フラグ26 Sフラグ3
はい、合宿3日目です。
俺は今バスケをしています。野球部だよなと思ったそこの君、そうです俺はバスケ部ではなく野球部。ではなぜ今バスケをしているのかその答えは数時間前に遡ります。
昨日と同じようにグラウンドまで来てシートノックとフリーバッティングまで行い昼休憩をとろうとしたときに雨が降ってきてそのまま一旦昼休憩をとり昼休憩が終わった頃に近くの体育館へ移動となった。なにやら雨がやまないと判断した梅澤が体育館まで行き交渉したところ16時まで使わせてもらうことになったそう。
そして1年生対2年生でドッヂボールとバスケットボールを行うことになり現在に戻る。
ちなみにドッヂボールは2年生が勝利した。
「サッサ!スリー打てスリー!」
(うっさいなこちとら少し前バスケしたばっかなんだよ!)
パスッ
見事にスリーポイントシュートを決めた。
「しゃー!」
「ナイス!」
「あいつバスケだとめっちゃ輝いてんな、シュートフォーム変だけど」
「おい!きこえてんぞ!入ればいいんだよ!入れば!」
野球している時と同じくヤジがとんでくる。その後もレイアップシュートを決め5点稼いだ。1年生も若さでくらいつき前半は10-8で2年生が勝っている状態で終える。
「もうきつい!後半は交代で」
「なんだバスケは輝いてたのに」
「バスケはじゃないわ!バスケもだわ!」
「意外と運動神経良いんだな」
「やかましいわ!」
梅澤はいじってくるが梅澤はバスケが苦手らしく前半戦どフリーで4回もシュートを外していた。
10分休憩後に後半戦が始まった。後半は陽と伊勢が出ている。2人は背が高いためシュートブロックの役割に徹していた。2人とも180cm後半あるのでかなり威圧感がある。バスケにもポジションがあるがお遊び半分なのでボールを持ったらとりあえずゴール前まで運んでシュートを打つ感じになっている。だいたいシュートが入らず相手チームにボールが渡るかパスがカットされて相手チームにボールが渡るかを繰り返している。
「最後の5分サッサ行ってきて」
「あいよー」
終盤になり14-12と勝っているが2点差なので梅澤から指示されバテ始めている伊勢と交代となった。
すぐに俺の手にボールが渡り攻め込むが、2人にマークされさすがに抜け出せない。無理やりゴール下まで行きレイアップを決めようとするが無理だと思ったので咄嗟の判断で偶然視界に入った陽にノールックパスをした。
「なにあれ!かっけー!」
見ていた全員が驚いていた。
「陽うてー!」
パスッ
陽がシュートを決めて16-12となった。
「ないす!」
俺と陽はハイタッチをした。
再び1年生ボールから始まり残り2分、ほぼ勝っただろうと思っていたところにスリーポイントを決められ16-15。残り1分を切り、2年生ボールから始まり時間を稼いでいたら勝てるがそれをしないのがうちの2年。最後決めて終わるぞと意気込む2年生と絶対奪い取ると意気込む1年生。パスを回していき残り数秒となったところで俺にボールが回ってきた。
(あーもう邪魔くさいな、シュートも打てそうにないけど打っちまえ)
パスッ
適当に打ったスリーポイントシュートが決まり結果ブザービートとなり19-15で2年生チームが勝った。
合宿ブーストがかかっていたとはいえ年末の球技大会の時より比べ物にならいくらいの大活躍となった。
(さすがにできすぎてこわいわ、ノールックもたまたま体が動いただけだし)
「おーい!まじ大活躍すぎだぞ!それになにあのかっこつけパス」
「かっこつけパスじゃねーわ!たまたま体が動いたっていうか」
「サッサにこんな特技があったなんて、野球やめたら?」
「うるせー!やめねえわ!」
2年生とハイタッチやグータッチをしながらいつも以上のヤジがとんできたが、それが気にならないくらいには調子に乗っていた。
「じゃあ16時になるんで片付けて合宿所に戻りましょう」
梅澤の指示で片付けを始め、バスも早く来てもらっていたので昨日よりも早めに合宿所に着き、バスを降りる前に梅澤から今後の予定についての指示があった。
「夕食の時間は昨日と同じなのでゆっくりしていてくださーい。それと今日は、、飲み会なんで万全の状態で迎えましょう!」
「しゃーー!」
