フラグ10 くそまずジュース
あれから1週間、部活の予定はあったが雨で潰れ全国大会へ向かう当日となった。全国大会は長野で行われる。今回もちょっとした旅行気分だ。
「あ、おはよー」
「お、おはよう」
「また寝不足?またクマ作って、どうせ深夜までアニメ見てたんでしょう?暑いんだから程々にしないとぶっ倒れるよ」
「うるせー、今日は移動だけだから大丈夫大丈夫」
「いや一応入場行進あるでしょうが」
「あ、そうだった。でも移動中寝れるし」
「んーまあいいならいいけど。じゃあ荷物バスに入れちゃって」
「はいはーい」
(ちゃんと喋れてたか、いつも通りだったか、てかいつも通りってなんだ。初っ端会うのはやばいって、やばい緊張しすぎてる)
そんなことを考えつつバスへ向かい荷物を入れていると陽が話しかけてきた。
「サッサおはよー、今回は漫画持ってきた?」
「さすがに持ってきてねえよー」
「さすがにそうか」
10分待ち、全員揃うとキャプテンが今後の予定について話した。
「11時に球場着いて入場行進するやつはすぐ球場の中入って準備してそれ以外のやつは客席行っといて。で開会式終わったら16時にバス来てホテル向かうからそれまでにバスに乗っといてな」
「はーい」
全員がそう応えるとじゃあお願いしますとキャプテンがバスの運転手にそう伝えた。
移動中少し雑談しその後寝た。
休憩を挟みつつ11時過ぎに長野の球場に着いた。
「よし、じゃあ各自予定通りよろしく!」
キャプテンがそう伝えると各自動き出し、俺は球場内へ向かった。12時半になると開会式が始まり1時間ほどで終わった。
かなり暑かったが移動中寝たせいか案外平気だった。
開会式終了後、開幕戦が行われるので俺は昼飯をとりながら陽と伊勢と観戦していた。
「とうとう明日か、俺はスタメンじゃないけど頑張って」
「俺もバッティング調子悪いから明日スタメンじゃないかもな」
「じゃあ俺ら3人スタメンじゃないやんけ笑」
「なんなら陽と伊勢いるなら代打の可能性もないぞ俺」
「そんなことないだろ、合宿調子良かったんだから」
「ま、まあ」
15時半になるとキャプテンから連絡が入りもうバスが到着してるので乗れる人から乗ってホテルへ向かいましょうとの事だった。
俺、陽、伊勢は共にバスへ向かった。結局16時に全員集まりホテルへ向かった。
「はい、じゃあ今後の流れは19時に夕飯でバイキングなので20時半までに来て各自夕飯を済ませてください。そんで明日は2試合目なので10時出発の12時半試合開始です。その他細かいことは明日都度伝えるのでおねがいしまーす」
ホテルに着いたところでキャプテンからの業務連絡を済ませ各自部屋に向かう。部屋は各々2人部屋で俺は陽と同じ部屋だ。
軽く雑談した後、部屋のシャワーを浴び夕食へ向かい夕食を済ます。その後部屋に戻り色んな人の部屋を覗いたり雑談したりしていたら21時になっていた。
「そろそろ部屋に戻るか」
「そうね、その前にちょっと飲みもん買ってくるから先行っといて」
「おけー酒はやめとけよ笑」
「さすがに買わねーわ笑」
陽と別れ自販機を探していたら偶然さゆりと会った。
「どうした?」
「自販機探してんだけど見つかんなくて」
「さっきあったよ、案内してあげよーか?」
「おねがいします」
「ジュース1本ね」
「んーしょうがないな」
「いや、さすがにいいよ。たかりすぎってツッコまれるかと思った笑」
「え、ああ、いやそれも思った」
「なにそれー笑」
「はい、着いた」
「ありがとう」
どれにしようか悩んでいるとさゆりから話を切り出し
「明日出れたら頑張りなよー」
「そりゃもう、出れたらね笑」
「、、、、じゃ、じゃあ私こっちだからおやすみー」
「お、おう、おやすみ」
(なんだったんだ妙の間)
ピッ
(あ、へんなの買っちゃった。まあいいか)
「おかえりー、って何その飲みもん笑」
「わかんねー、なんか間違えて押しちゃった」
「味は?」
「くそまずい」
「でしょうね」
「一応明日に備えて寝るか」
「ういー電気消すぞ」
明日は出れたら頑張ろう。少し落ち着いたせいかその日はすぐに眠れた。




