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プラマイゼロだと思わなくもない

 結局、魔王には会わなきゃ行けなくなったけど、殺されないならいいのかな?


 まぁ、会ったとしても俺のステータスじゃワンパンしかされないと思うけど。


「それにしても、魔王に会いに行くっていつ行くの?俺って一応この国に召喚されたんだけど?」

「魔王じゃなくて"魔王様"です。あと行くのは今ですよ?」

「え?魔族の国ってそんなに近かったの?」

「いや、遠いに決まってるじゃないですか。『転移』使って行くんですよ...ぷっ」


 カナがキョトンとしながら俺に告げる。


 いや、俺にとっては『転移』って常識でもなんでもないんだけど。てか何?『こいつ何言ってんの?』見たいな顔で笑わないでくれる?ウザイよ。


「ほら、早速行きましょう。予定より早く行けそうで何よりです」


 カナが俺の手を掴み魔法を唱える。


 カナの手って意外と小さいんだな。身長も低いし中学生時代の後輩、思い出すなぁ。


「あと転移中に手を離すと別次元に飛んじゃうことがあるらしいので気を付けてください」

「おい、危うく離すとこだったんだけど...」


 流石に別次元に飛んでthe endにはなりたくないからさっきより更に強くカナの手を握る。


「ちょ、強く握りすぎです。は、離しませんからもうちょっと緩くしてください。お願いします」


 何をそんなに焦ってるんだろう?別にそんなに強く握ったつもりは無かったけど?


「い、行きますよ」

「...いいけど?」

「...むぅぅ。すました顔して...」


 うわっ!、ビビった。カナが何か喋ったと思ったら急に目の前が真っ白になって色んな光が点滅してた。


ーーーーーーーーーーー


「さぁ、着きましたよ。私たち魔族の国の主都、トウキョーです。」


 あるぇ?いまぁ何て言ったぁ?


「...しまった。転移酔いについて話してなかった」

「なぁんて言ったぁのぉ?」


 なぁんか...あたぁまのなぁかがぐぁんぐぁんするぅ。


「...もう面倒くさいですし、手っ取り早く転移慣れさせましょうか...手をもう一度繋いでください」

「いいけぇどぉ?」

「じゃあ行きますよ!...ボソッ、頑張ってください...」


 うわぁあぁぅあ、なんだぁこぉれー!?うぃーわぁうーぎぼちわりぃ。


「はい。終了っと。『連続転移』の旅は如何でしたか?」

「うっ...お前いつかやり返す...うえっ」

 

 さっきまでは頭の中に浮遊感のようなものがあったけど、今は車酔いの後の吐き気が収まってきたタイミングみたいな感じになってる...


「コホン...ではもう一度、私たち魔族の国の主都トウキョーへようこそ」

「主都名については後でツッコムとして、どこかで寝かせてくれ...」


 地味に気持ち悪くて本当に動きたくないんだか...


「そうですね。あそこにベンチありますし、私の至高の膝枕で休んでください」

「お、いいのか?サンキュー」


 周りの景色も地味に揺れててそう言えば転移したんだなぁって思い出した。


 て言うか膝枕って初めてされるけど案外すぐ..寝れそ..う。


ーーーーーーーーーーー

カナ視点


「そうですね。あそこにベンチありますし、私の至高の膝枕で休んでください」

「お、いいのか?サンキュー」


 え?冗談なんですけど、えぇウソ...そんなに直ぐに寝れるものなの?


「あ、あのぅ起きて...ませんね」


 私の膝の上で小さな吐息を立てながら寝ている。


 男の人にこんなに近付いたの初めてで少し恥ずかしいですが...勇者さんなら許しちゃおうかなって思っちゃうんですよね。...私の憧れでしたし


 勇者さんが起きるまで私も寝ちゃいますか...






 

神「......」

神はすでに屍のようだ

作者「...いや、出そうかは迷ってるけどね?」

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