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フラグ15 酒と女心

(今日もこれで終わりっと)

キッチンのクローズ作業が終わり楽屋へ向かうと健人と朔斗が話していた。

「お、終わった?これからカラオケ飲みしねえ?」

(うわーどうしよ、明日部活なんだよな。でも部活って言うと絶対貴翔はいいかって言われるしノリ悪くなるしなあ)

「んーー行っちゃおう!」

「よし!竜生も来るって」

「あー久しぶりだな」

竜生は扶養の関係、つまり働きすぎで103万に届いてしまうので7月からバイトに来ていない。これも毎年の事でうちのバイト先では風物詩となっている。

健人と朔斗がタバコを吸っているうちに他のバイトの子達は帰りそれと入れ替わりの状態で竜生がやってきた。

「おいすー!おつかれー!お!貴翔久しぶり!元気だった?」

「久しぶりー、げ、元気だったよ」

元気か?と聞かれたらつい最近まで元気じゃなかったが、もうさすがにうじうじしてられないので、元気と答えた。

だいたいこういう時元気じゃないって答えるヤツいんのか。

「大学でも会わねーからさ、まじ久しぶりだな」

「そうね、意外と会わんよな」

「俺も1本吸ってくるからそしたら行こーぜ」

「おけー」


カラオケはバイト先から徒歩数分のところにあり、忘年会とかでもそこを使うので少し常連化している。

「4名で5時まででお願いします」

当然こういう時は竜生がやりとりをする。

「アルコールはつけますか?」

「つけちゃいましょう!」

「では、最初のお飲み物だけお聞きします」

「えっと、生3の貴翔は?」

俺も生でいいと言おうとした時、メニューを見てた朔斗が

「イエーガーでいいんじゃね笑」

「じゃあイエーガーでお願いします」

「え、何それ?」

「大丈夫、大丈夫笑」

ま、いっかと思いつつ、部屋に入りさっき頼んだお酒がきた。

「俺だけショットグラスなんだけど!?」

「まあまあまあ、いっちゃいなよ」

(あーもういいやどうとでもなれ)

「じゃあいっちゃいまーす」

イエーガーとはイエーガーマイスターという度数35のお酒です。結局それを2杯連続で頼み計3杯飲んだ。

そんなこんなで俺は他の人の顔なんてお構い無しにアニソンを歌い続け、普通に酔っ払い5時を迎えた。

「貴翔生きてるかー?」

「だいじょうぶ、だいじょうぶ、またここから部活だから行ける行ける」

「じゃあおつかれー」

朔斗のみ別方向だったので帰っていった。

俺は意識朦朧としながらこのままチャリでグラウンド行くのはやばいと思い陽に電話した。

「ちょっと、一瞬友達に電話してグラウンド行くのに送ってっていいます〜」

「おーしろしろ」

みんなべろべろになりながら帰り道を歩いている。

「あ、おはよーごめんね早くに、本当に申し訳ないんだけど今日グラウンドまで送ってってもらっていい?」

「おーめっちゃ酔ってんな、いいよ、とりあえず近くのコンビニに8時で」

「おっけーありがとう」

「どうだった?」

「いけたー」

そんなやり取りをして竜生と健人を見送りなんとか家に着いた。

(とりあえず水飲んで7時に目覚ましセットして寝よう)

時刻は6時起きれるか不安だったがとりあえず寝た。


〜♪

目覚ましが鳴り、奇跡的に起きた。

(あったまいてえ、でも支度しなきゃ)

シャワーを浴び超特急で支度をし、8時コンビニに間に合った。

「おはよーって酒くせえな!」

「え?ちゃんとシャワー浴びてきたのに」

「それでとれないくらいってどれくらい飲んだの?」

「わかんねー」

「とりあえず窓開けて行くわ」

「まじごめん」

そこから何か話していたようだが移動中の記憶はなく気づいたらグラウンドにいた。

練習前に1回吐きに行きユニフォームに着替える。

「おい!誰だ酒くせえの!」

「佐々木です」

梅澤が聞いて他の2年全員が答えた。

練習が終わる頃には二日酔いも解消されなんとかその日は乗り切った。練習前半の記憶は無いが。

帰りも流石に送って貰うのは悪いと思ったが、陽がいいよと言ってくれたので帰りも乗せてってもらうことになった。

「あんなに酔っ払ったサッサ初めて見たわ。合宿とかでもあんなんなんないよね」

「昨日はなんかテンション上がって飲んじゃったんだよね。初手イエーガーだったし」

「ああそれだろ」

「なんかその後も3杯くらい飲んだ気がした」

「そんなんで歌ってたらそりゃあーなるわ」

「まじごめん」

「面白かったから別にいいよ。なんか吹っ切れたみたいだね」

「え?」

「最近マジで元気なかったからさ」

「いやまあ、、、本人が公言してないから言いにくいんだけどさゆりに彼氏出来たのがショックで」

「え!?まじかー俺はてっきりサッサの事が好きなんだと、、、しかもサッサともう少し仲良くなれたらなあって言ってたからな」

「なにそれ!?いつ!?」

「いや別に俺に言ってきた訳じゃないけどさゆりが片付けとかしてる時に真帆さんと話してたの聞こえたから。いつだっけかなー今年の冬合宿の時だっけかなー」

「まじかー、なんなんだろ」

「わかんねえな女心ってやつは。まあさゆりはみんなと仲良くしたいみたいな性格だからな。ちなみに伊勢もその時一緒にいたから聞いてたはずだぞ」

「まあたしかに」

(だから夏合宿の時2人ともあんなこと聞いたのか、陽も伊勢もなんか怪しかったし)

「ってことではい、着きました」

「ほんとありがとう。なんかいろいろ、この貸しはいずれ返します」

「じゃあ今度昼飯奢りで」

「了解しました!」

「じゃあおつかれー」

「うーいさんきゅー」

こうして部活は乗り切り完全に吹っ切れた訳でもないが、家に帰って6時間寝た。100寝不足のせいだけど。

色々考えてもしょうがないので今日、というか竜生みたいにノリと勢いで生きてくのもおもしろいからいいかもと思った1日だった。

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