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詩*見つめて*

ボンボンショコラ

作者: a i o

間違いがあってはならない

世の中で

間違ってばかり、いきてます



テディベアの缶の中には

宝石のような

ボンボンショコラ

戸棚の奥の私のとっておき


つぶらな瞳のテディベア

くすんだゴールド

つめたい缶に手をかけて

罪深いのは

私の方で

堕落したのも

私の方で、


ひとり

くしゃくしゃの

銀紙を散らかして

ボンボンショコラを

放り込めば

私の熱でとけてゆく

鼻に抜ける芳香と

舌に染み込む

濃厚な甘味


(何が悲しい)

(何が悔しい)


堪えたものもあったけれど


(何が苦しい)

(何が辛い)


堪えきれなかったものもありました


二つ、三つと

包みを開き

一筋、二筋

涙をこぼす


愚か者の舌の上

あわれなショコラはとけてゆく

指先の残り香

空っぽの缶

満たされた欲と

白々しい寂しさ


空虚な眼で

見つめ返せば

テディベアの真っ黒な瞳


こんなふうに食らうとは

こんなふうに、

こんなふうに……



間違いがあってはならない

世の中で

間違ってばかり、いきてます


テディベアの缶の中には

宝石のような

ボンボンショコラ

何と一緒に

のみこんだのか

何を一緒に

のみこもうとしたのか


そんなことなど

知るものかと

床に散らばる包み紙

ほら

たくさんの皺を寄せているのです
















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