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【2巻 4/15 発売!】信長の嫁、はじめました ~ポンコツ魔女の戦国内政伝~【1,200万PV】【受賞&書籍化】  作者: 九條葉月
第12章 淀城の戦い

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人を救う。そのために


 なぜか本願寺と全面戦争に突入してしまった。解せぬ。マジ解せぬ。解せぬこと戦国時代の近畿情勢のごとしなり。


 私は(今のところは)平和に! (時間稼ぎのために)本願寺とは争わず! 三ちゃんとイチャイチャして過ごしたいだけだというのに!(そして準備が整ったら本願寺は滅ぼす。慈悲はない)


『そういうところです』


 こういうところらしい。


 まぁでも敵対しちゃったならしょうがない。容赦なく滅ぼしてあげましょう。


『そういうところです』


 こういうところらしい。


 さーって、どうしようかしら? 手っ取り早いのが隕石を落としちゃうことよね?


「無期限使用禁止」


 容赦のない師匠であった。ちょ~っと落下の衝撃で味方を吹き飛ばしちゃった(軽傷)だけなのにね。


 ならば、攻撃魔法でちゃちゃっと……。


「ダメです」


 容赦のない師匠であった。

 じゃ、じゃあ謎の疫病が流行って本願寺だけ都合良く全滅……。


「許しません」


 河童と天狗に攻められて……。


「不許可」


 解せぬ。


 は~やれやれと肩をすくめる師匠。


帰蝶(リーリス)。私たちには『力』があるのだから、その力は、人を救うために使わなきゃいけないよ?」


「…………はい」


 何度も。何度も言い聞かされてきた言葉。私の魂の奥底にまで染みこんでいる言葉。師匠のその教えを忘れることはないし、だからこそ私は人を救うために魔法を使ってきた。


 歩んできた道を後悔していないし、後悔するようなこともしたくない。だからこそ私はなるべく(・・・・)魔法で人を殺さないようにしている。


 ……まぁ、それはそれとして。喧嘩を売ってきたのはあっちなのだから、正当防衛なのでは?


「ダメです」


 一向一揆は今のうちに滅ぼした方が後の被害は少なくなるのでは?


「許しません」


 死んだら極楽にいけるという教えなのだから、殺してあげることこそが一番の救いになるのでは?


「不許可」


 容赦のない師匠であった。解せぬ。





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