二人の出会い
俺、霧島勇人はコミュ障だがこの春二年生になってから席が隣になった清楚可憐なjk、木野こはると隣になった。コミュ障の俺になぜか近づいてくる木野さんに戸惑いながらもどんどん木野さんを意識していく...
というあらすじの通り初々しいラブコメとなっております。この作品は一話一話の文字数がとても少ないため隙間時間で読める作品となっております。投稿頻度は少ないですが楽しんでいただけたら幸いです!
俺は二年生になってから一つ、大きく変わった事があった。
それは学年一の美少女、木野こはるに目を向けられるようになったことだ。
この春に二年生になってからは席が木野さんの隣になった。
木野さんは清楚可憐でクラスどころか学年の人気者だ。対して俺は陰キャでまだクラスになじめない。
そんな俺がなんで木野に目を向けられるようになったのかというと担任の先生に席を発表された日まで遡る。
~~~1週間前~~~
「じゃあ席発表するぞ~」
(頼むから変な奴と隣にならないでくれ...)
「霧島の隣は木野な~」
俺はこの時二年生になってから初めて心の底から嬉しいと思ったかもしれない。
「霧島くん。よろしくね。」
「あ...うん。よろしく」
コミュ障の俺にとっては辛かった。せっかく木野さんの隣になれたというのに。もうちょっとなんか喋ればよかったのに!と後から思っても仕方のないことだった。
木野さんは学年一の美少女だ。緊張してもしかたによな。と自分に言い聞かせておいた。
私は木野こはる。たった今、霧島くんの隣になった。正直うれしい。そして私は彼、霧島くんが好きだ。正直一目ぼれだったと思う。
「霧島くん。よろしくね」
「あ...うん。よろしく」
喋っちゃったあああああああああ...今ちゃんと呂律まわってた?ってなるくらい緊張していたと思う。そして私は清楚可憐だのなんだの言われているけど全然そんなことはない。霧島くんの隣になれてよかったぁ。
これから俺大丈夫か?...そう思って初日は終了した。
というのが一週間前の話。
こんなことを思い出している間に三時間目が来てしまった。
教科書を出そうとしたら教科書を忘れたことに気づいた。何やってるんだ俺...
俺の席は教室の一番左上の場所にあるので隣は木野さん以外はいない。
とりあえず先生に報告するか~...
「教科書忘れた?隣に霧島いるだろ。見せてもらえ」
は?と思った。いきなり木野さんの、しかも学年一の美少女と近づくのか。嬉しさもあるけどクラスのやつらになんか言われるだろうな~これ...
「すいません。木野さん。教科書見せてもらっていいですか?僕、教科書忘れちゃって。」
「いいですよ。席近づけましょうか?」
「あ...はい。」
なぜか木野さんが顔を赤くしていたがとりあえず教科書を見せてもらうことになった。
え?なんで木野さんと霧島が席近づけてんの?どゆこと?
木野さん、霧島くんと喋ってるよ...
クラスの声が凄くうるさく聞こえた。やっぱり予想はしていたけど、想像以上だなこれ...
「霧島くん。大丈夫?」
「あ...うん。大丈夫」
木野さんが美少女なのもあってか反感?かどうかは分からないけど結構噂されてるな...
「授業はじめるぞ~」
そんなこんなで授業が始まった。
木野さんが近すぎて集中できないなこれ。てかこれ無言が一番気まずいんだが。なんか話したほうがいいかな...
「あ、あの木野さん?この問題教えてくれないかな?」
「は、はい。いいですよ。」
そして木野さんが俺の机に腕を入れる形で体も寄せてきた。ちょっとまて、マジで思考停止する。か、顔近ぇ!!
「それでね、この問題が..て霧島くん聞いてる?」
「ごめん。ちょっとボーとしてた。」
「もう、せっかく霧島くんが教えてって言うから教えてあげてるのに!」
「ご、ごめん。ちゃんと聞くから」
俺のせいかもしれないけど、木野さん、なんか頬膨らませてるんだけど。
やべぇかわいい。天使か?
木野さんみんなの前と俺の前じゃ対応が違うような...
木野さんは清楚可憐な人として学年で知れ渡っている。こんな顔もみせてくれるんだなぁと一人で勝手に思ってしまった。
「木野さん、教科書見せてくれてありがとう」
そして授業も終わりのころになって木野さんにお礼をいって席を離そうと思ったその時。
「ちょっと待って...まだ授業終わってないでしょ。席離さないで。それに、私ま、まだ霧島くんと一緒にいた...いか..ら」
そこで授業が終わったが俺はここから休み時間に何を考えていたかあまり覚えていない。木野さんの俺とまだ一緒にいたい発言が衝撃過ぎて頭が回らなかった。そして一日が終了したがほとんどのことが頭に入らなかった。あの時の木野さんの上目遣いはやばいって!!しかも若干木野さん顔赤くしてたぞ。
この日から少しだけ木野さんを意識するようになった・・・