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【2巻 4/15 発売!】信長の嫁、はじめました ~ポンコツ魔女の戦国内政伝~【1,200万PV】【受賞&書籍化】  作者: 九條葉月
第12章 淀城の戦い

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閑話 河童は見た


 淀川から、旧淀川へのバイパス工事。

 新しい川を掘ったときに出る土は、そのまま新淀川への分岐点に捨てられていく。


 新しい川と書くと大規模な工事のように思われるが、帰蝶の作った(鍬がまったく通らない)堤防の周りを半周するように地面を掘るだけなので、それほど長距離の掘削工事というわけではない。


 自分の土地というわけでもないのに、我が物顔で地面を掘り続ける信者たち。

 そんな彼らを、新淀川の堤防から少し顔を出して観察する存在があった。


 ――緑。


 頭の皿。

 そして、巌のような筋肉。


 淀川に住まう(そして帰蝶のやらかしで超強化された)河童たちであった。


「……なんと。水天宮(帰蝶)様の邪魔立てをするとは……」


「命が惜しくないらしいな」


「あの程度の人員、水天宮様なら瞬時に殲滅させられるだろうに」


「愚かなものよ」


「人間とは愚かよの」


「未だにあのような宗教を信じておるとは……無知蒙昧にもほどがあろう」


「……だが、あれほど愚かな者たちを排除するのに、水天宮様のお手を煩わせるわけにもいくまい」


「では、我らが排除してしまうか」


「水天宮様より賜ったこの肉体であれば、造作もないことよ」


「……しかし、水天宮様から、馬や人間に危害を加えたら殲滅すると警告されておりますが……」


「奴らは水天宮様の敵なのですから、例外なのでは?」


「……一応、確認した方がいいのでは?」


「う、うむ、確認はした方がいいですな」


「じょ、冗談ではなく殲滅されますからな」


「……で、では、儂から水天宮様に問いかけてみよう」


 最初に帰蝶と接触した河童が代表となり、帰蝶から受け取った魔導具を使って連絡をしたのだった。





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