俺と陽、伊勢は部屋に戻るとすぐに風呂に入りに行き19時の夕食までアニメを見るなりスマホをいじるなりしていた。
「下克上の闇まじでおもろいから見てみ!8話から急展開でめっちゃおもろい!」
「あーそれ異世界系でしょ?3話切りしたわ」
「あのへん乗り越えるとおもしろいから見てみって」
「サッサが言うなら見てもいいけど」
「いやそれ見ないやつだろ」
「バレた?」
「伊勢にアニメ教えたの俺なんだからわかるわそんくらい」
「陽は?見てる?」
「あー漫画もあるからそっちで少しだけ見たわ」
「アニメもいいから見てみ」
「あーじゃあ夕飯食ったら見ようかな飲み会まで時間あるから」
「なーいす!」
「ということでそろそろ夕飯行きますか」
夕食もいつも通りとり、食後部屋に戻ったタイミングで陽はちゃんと下克上の闇を見ていた。
「サッサ〜とりあえず1話見たけど絶妙にそそられないわ笑」
「いや、こっからだから頑張って見て!」
「とりあえず8話まで頑張ってみるわ。もう飲み会の時間だし今度見とくよ」
「あーそっかじゃあ行きますか戦場へ」
飲み会の大部屋に行くとまだ早かったらしく1年生とマネージャー2人が準備をしている。
「なにか手伝おうか?」
「いや大丈夫です。もう終わるんで」
「おっけーよろしく」
20分ほど経つと全員集まり飲み会が始まる。まずは開会の挨拶はキャプテンの梅澤から
「えー春合宿3日間お疲れ様でした。オフ明け一発目だったのであまり練習できませんでしたが良いスタートを切れたと思います。この調子で春リーグも頑張りましょう!ということで乾杯の音頭はうちのバスケ部の佐々木貴翔からお願いします」
「は?あ、いやバスケ部じゃねえわ!」
「そういうのいいから早く」
(そういうのいいからがいちばんきついんだが、てか前にもこんなことあったな)
「え〜佐々木です。まあ、なんだその3日間お疲れ様でした!かんぱい!」
「、、、」
「おーい!かんぱい!」
「、、、」
クスクスと笑い声が聞こえる。
「え、嘘でしょ。ここのサイレントトリートメントいらんて、お疲れ様でした!
かんぱい!」
「かんぱーい!」
こうして無事に飲み会が始まり2年生の一人が一発目焼酎をイッキ飲みして吐いていたがそれも開始の合図で去年の春合宿で1つ上の先輩がやっていてそれを引き継いだのだ。そんな感じでプチ事件があったが2年生は基本的にお酒が強いやつも好きなやつもおらず強いチームは俺と梅澤、他2名という感じだ。物足りない気もしていたが徐々に2年生の化けの皮が剥がれていく。特に陽と伊勢はかなり調子が良いみたくかなり飲んでいた。というよりも飲みゲームで負けて飲まされていたに近いがプラスで自分で勝手に飲んでいたのでかなり酔っていた。さすがに見かねた梅澤が一旦締めようとするがなにやら1年生がコソコソしている。
「なんか色々やばい気配がしてきたので一旦締めます!」
「では一本締めで!よ〜っとする前に〜言いたいことが〜あるらしい〜それは!伊勢さん!」
途中1年生も混じり歌い出しコールみたいのがかかった。
「えっと〜俺は〜さんかげつまえこくはくして〜ふられました〜」
ちょくちょく呂律が回っていなかったがなんか暴露大会みたいなのが始まった。後々聞いたのだが、伊勢がふられたのを自分で梅澤に話していたらしくこのネタを合宿の飲み会にちょっとした企画として1年生と梅澤と伊勢で計画を練っていたらしい。
伊勢の暴露から止まらず、人を選ぶ権限は梅澤にあるので何かあるだろうと思ったやつらを1年、2年生関係なく指さしていく。さすがというかなんというか梅澤が指した部員たちからどんどん情報が出てくる。浮気してただのバイトの子とやっただの汚い系もあったがちゃんと彼女できましたとか綺麗めのも出てくる。汚い系は1年から真帆さんとやってみたかったですが出てきた。それでもそれがいちばん笑った。
「もういいよー!もう終わろう!」
「ではいきます。よ〜っとする前に〜言いたいことが〜あるらしい〜それは!サッ梅ちゃん!」
2年生全員でアイコンタクトをとって梅澤の声をかき消し最後は梅澤に言わせた。
(あぶねー梅ちゃん俺の名前言いかけたよな)
「俺なんもねえよ、彼女いるし浮気なんか、、この前バイトの子とやっちゃいました!」
「フゥーー!」
「まじで終わろうまじで」
「じゃあいきます、よ〜っ」
パン!
