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当たり前にある死

過去に投稿したある作品と違い、ここでの投稿を考えて練った作品です。

後悔がなかったと言えば、嘘になる。


それでも、ただ、彼女を助けたかった――――




車道からはじき出されたワタシは日に焼けたアスファルトに叩きつけられた。


今まで味わったことのない痛みが全身を駆け巡ったが、すぐにそれは消えた。


脳が信号を遮断したのだ。


それで、すぐに諦めがついた。


ワタシはもう、助からない。


だとしても――――


ワタシを見つめる二つの瞳がある。


くりくりとした、大きな瞳は、ワタシを見つめたまま、さらに大きく見開かれていた。

ああ、彼女が無事でよかった。


それだけでも、命を張った価値がある。


それだけで満足だった。


ワタシは暗闇の底へと沈んでいった――――




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