表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
りんごの怪談記録メモ~怪談話の謎を解け!~  作者: たかしろひと
第2章
51/91

お化け屋敷の中で6

時刻を確認すると、丁度十二時だった。ぐだぐだし過ぎたな。


「トイレ行ってきても良いですか?」


 僕は梨郷の頭に手を起きながら全員の顔を見回す。


「どうぞ。廊下の突き当たりです。……なんか、すみませんね」


 スタッフ赤城さんの、なんとも複雑そうな表情が気になった。

 許可をもらえたので、僕は梨郷を連れて、廊下へと出た。あの様子だと、僕と梨郷は巻き込まれただけみたいだな。


「ちょっと」


 視線を落とすと、梨郷が僕を睨んでいた。


「今、私がトイレに行きたそうだからってにゅあんすで言わなかった?」


 ニュアンスって。最近覚えたんだろうけど、使い方合ってるな。


「いちいち文句言ってないで、さっさと行け。一人で戻れるだろ?」


「へ?」


 口を半開きにした梨郷はかなりの間抜け顔だった。僕は梨郷の手を引いて、入り口へと向かう。


「聞いててわかるだろ。あの人達、僕達に何か隠してる。このわけのわからない騒動はあいつら全員グルで起こってる」


「た、確かに変な反応してたけど……」


 小学生にもバレバレだったか。


「でも、尚はどうするのよ?」


「僕達を巻き込んだことを悪いと思ってるみたいだし、すぐに解放されるだろ」


「じゃあ、この事件の真相は?」


 これ事件なのか?


「さあな。身内で揉めてるなら推測しようもない」


「いつもみたいに、尚の妄想で補えばいいじゃない」


「人聞きの悪いことを……」


 想像だろ、想像。

 そんなやり取りをしながら、出入り口へと向かう。


「それじゃ、気を付けて行けよ」


「その前に、尚がわかってるところまで聞きたいわっ」


 仕事より、好奇心を優先するっていうのか?


「ね、良いでしょ?」


 僕は息を吐いた。


「さっき、スタッフの相野さんに電話がかかってきてただろ?」


「ああ、皆の表情が変わったのよね」


「多分、相手は市ヶ谷憲二だ」


「え? どういうこと?」


「女の幽霊に化けてたのは相野さんだったってことだ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