「はい、じゃあ動ける人は片付けやったりしてやばいやつとか寝てるやつとか起こして部屋まで運んでってくださーい」
俺は完全に潰れていた陽と伊勢を部屋まで運び片付けをしに大部屋に戻ってきたところにさゆりと鉢合わせ片付け組に加わりゴミ集めなりテーブルを戻したりをする。
「あれ、終わっちゃった?なんか少し前騒がしかったけど何やってたの?」
(そーいや暴露大会の時いなかったな)
「みんなの暴露大会みたいな」
「へぇ〜そうだったんだ。なに?彼女できましたーとか?」
「あーそうそんな感じ」
(さすがに汚い内容言えねえよ)
「そ、それよりさゆりは何してたん?」
「明日何時に出るとかお金関係とかの確認を宿舎の人としてた、、んだけど世間話で盛り上がっちゃって遅くなっちゃった笑」
「へぇ〜ほんとすぐ人と仲良くなるなー」
(ナイス、宿舎の人)
「まあこれがさゆりちゃんの魅力かな笑笑」
「そうだね」
「え?」
(あ、やべ酒で頭回ってないからつい)
「そ、そっかーたかともこのさゆりちゃんの魅力に気づいちゃったかー、あはは、、それよりたかとはなんか言ったの?」
「暴露大会?いや梅ちゃんが人選ぶ権限もってたし呼ばれなかったからなー呼ばれても言うこと無かったし」
「へぇ〜そうなんだぁ、ほんとーに?」
「ほんとほんと」
「逆にさゆりはあんの?」
「わたし!?いや、、、」
「サッサ〜こっち手伝って〜」
梅澤に呼ばれ別のところを手伝うように指示された。
「おけ〜、ちょっとあっち手伝ってくるわ」
一通り片付けも人運びも終わり23時半となり、残っているのが4人となったため今回は2次会もなく解散となった。
俺は少し酔いも回ってきたため少し外の空気を吸いたくなったので出口へ向かうとさゆりがついてきた。
「外行くの?私もついてっていい?」
「え、あーいいよ」
最後に残った2人も先に部屋に戻って行ったので俺とさゆりが2人でいることがバレないと思い承諾した。2人っきりでいたらどういじられるか恐怖でしかない。
そして外へ出ると晴れており雲ひとつなく星が輝いていた。
「さすがにこの季節の外はさむいね〜」
「ほい、着ときな」
俺はジャージを羽織っていたのでそれを貸した。
「ありがと、、って酒くさーい」
「うるせー風邪ひくよりもしだろ」
「こんなジャージ1枚じゃ変わんないよ〜」
「じゃあ返せ」
「やだねー、そういえばバスケめっちゃ上手かったねえ」
「あー高校のとき部活引退してから放課後よくバスケしてたからなあ、しかも最近バスケやったし」
「そうなんだー最近ってどこでバスケしたの?」
「バイトのみんなで球技大会やったときバスケもやったさ」
「何それ!たのしそー!」
「他にもドッヂボールとバレーとフットサルもやったぞ」
「へぇ〜仲良いんだね!」
「そこらへんのバイト同士たちよりは仲良いと思うな。まあでもその時バスケは全然シュート入んなかったからほんと今日はたまたまであるとしたら合宿ブーストかかってた笑」
「あはは、なに合宿ブーストって笑。それでも後半のパスとかスリーとかかっこよかったしすごかったよ!」
「え、そりゃどーも」
「あはは、照れてる」
「うっせー。でもさゆりはこうやって誰とでも仲良くなれんのすげーって思うけど」
「酔ってる?口説いてんの?笑」
「ちがっ、素直にそう思っただけ!」
「それじゃあ、ありがとうございます」
「さゆりの方こそてれてるやんけ」
「うるさい!たかとのくせに」
「たかとのくせには余計だ。でもほんとよく頑張ってるし、彼氏いてもいなくても接し方はみんな一緒だし、でも体の病気のことみんなに言ってあるならもって手伝ってもらってもいいと思うんだけどそういうのさゆり嫌そうだからみんな手伝わ、」
「言ってない」
「え?」
「言ってないよ、貴翔以外誰にも」
「は?だって、でもさすがに彼氏には言ってあるら?」
「だから言ってないよ、誰かに体の病気のこと話したの貴翔だけだよ。あ、真帆さんは念の為いってあっただけで、二葉ちゃんも気にしちゃうだろうから言ってないよ」
(ええええええーーー!じゃあつまり、ちょちょっとまて秘密にしてるのはわかるけどなんで俺だけ?なんで彼氏にも言ってない?ちょっなに意味わかんない、あーもう酒で全然頭回らん)
「さあてさすがに寒いから戻りますか」
「え、ああそうすね」
「なんか喋り方変だけど大丈夫?」
さゆりが顔をのぞかせるがさすがに見れない。
「だいじょうぶっす」
「そう?じゃあこれありがと」
ジャージを返してもらい中へ戻り「じゃあね、おやすみ」といってさゆりは部屋へ戻って行った。
(なんだこれぇぇぇ!なんで!いつも!合宿はこうなるんだよぉぉぉ!)
と一人残された俺は心の中で叫んだ。
翌朝、というか翌日俺の部屋は全滅していて俺、陽、伊勢、3人とも二日酔いで水と大親友になったのは言うまでもない。




