面倒くさい予感
なんかまた面倒くさそうなことになりそうな気がする。
海の向こうから面倒くさいことがやって来そうな気がする。
『はいはい、いつものいつもの』
雑ぅ。
扱いが雑ぅ。
もうちょっとこう、なんとかなりませんか？
『丁重に扱われたければ、相応の言動をしなさい』
解せぬ。
それじゃあ私が毎度毎度大失敗して、周りに迷惑を振りまき、呆れられたりするのが基本になっているみたいじゃないの。
『そこまで自己分析ができているのなら、訂正しなさい』
解せぬ。
『しかし、海の向こうですか……。時期的にはそろそろキリスト教の伝来ですね』
お、キリスト教。私でも知ってる。ザビエルよねザビエル。あのハゲの人。
『宣教師に謝れ』
ゴメンね！ 吉兆教のせいでもうキリスト教が広まる余地はないと思うけど、ゴメンね！
『そろそろ磔にされるべき』
磔にした程度で私の行動を止められるはずもなし。
『そのまま槍で突かれてしまえ』
槍で突かれたくらいじゃ死なんなぁ。
『人外……。それと、あれはハゲじゃなくて、トンスラです。ああいう髪型になるよう剃っているのです。初代ローマ法王となる使徒ペテロの髪型を模しているとも、残った髪の毛で茨の冠を表現しているともいわれていますね。茨の冠と言えばイエス・キリストが磔にされた際に付けていたものですね』
ほーん。
キリスト教にはさほど興味がない帰蝶ちゃんであった。そんなんわざわざハゲにしなくても本物の茨の冠を付ければいいだけなのでは？
『雑』
解せぬ。
『ちなみに肖像画によってあの髪型が有名ですが、当時の宣教師はあの髪型をしていなかったのではないかと言われていますね。実際、外国のザビエル像などは普通の髪型だと言いますし』
なにそれ、雑。ちょっと雑すぎない？
『という説もありますが、当時の宣教師はあの髪型をしていたという話もあり』
雑ぅ。
『まぁ、どっちでもいいんじゃないですかね？』
とうとうプリちゃんが匙を投げてしまった。もうちょっと頑張れ歴史の記述。
「キリスト教かぁ。最初はどこに上陸するんだっけ？」
『鹿児島だと言われていますね。なんでも鹿児島出身のアンジローともヤジロウとも呼ばれる人物に案内されたとか。このアンジローあるいはヤジロウは日本最初のキリスト教徒とされる人物ですね。ちなみにアンジェロという呼び方をされていたかも、とか』
日本初のキリスト教徒の名前まで曖昧なんかい。もうちょっと頑張れ歴史(ry
書籍情報④
・書き下ろし多数
調子に乗って書き下ろししすぎて、編集さんを困らせちゃったぞ☆
書き下ろし情報・１（本に収録）
１．帰蝶さんが作ったお布団を、商人・生駒家宗さんが織田信秀（信長父）に献上する話。
信パパ怖い。もうやめて、家宗さんの胃のライフはゼロよ。
２．信長が布団を献上され、帰蝶に興味を抱く話。
いかん、興味を抱かず、すぐに逃げるんだ三ちゃん。
３．信長がほんのりと天下布武を意識する話。
勉学の師・沢彦とのシリアスなやり取り。
え？ 真面目な話だけど大丈夫？ 帰蝶さんが耐えきれずに爆発しない？
４．加納口の戦い（斎藤道三vs織田信秀）
帰蝶さんが戦国時代にやって来る半年ほど前。織田信秀が尾張中の兵力を率いて美濃稲葉山城を攻めた話。
カッコイイ道三とポンコツ親バカ道三を同時に楽しめるお得な仕様となっております。
あと、さらっと重要な伏線が仕込んでありますので、よろしくね☆
いやぁ、我ながらカッコイイわ道三と信秀（自画自賛）
信長の嫁、はじめました①
～ポンコツ魔女の戦国内政伝～
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ヨドバシ
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