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木野さんとお近づきに!?

二話目です。今回も字数が少ないので読みやすくなっております!!

昼休みになった。自分で作って食べる弁当もそろそろ飽きてきたころだろう。 一生に一度でいいから女子が自分のために作ってくれた弁当を食べてみたいと唐突に思った。いや、こんな陰キャにそんなイベントあるわけないか...


「霧島くん」

「なんですか?...」


突然木野さんに話しかけられた。さすがの俺も前回に木野さんと話しただけあって、詰まらずに話せるようになってきた。でも...なんか喋り方が単調な気もするような..まあ仕方のないことだろう。根っからのコミュ障だからね...


「霧島くんって勉強苦手みたいですし今度時間があれば私の家で勉強しませんか。」


え?ちょっとまて今木野さんなんて言った?えええええ!!!

き、き、木野さんの家で勉強!??


突然の事過ぎてとっくに俺の頭の思考回路はとぎれていたのか結構変な返答をしてしまった。

「今週の土曜なら空いてますよ。勉強一緒にしましょうよ」



は???何言ってんの俺。


しかもなんでこういう時だけ会話がスムーズにいくんだ!!???



なぜ木野さんに成績が悪いことが知られているのかというとこの机に置いてある成績表だろう。学期初めに持ってき忘れていたから今日持ってきたんだった!!



「ふふ。ありがとうございます。では土曜日に勉強しましょう」

「は..はい。」


ということでこの会話は終わった。え???女子の家行くなんて俺初めてなんだけど。嬉しさとか喜びの感情の前に心配があるんだけど。俺あんま私服持ってないぞ...

というのもこの高校に入学してからは学校に行くのに制服を着ていくとして、まず休日は外に出ることがない。買い物とかでたまに外に出るけど...

白のTシャツとよくわからないメーカーのズボンしか持ってなかった。


ほんとに大丈夫かこれ...


まぁでも結果的には木野さんの家に行けることになったし。嬉しいと言えば嬉しいのだけど...



「霧島くん。また明日ね」

「あ、うん。また明日」


ガヤガヤ・・・・・


教室沸きすぎィ!


ということでさっさとこの日は家に帰る事にした。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


っっっっっっっっ!!!!!


私は木野こはる。たった今好きな人を家に誘った??女だ。


「霧島くんって勉強苦手みたいですし今度時間があれば私の家で勉強しませんか。」

「今週の土曜なら空いてますよ。勉強一緒にしましょうよ」

ふぅ...とりあえず霧島くんを誘えたぁ...

これで断られでもしたら私は数週間は立ち直れなかっただろう。兎に角、私は霧島くんが気になって仕方がない。

あの優しそうな髪...性格は優しいし...


思えば私が霧島くんを好きになったのはこの高校の入試の時だった。

その時私は緊張しすぎてお腹が痛かったんだっけな...

時間はお昼休みのことだった。



「あの...大丈夫ですか?」

「はい。お声掛けありがとうございます。」

「良かったら金平糖いります?」

「え?あ,,はい。ありがとうございます。」

「甘いもの食べると集中できるとか聞いたことあるので持ってきたんですけど...」

「あ、はい。少し集中できてきたような気がしました。」

「そうですか。良かったですね!」


こんな会話だった覚えがある。この時はまだ名前もわからなかった。けど一年生になってから名前が分かり、霧島くんの事を見てきた。

もちろんずっと見ていたわけじゃないけど近づければいいなとは思っていた。


そして二年生。クラスも一緒になって席も隣になった。これは神様が私に告白しろと言っているのだろう・・・・・・・




という事を思い出した。





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日は金曜日。明日の木野さんとの勉強会のためになにかいい服を買わなければ!という事で、今日はここ栃木の大型ショッピングモールにきている。しかも一人ではなく二人で。


今日一緒に来ているのは俺の数少ない友達の古川だ。こいつは普通にイケメンでクラスでもある程度の人気はあると思う。俺がなぜこいつを呼んだのかというと、俺から古川に木野さんの家に勉強しに行くという事とそのための服が無い。という事を言ったからだ。


俺からしてみれば数少ない信用できる友人でありしかも、古川はファッションセンスがある。

こんなの頼らない手がないだろ!




「で、わが友人霧島よ。お前は無地の白Tしか持ってないといったが本当か?」

「はい。本当です。」

「いや何が「はい本当です」だよそんなやつなかなかいないぞ?しかも相手はあの清楚可憐で学年一の木野さんだぞ!!よく平然としていられるなお前!」

いや全然平然としていないんだが、、、むしろ焦っているくらいだ


「まぁいいとしてとりあえず服選ぶぞ。ダサいとは思われずに落ち着いてるような服が霧島には合いそうだな。」




三時間後





「結構買ったなぁ」

「いや上と下で二着しか買ってねえよ!!」

古川のツッコミの速さはクラスでも評判がいいらしい。


そんなこんなで一日が終わっていた。

家に帰って買った服を着てみた。自分に自信がついたのかはわからないけど、なんだか木野さんに見せたいような気がしてきた。って、何考えてるんだ俺。

「はぁ」


余計木野さんのことを意識してしまった。この感情が恋だとかそういうものであるかはまだ自分でも分からない。いや、今分かってはいけない。そう思った





・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「うわああああああああああ!!!!!!!!!!!!」


とうとう明日だ、、、

そう。明日と言えば霧島くんが家に来る日だ。そのために今掃除をしているのだけど、、、おわらないいいいい!!(泣)


私の家は親が常にいない。それは物心ついた時からだ。小さいときは子供を預ける施設みたいなところにいて親とは喋った記憶が少ない。

今でも親の愛を満足に受けられていない。だから、毎日寂しい。

親がいないということで家は片付いていないところが多い。

自分がめんどくさがりなのもあってかかなり家は散らかっている。

「明日までには終わらせるんだから,,,」


私にとって霧島くんは初恋かもしれない。いや。初恋の人になるだろう。高校二年生にもなって初恋かと笑われるかもしれないが、本当だ。

今回霧島くんと勉強をするために家に霧島くんを入れる訳だが、緊張して固まったらどうしよう...


あ、あと服とかもかわいいやつのほうがいいよね、、、



「よし。なんとか片付いたぁ、、、」


そうしてなんとか家が片付いた。正直もう寝たい。というか布団には入ってるんだけど、、明日の事気にしすぎて寝れないぃ!!!!

っっっっっっっっっっっっっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!






こうして二人の大変な一日は終わった。明日は勉強会。


























三話目は不定期で出します

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