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【2巻 4/15 発売!】信長の嫁、はじめました ~ポンコツ魔女の戦国内政伝~【1,200万PV】【受賞&書籍化】  作者: 九條葉月
第15章 清洲城の変

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会談当日


 父様とお義父様。つまりは斎藤道三と織田信秀の会談の日がやって来た。


 場所は史実通りに正徳寺。……いや史実だと斎藤道三と織田信長だから、深く考えるのは止しましょう。


『ここで考えて反省しないからいつまで経っても失敗を繰り返すことになるんですよ?』


 まるで私のせいで歴史が変わり道三と信秀の会談が決まったみたいな物言い、やめてもらえません?


『みたいな、ではなく、事実そうなのです。他に一体誰のせいだというのか』


 それは、こう、腹黒な斎藤道三とか、アグレッシブな三ちゃんとか、勝手に自爆した大坂本願寺とかが悪いのでは?


『全部あなたのせいですね』


 全部私のせいらしい。解せぬ。


 正徳寺は木曽川の近くにあり、かなり大きなお寺だった。まぁ信長公記だと父様が数百人の人を並べて三ちゃんを驚かせようとしたらしいし、デカくて当然か。


 ちなみに宗派としては浄土真宗。つまりは大坂本願寺・一向一揆と同類(?)らしい。


『同類扱いは色んなところから怒られると思いますが』


 すでに大坂本願寺は滅びたので問題ございません。


『そういうところです』


 こういうところらしい。


 そんなやり取りをしていると双方の軍勢がやって来た。


 父様が引き連れてきたのは近衛師団500人。その半数くらいは鉄砲隊だし、かなりの数の雑賀衆が混じっている。いや偉そうなこと言っていたんだからそこは自前の兵士を連れてきなさいな。


 ちなみに大舞台に引き上げられたせいか近衛師団を引き連れる明智のみっちゃんは蒼い顔をしていた。いいぞそうやって本能寺ポイントを父様向けで積み上げるのだ!


『光秀さんが本能寺った場合、あなたと道三をまとめて焼くだけでは?』


 本能寺を動詞にするのは止めていただきたい。


 対するお義父様・織田信秀は騎馬中心。しかも先頭集団は母衣を背負っている。こちらは三ちゃんの母衣衆をメインで引き連れてきたらしい。


 いや、あんたもかーい。

 あんたも子供の兵を引き連れてくるんかーい。


 コテコテの(?)ツッコミをしてしまう私だった。お前らもうちょっと真面目にやれ。


『とは言いましても。斎藤道三からすればあの鉄砲の数は魅力的ですし、そもそも美濃東部を瞬く間に制圧した近衛師団は美濃の最強兵力ですから。そりゃあ引き連れてくるでしょう』


 プリちゃんが父様の味方するのは珍しいわね? いつもは恨みでもあるのかってくらい辛辣なのに。


『信秀さんとすれば、美濃ほどの鉄砲は準備できないのですから、ここは見栄えも考えて騎馬を引き連れてくるのは道理でしょう。そして、騎馬を集めるとなれば信長さんの母衣衆を数に加えるのは必然なのでは?』


 なんか色々と考えているらしい。いやほんとか? ほんとにそこまで考えているのか? ノリと勢いで決めたんじゃないか? 「うちの娘/息子はこんなに凄いんだぞー!」と自慢したいだけじゃないんか?


『……あの娘バカ&息子バカっぷりだとその可能性も否定できないですが』


 目を逸らすプリちゃんだった。いやプリちゃんは光の球だから目なんてないんだけどね。



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