番外編 百回記念パーティー
※この話は掲載百話記念の番外編です。本編のストーリーからは逸脱しているので、前回の続きを読みたければスキップしてください。
パァーーーーン!! パァーーーーン!!
フィフス「祝! 掲載100話!!」
瓜「おめでとうございまーーーーーす!!」
一同「おめでとうございまーーーーーす!!」
鳴り響くクラッカー。そしてその会場の壁には、大きく『掲載100話記念』と書かれています。
桃太「楽しそうで何よりだ。」
信「いやぁ~・・・ めでたい。経費をかけてセッティングしたかがあるよ。」
平次「こんな大規模なのを一日でやっちまうとは・・・」
グレシア「相変わらず食えない人ね・・・ ていうか・・・」
経義「俺らは慣れてるけどな。」
静「いつも金回りは凄いですからね。」
弁「ですな。」
グレシアは辺りを見渡して率直に思った事を言いました。
グレシア「なんでここにアンタらがいるのよ!!」
そう言って彼女が指を差す方には、異世界にいるはずの魔人一行がいました。
ルーズ「そりゃあ、せっかくの100話記念ですから。」
キンズ「我々も参加しなければ始まらないでしょう。」
セカンド「そうですわ。ここでは設定は無視、誰も気負わず気軽にやっていきましょうよ!」
フィフスはそれを聞いて呆れています。
フィフス「開始早々メタいこと言うなよセカ姉・・・」
サード「セカンドお姉様でしょうが!」
フィフス「あ、ハイ・・・ 姉上・・・」
瓜『相変わらず圧にやられています・・・』
すると鈴音が魔人組のルーズに近付きます。
鈴音「ほうほう、おぬしも魔人なのか? 人間みたいな姿だぞ。」
ルーズ「そうですが、貴方は?」
鈴音「おお、ウチは・・・」
信「ハーーイハイ!! 雑談はここまでにして、そろそろ本題に入らせて貰うよ。」
一同「本題?」
無理矢理話を切り上げた信は、静まり返った会場で一人語り出します。
信「実は今回君達をここに呼んだのは僕ではない。」
フィフス「じゃ誰なんだよ、唐突な番外編なんだから早く切り上げないと読者が怒るぞ。」
信「まぁそう焦らずに。
・・・コホン、では出て来ていただきましょうか。こちらの方です!!」
信はそう言うと平次の方向に手を向けました。
平次「え!? 俺!?」
グレシア「アンタが?」
平次「いやいやいやいや、俺じゃないって!!」
瓜『じゃあ誰なんでしょうか?』
「私だ。」
一同「・・・」
鈴音「今のどこから聞こえたのだ?」
ルーズ「メガネ君のメガネからでした。」
平次「ハァ? オオカミ、お前何言って・・・」
「ご明察だ。」
平次「エッ!?」
すると、平次のメガネが突然謎のオーラを出し、彼から離れて宙に浮き出しました。
平次「俺のメガネ!!」
フィフス「メガネのないメガネなんて無じゃねえか。」
平次「それは勝手にお前らがそう呼んでるだけだろ!!」
サード「それで、アンタ誰?」
メガネは語り始めます。
「私はこの作品の創造者だ。」
一同「創造者?」
セカンド「てことは・・・」
一同「原作者!!!?」
作者「うむ・・・」
フィフス「なんで! ナンデ原作者が俺達の前に現れてんの!!!?」
瓜『も、もしかして、掲載百話で打ち切りって事じゃ・・・』
フィフス「それはいかん!! 断じていかん!!!」
作者「落ち着きたまえ、別にそんなことをしに来たのではない。」
フィフス「流石原作者、瓜のテレパシーも聞こえてやがる。」
作者「私がここに来た目的は一つ。事の経緯を説明するためだ。」
グレシア「経緯?」
作者「君達も思っていることだろう。この作品が初めて掲載されて100話も経った。しかし、物語の世界観では未だに1ヶ月半ほどしか進んでいない事実を。」
その場にいた全員の心にグサッと刺さります。
フィフス「た・・・ 確かに・・・」
サード「アタシ達、何だかんだで話数を過ごして勝手に月日を感じちゃってたけど・・・」
セカンド「せいぜい私の誕生日ぐらいまでしか進んでいませんわね・・・」
一同「あ、おめでとうございま~す。」
セカンド「初めてですわよこんなついでに祝われた誕生日・・・」
経義「そお、話数が経ったって言われてもなぁ~・・・」
弁「私達が出てからは差して時間は経ってい何のでピンときませんな・・・」
作者「そう!! それこそが問題だ!!!」
経義「あ? 何だってんだ。」
作者「それこそ私がかねてより思っていた事だ。構想段階の予定としては、第五十話の時点では、もう経義達を出すつもりでいた。
しかし、魔王国篇が思っていたよりも長くなってしまい、本来もっと前から出すはずだったキャラクターの登場がかなり遅れてしまったのだ!!! 本当なら初期キャラとしてもっと揃うはずだったのに・・・」
フィフス「要は行き当たりばっかりの自業自得じゃねえか。」
作者「シャラーーーーーーーープ!!! 存在消してやろうかてめえ!!!」
フィフス「口調変わってんぞ~・・・」
作者「ガァ~・・・ ごほんごほん!! 私としたことが・・・」
瓜『あれ? 今の言い方だと、もっとキャラを出す予定だったんですか?』
作者「その通りださすが瓜!! 私が編み出したメインヒロイン!!」
フィフス「遠回しに自画自賛してねえか・・・」
作者「そう、この作品にはまだまだ構想で出ている『キャラクター』達がいる。第百話を超えてなんだけど、まだまだキャラも増えるし展開も盛り上げるつもりだ。」
グレシア「まだキャラを出す予定なの・・・」
信「まあ当然だね、まだ彼女も出て来てないし・・・」
経義「ぶっ倒す魔人だって、カオスだけとは思えんしな。」
サード「あらあら、皆やる気になっちゃって。ま、あの人達も出てないしね。」
瓜『何だかんだで皆さんやる気になってますね。』
フィフス「ま、考える寄りの体で動くようなやつばっかだからな。仕方ない・・・」
フィフスは呆れて頭をかきます。
作者「ほう、やる気かね?」
フィフス「どうせやらせるくせに、拒否権なんてないんだろ?」
作者「フフ、分かっているじゃないか。」
そしてフィフスと瓜は部屋を出て、彼は両手をパンッと叩きます。
フィフス「さて・・・ 行くか!」
瓜「ハイ!」
フィフス「俺達の戦いは! 今、ここから始まるんだーーーー!!!」
瓜『打ち切りみたいな言い方しないでくださーーーーーーーい!!!』
今後ともよろしくお願いいたします。
原作者 伊賀栗エイジ
この本文の仲には、今後の展開を匂わせるところをいくつか入れてみました。せっかくなので探していただけると幸いです。