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ゼンキンセンLOVE  作者: スピカ
scenes of love
18/195

18.花には甘く口付けて

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)


 綾女(アヤメ)の部屋は7帖ワンルームのフローリングでカーテンやラグ、テーブル、布団カバー等はモノトーンで統一してあり、赤い薔薇の造花が一輪だけ花瓶に差してありロマンチックだ。

 クールな意匠でいい匂いすらしてきそうだが、喉が弱い為芳香剤は一切置いてない。

 ピンキーは家族の誓いを立てているので他メンバーの部屋にも芳香剤は無い。


 ライブ後そんな綾女の部屋で男3人は頭を寄せ合い…


「なあなんでPは撫子が女なのに“アレがデカイ”なんて嘘ついたの?」

「バカだなっメンバー以外には絶対秘密だからだろ!」

「じゃあ俺らはその絶対秘密を知っちゃった訳?」

「撫子のアソコ触りやがって!」

 綾女が(レン)を蹴りっ!

「だって男だと思ってたしー!」

「男でも俺に内緒で触んな!」

 羨ましい綾女。

「俺も触りたかった…

てか俺が確かめれば良かった、先越されたせいでもう触れないっ」

 両手で顔を隠して泣。

「けどあいつらレズだろ?愛し合ってんのかも知んないけどさ、やっぱそれぞれ男に目覚めさしてやった方が良くない?」

「!やっぱ恋もそう思う!?」

「うん」

 真剣に頷き合う恋と綾女。若い男子はやっぱりそういう結論になっちゃうのだ。


「じゃあ俺と恋が撫子を目覚めさせっから神木はリュージな!」


 しかし綾女のフリにリュージは

「ハァ、ええんやろか」

「は?何が」

 キスして振られた事はもうメンバーは既知。


「リュージいいか?これは神木の為でもあるんだぞ?

女同士で乳クリ合って満足してるなんて可哀相だろ!本物のチンコを知らないんだぞあいつらは!」

「うぅっ可哀相だ!」

「あいつらには本物のチンコが必要!そうだろ!?」

「せやけど!」

 撫子が女だと知るやgogoの綾女の力説を濁すリュージ

「愛は千差万別で個人の自由や、迷惑になるやろ」

「「いーや、チンコが必要!」」

「女同士で良かったじゃんまだリュージにもチャンスあるって!」

 リュージは切なげに目を細めた。


「けど初めて会った時から女ならいいなって思ってたけどマジで女だなんて俄然燃えるぜ!」

 拳を握りしめる綾女。

 そう、撫子は倒錯系な、美人!男からも“美人だ”とかなり人気がある。

「あの薔薇も撫子が歌うレッドローズをイメージしてる…あれ見ながら毎晩俺は撫子を妄想して」

「その時点では完全ただのホモやけどな」

 綾女の台詞を遮ったリュージ。

「曲作ったのは神木だよ?」

「でもあの薔薇は撫子なんだ!」

 拗ねた綾女。


「けどあいつらに男を教えるとして二人で撫子担当じゃ俺と綾女ライバルになっちゃうじゃん」

「なんなら俺ら二人で撫子の穴に入っても」

「共有?どっちが先だよ!」

「お前触ったから俺が先!」

「ずっこ!そこはジャンケンじゃん!」

「絶対俺!」

「ジャンケンっ!」

「アホか、まず撫子の了承が先や」

(ハァ、神木…)

 仮想で撫子を取り合って騒ぐ二人を無視し、リュージは髪をぐしゃりとして苦しむ。


(女同士やったんならまだ俺好きでええんやろか?けど神木にしつこいて思われたない、一回諦めたのに…アカン胸が苦しい、俺はまだ神木が好きやねん、一緒にライブする限り忘れられそうもない、どうしてくれんねや!)


 リュージの熱いモノローグは恋の呟きで終了する。


「ハァ、今夜も今頃あいつらは乳クリ合ってんのかな…」


 ハァ…と3人は項垂れた―――――



 その頃初台のアパートでは…


「さとる…アッ、ゃんっ、…ァ…ゃぁ…!」


 撫子と神木はまさに愛の行為の真っ最中で、わざと音を立てる神木に撫子が身をよじりながら甘い声を上げている所だった―――――




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