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りんごの怪談記録メモ~怪談話の謎を解け!~  作者: たかしろひと
第3章
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雨の日の置き傘9

“次の雨の日”は翌日にやってきた。ついでに露ちゃんの話も聞けるというので、塾の前に『エコール』に寄ってもらうことになった。

 さて。この光景も久しぶりだな。

 僕の前には梨郷と露ちゃんが座っている。


「あの、よろしくお願いします。ごめんなさい、こんなこと頼んで」


 物凄く申し訳なさそうに縮こまる露ちゃん。……うん。なんとかしてあげよう。頼まれた時はイラっとしたけど、ほんと良い子だな。

なんでこの子、梨郷と友達なんだ?


「大丈夫。こういうことがあると勉強に集中できないもんな」


「皆気になっちゃってるんです」


 梨郷が不満気に僕を睨んでるけど、理由はわかる。無視。


「それで傘のことだけど、いつからそういうことがあったか覚えてるか?」


「先生から聞いたんです。皆に人気の先生がいて、不思議だって話してくれて」


 そういえば言ってたな。


「その先生はいつから気づいたって?」


「夏休み入った頃からって言ってました」


 結構前だな。

 その先生が傘云々にかかわってる可能性はなさそうだ。誰かに気づかれたくないことなのは間違いないからな。その先生に話を聞きたいところだけど……。


「露ちゃん、その先生の名前って」


「大賀先生です」


「それって……」


 梨郷が僕を見る。


「あの先生面白いのか?」


「え? 皆と凄く仲良いんですよ。なんでも知ってるし、悩みとか聞いてくれるんです」


「へえ」


 メンヘラの気があると思うんだけど。


「ねえ露ちゃん。その大賀先生が初めに教えてくれたの?」


「うん。授業の最後にお話しするんだけどその時に」


 梨郷が首を傾げる。僕も違和感ありまくりだ。最初に気づいたのが大賀さんなら僕と会った彼女の反応がおかしい。

 『子ども達があまりにも騒ぐから』と。露ちゃんの話が本当なら大賀さんが噂を広めた可能性があるけど。

 あの人何か知ってるな?


「今日、塾についていっても良いかな?」


「はい、よろしくお願いします」


「任せて、露ちゃん!」

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