89.瞼に焼き付いて消えない花火になる②
都内某スタジオにて――
「撫子今の超良かったぜ!?」
「あんがと」
ブースからフッ笑みし返す撫子は、只今バリバリイケメンモードでマキシ1曲目予定のlove lessを歌い終わった所!
ガチャ
ブースを出てきて爽やかアンニュイイケメンオーラを撒きながら前髪をかきあげアハーンと言い放つ
「レコーディングも順調だし、全~部、“万事休す”だなっ!(晴)」
・・・
ポカンの3人、神木は半目。
「撫子それちゃうくない??」
「お茶目だな撫子は♥それを言うなら“塞翁が馬”だよ」ファサッ
「アカンどっちも違う気がするで!?」
「えっじゃあ何が正解なの!?」
ぎゃいぎゃい
神木はハーと額を押さえると撫子をホールドして3人と分けて3人を睥睨
「おめーらみんなバカ。万事休すはもうなすすべ無しって意味だし塞翁が馬はどう転ぶかわかんねぇから安易に泣いたり笑ったりすんなって意味!バカどもが。」
背伸びして撫子にチュッして
「でも撫子だけはバカじゃないから♥」
首に抱きついて尻尾を振る犬の如し。
3人はブーブー
「撫子から間違えたよなー!?」
「そだぞ差別すんな神木!」
「ぅるっせぇよ。俺が愛しの妻をバカと言う訳ねぇだろ。」
撫子はポリポリ
「あ、あの~さとる、確かに間違えたのは俺からだし~同じなのに3人が可哀想かな~?」
「撫子、優しいとこもカッコいいよ…ッ」
ムギュ。モニュモニュ
うっとりと背中を揉んでくる神木に撫子は相好が崩れる
「そっか、さとる…俺そんなにカッコ良かった?」
エヘヘ
「ん!」
ぎゅぎゅ。
冷め恋は
「じゃあ正解何?」
綾女が色気を無駄に出し
「じゃあ本気出して答えちゃうよ?――“no problem”」
「「それや!!」」
――なーんてふざけを挟みつつ、楽しく進む!
でもやる時はマジなんだから!♥
この日の為にいっぱい練習したの。
――「新生darkのデビュー作だからみんな気合い入れて、ファンにもそうじゃねー奴らにも記憶に刻み付けてやろうぜ!!」
あたしがスタ連で言うと、「せやな!いっちょやったろやなぃかぃ!」「頑張!オーッ!」みんなも同じで円陣組んだの。
「じゃあ次はもっとオラオラ系強くして歌ってみっからよ」
「おぅ!頑張りや!」
「いけいけ撫子ー!」
チャッとキメて撫子は華麗にブースに戻る。
新生dark orange初めての録音はメジャー第1発!
(リュージ…恋…綾女…っ)
3人の心込め込めの熱ぅぅいプレイを午前中しっかり目と耳に焼き付けた。
ピンキーはデスボてんこ盛りのヘビメタで曲調も早く荒っぽいのばっかしだったのに、3人共ちゃんとdarkになりきって1音ずつ丁寧に鳴らしてて、Pクラとは違う音だけどしっかり3人らしいdarkを表現して新生darkを作ってるんだもん!
うんうん
(頑張ったんだなぁ、俺も負けてらんねーぜ、フロントマンとしてガッチリ決めてあいつらをまだまだもっと先まで連れてってやるんだから!!
おめーらの熱に乗せてあたしの歌声、はじけろー!)
飲み干した搾乳器をくわえて弄びながら真剣な眼差しで見つめてくるさとると目を合わせて頷き合い、ヘッドフォンから神木率いる熱いイントロが聞こえてくる!
撫子はスゥと息を吸い込む
(それにこの子達と歌う、その為に練習してきたあたしの歌声を聴きやがれー!♥♥よろしくねっ!?♥)
お腹をポンポンッ!
love lessは切な系で可愛くて甘い爽やか疾走ソング!
♪――どこまでも続いていた虚無の世界は 君がブチ壊したの……
モゴッ!…トンッ!トンッ!
(!!さと子達が活発化した!!…ッシャアあたしも頑張るからね!一緒に歌ってねさと子達!)
歌声のパワーが増してガラス越しに見てたみんなが変化に気付きおぉっ!?となる。
♪まだ明けない黎明に
愛しの君を見つけられたら
全て解き明かされてゆく
そんなおとぎ話信じてた訳無い…
でもずっと何を探していたのか…
分からずただ飢えて渇いて
ただ愛が欲しかったなんて認めたくなかった
君じゃないとこの世界は壊れたまま直らない
君は知っているかもね
僕がひどく嘘をついているって
カタコトでしか表せない伝えられない
愛なんか信じてねぇよのスタンス
飛び越えられない…――モゴモゴモゴモゴ!!
…――
ガチャ パアァッ!
「さとるぅっ!さと子達も一緒に歌ってくれたのーっ!」
「ほんとか!?」
たたたお腹にムギュ!
「お前ら偉いぜ!ちゃんとママを手伝ったな!それでこそ俺の息子だ!」
モゴモゴ
(きゃっ)
「まだ動いてるぅ、興奮してるのかも!?」
「よしよし、まだ歌うから続きも応援しろよ?」
「エヘヘよろしくねー?」
お腹に話しかけると中の張り切ってる感じが伝わってくる気がして♥
さとるに抱きすくめられる。
「ほんとに一緒に歌えちゃった!!一生忘れないよぅぅ」
ぴえん
嬉しくて泣いちゃうと綾女リュージ恋もきてそっとあたし達の上から抱きついてくれたの。
以下は余談でオフレコね?
