいで

おけ

現在時刻18時、さすがにこれから6時間なにも食べないのはきついので米1杯とふりかけ程度で済ませ出発までアニメを見たりゲームをやったりして時間を潰した。

今日は土曜だし混んでたはずだから24時過ぎ着でもいいだろと思い、それに合わせるように家を出た。

念の為バイト先の方へ向かうとちょうどみんな出てきた。

「おー!たかちゃんナイスタイミング!」

「思ったより早く上がれたんだな、土曜だし混んでたら?」

「混んでたけど早く飲み行きたすぎてソッコーでクローズ作業したんよ」

「さすがです」

俺と朔斗が話しているうちに健人、竜生、朔斗以外は帰って行った。

「歩も呼んであるんだけどそろそろ、あっいた」

「お疲れ様でーす」

「いちばん年下のくせに遅刻すんな」

「すいません、でも混んでることを見越して一応遅めに来たんで僕としては計画通りです」

「全然計画通りじゃないだろ!笑」

全員で総ツッコミをし、いつもの居酒屋へ向かった。

「いらっしゃいませ、何名様でしょうか。」

「5名です。いけますかー?」

「大丈夫です。ご案内致します。」

一瞬また来たかという顔をされ席に通された。

「そういやこのメンツで飲むのあゆむが潰れた時以来じゃね」

「あーそうじゃん!」

「もう強くなったんで大丈夫です。顔は赤くなりますけど」

「とりあえず頼もうぜ、とりあえず生が、、5で!すみませーん!」

このへんのやり取りもいつも通りというかなんというか竜生が話し出して注文もしてくれる。さすが陽キャの強キャラだ。注文の仕方ひとつとってもそうだ。現状飲み物しか決まっていないが飲み物を頼んだ後に食べ物もいいですか?と聞き、おすすめとかあります?とか店員と会話をしているのだ。こういうとこがモテる人のコミュ力なんだろうなと思った。というか店入ってから俺一言もしゃべってねえ。

「じゃあよろしくお願いしまーす」

注文が終わると再び竜生が話し始める。

「たかとは?明日部活だっけ?」

おそらく俺が一言も話していないと自然に察し話を振ったのだろう。そして話しかけ始めがいつもと同じだ。

「いや、明日雨だから無くなった」

「じゃあ今日もいけちゃうってことだ」

「俺はいつでもいけちゃうけど竜生はどーなんですかー?」

「おれはいつでもいけちゃうよーん」

「なんやねんそれ」

「あゆむは?明日部活?」

「僕も雨なんで部活ないです」

「じゃあみんないけちゃう日ってことね!」

一旦話が終わった?タイミングでビールと食べ物がきて乾杯する。

「じゃあきょうも、おつかれさまでーす」

「ういすーー」

「バイト後のビールがいちばんうまいな」

「半分も飲んでないお前が言うな!そんでビールそんな好きじゃないだろ」

「きびしい〜けんときびしい。ということでけんとから発表があります」

「あーおれ子どもできたからバイト辞めるわ」

「え!まじ!?」「ほんとですか!?」

俺と歩が同時に驚き聞き返した。

「まじでーす。いま5ヶ月」

「やっば、おめでとう」「おめでとうございます」

「あざーす」

「おめでとうだけどバイト辞めんの?」

「さすがに子ども養うってなるとさすがにね」

「普通のどっかの正社員になる的な?」

「そんな感じ、ぼちぼち就職活動してるしね」

「へぇ〜」

急すぎてへぇ〜しか出てこなかった。反応を見るに朔斗と竜生は知っていたっぽい。この3人はほとんど毎日一緒にいるので当然といえば当然だ。

きっと健人のことなのですぐに就職も決まるだろう。となると春にはというか今はもう春だが4月5月にはいなくなってしまうのだろう。今後うちのバイト先はどうなるのだろう、竜生はすぐに扶養がくるからあてになんないし朔斗も店長代行をやり始めたので夏には扶養で働けなくなる気がする。となると、と不安になったが口に出さず胸の奥にとどめた。

「ま!そういうことなんで今日も飲みましょー!かんぱーい!」

「かんぱーい!おめでとー!」

竜生が仕切り直し再び乾杯した。


3時間話しながら飲み続け、歩もぎりぎりで耐えていたとき朔斗が話をきりだした。

「そういえば今年の送別会だれやんの?」

「とりあえずおれやるよ。去年と一緒で寄せ書きとプレゼント送るかんじで」

「おっけー、健人は?いつ辞めんの?」

「しごときまってからにしたいけどちょうどいいから3月でやめようかな」

「そうかー」

「でもいったんまちで」

こんなかんじで送別会の幹事は竜生になり健人がいつ辞めるか気になっていたがデリカシーのない朔斗が気にせず聞いてくれて助かった。

しかし、このことを起きてから覚えているのだろうか。特に竜生、飲み行く度に何かしら無くし、どう家に帰ってきたか分からないくらい記憶をなくす。まあ、これだけ話せれば大丈夫だろう。ただ健人がいつもより酔っている。

「たかとさーさいきんなんかいいかんじだよねー」「それ俺も思った!」

「いいかんじってなにが!?」

「なんか目が死んでないような、なんかいいね!」

「え、ありがと」

(健人から言われるのめっちゃ嬉しいな、あとバチバチに酔ってる健人めっちゃおもろいんだよな)

「なんかついこの前は一歩引いてたけど、それもたかとの良さなんだけど最近は自分も楽しむ側にいるっていうか」

(竜生はああみえて本当に人の事見てんだよな)

「ちょっと色々あったからそれかもしんない」

「なにそれー!」

「まあもう時間も時間だし最後みんなで飲んで帰ろーぜ」

歩はだいぶ前から寝ていたが健人はものの数秒で寝てしまいしょうがないので最後に竜生と朔斗とお酒を注文し乾杯し一気に飲み干した。

「ういーないすー」

「ないす、ないす」

「はい、ないすー」

飲み終わったあとにお互いハイタッチし健人と歩を起こし会計を済まし店を出た。

「そとあかるー!このまちさいこー」

一旦寝たことで健人がベロベロに酔っている。外は少し明るいが曇っているのにというか雨も降り出しているのにこのテンションだ。

「俺が健人引き取るから朔斗と歩と貴翔、先帰ってていいぞ」

「俺も?」

俺は健人と竜生と帰りの方向が一緒なので戸惑ったが付き合わせても悪いと思ったのか再び竜生は、時間かかるし雨降ってるから先帰ってなと言い俺は帰路についた。

朝まで飲むと雨が降っていても外は明るく、3月といえどまだ寒いが少しだけ春の匂いがしてくるような午前5時。暖かくなるまでまだ少し時間がかかりそうだ。

3月には健人がバイトを辞めるかもしれないが来週はリーグ戦初戦、先のことは気にしてもいられない。自分ができる範囲で全力で日々を過ごそう。

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