――レコーディング中だって胸は張っちゃうから部屋に1人にして貰って搾乳したんだけど、さとるが平気で皆の前で見せびらかして飲むもんだからリュージ綾女恋が活発化しちゃって
「それが撫子の生乳か!な、なんやホンマに白いしほんまもんやん//うまそうやな」
「神木ばっか飲んでズルい俺も飲みたい」
ちゅぱちゅぱ
「駄目。」
「ずっこ!今しか飲めないだろ!せっかく皆でいるんだから分け合おうぜ!?」
「せやで同じバンド仲間として分かち合いの精神やぞ!」
「ヤダ。」
舐め飲みしながら逃げ回る神木をキャッキャしながら追いかける3人。
撫子はカアァ
(さとるぅっ、隠れて飲まないからっ//でも逃げ回ってるさとるも可愛いよぅ)
ポヨヨン
ぎゃあぎゃあ
「「味は!?どんな味すんの!?」」
「ミルキィ味。」
「ぶはぁっ!?ママの味かいな!?」
「もう恥ずかしくてミルキィ舐めれなーいっ!?//(ぎゃあぁ)」
なーんて事もあったりして。
妊娠しても止まない貞操の危機、油断も隙もないHな3人から搾乳と乳を守るのに必死!
①覗き見。これはドア前で神木がガード。
②搾乳器盗難。これも神木が持ち歩く事でガード。
(ちょっと恥ずかしいけどあいつらも家族だししょうがないよね//さとるが持ち歩く姿も可愛いし)
そう思って納得してた撫子。
でも1回机の上に置きっぱになっててリュージが
「こっこれはっ、アカン!アカンのは分かってんねん!でも手が勝手に掴んでしまうんやぁぁ!」
たぷん。※乳入り。
「ッハアァァ!?撫子のをぅ!?」
真っ赤になって飲もうとした所をッパン!
「バカ」
飛んできた神木にひっぱたかれて搾乳器を取り上げられるリュージ。
ほんとにしょうがないんだからっ。
(※当然その後は綾女恋交えてのギャーギャー。生乳を巡る舌戦である。)
その時は未遂に済んだけど…
最後に録ったanswerは、さとるが超超かっこ良かったの♥
歌いながらブース外のあたしとずっと目を合わせてて、あたしだけに向けて歌うの。
「愛しいのは君だけ」の所は上がった音源を何回聴いても胸を鷲掴まれちゃって。
この声がみんなに届くと思うとフワフワしちゃうの。
きゅうってなるとガバッと襲われて実際に鷲掴まれて揉まれて。
「撫子今俺の声で感じてんだろ…?」
「ん…っ」
なでてあげるとスリ…猫みたく額をあたしの輪郭に押し付けてきて。
揉みながら猫!
実際1番襲ってるのはさとるなんだけど、さとるのはいいの。さとるだけは特別で、何をしてもいいよ?――
(アッ…そんな事したらキスしちゃう…っっ)
あたしとさとるの顔が近づくと、ポン。肩を掴まれて。
「またぁ~、そんなやってんなら俺らにも生乳飲ませろよ」
「せやで」
パッ
リュージが搾乳器を取り上げ
「「あーっ!?」」
飲んじゃった!!
「何してんだよ!リュージずっこ!」
「俺にも回せば良かったのに!」
ぎゃあぎゃあ
パンパンパパンパン!パァン!久々のさとるの突き!
「あたっ、たっ、でもそれを上回る元気出たぁーっ!」
「この変態がっ!撫子のを飲んでいいのは俺だけなんだよ!」
防衛失敗、リュージに飲まれちゃった♥(テヘ)
マネージャー佐伯がふざけてミルキィを持ってきて、綾女が興奮して
「ハァハァ、これが撫子の乳なんだろ…ッ?♥」
「ちっげーよ!!似てる味ってだけだろ!!」
リュージはもう食べて
「アカーン!!おんなし味やぁー!?」
「「マジ!?」」
自分も食べる綾女
「ア…ッ、俺もうだめッ…!」
つつーっ。恋も
「おっ、俺も、だめ…ッ」
つ…ッ!
「バカかおめぇら。」
鼻血に神木の連続延髄チョップ炸裂!
――――ぐだぐだになってばかりだったから愛の巣に帰ってやり直し。
さとるの腕の中で休みながら
「も~あたしも頑張ったけどやっぱり最後のanswerにもってかれちゃう!さとるにはかなわないなぁ」
「クス、何ゆってんだよ。撫子こそカッコいいって。ずっと抱かれてたいって思うよ、お前がずっと伸び伸びカッコ良くいられるように俺が守るから」
「さとる…」
ポヨ
「俺の中でナデシコは世界一カッコいい。
そして撫子は世界一綺麗で可愛いよ」
キュン…
(やだ言葉でも甘い物質出ちゃう)
意識しなくても瞳が潤んでしまう。
「だいすきさとる…」
ほにゃ。身を委ねる。
きっとそれは可逆反応で、あなたが“綺麗可愛い”って言ってくれるからあたしも綺麗可愛いになれるの。
そんな魔法みたいな事使えるのはさとるだけなの。――――
この回の登場曲「love less」は1部歌詞のみでしたが、メロをつけて完成させる予定は今の所ありません、かしこ。ご自由に想像下さい。




